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魔術がない世界で魔術を使って世界最強

海月13

凛緒side 襲撃

「《光よ・我が前を阻む敵に・ありし光の断罪を》!!ーーー【光神】!!」

雄也が光の神級魔法【光神】を放つ。聖剣ルナ・エルームから放たれた光の柱は目の前に迫った狼の魔物の集団に直撃し、狼の群れを全て蒸発させる。

さらにはそのまま、極光の柱は狼の群れの後ろにいた巨大な亀の魔物の頭部に直撃し、頭部から体内を貫通し血の海に沈めた。

「ふー、なんとか片付いた」

「お疲れ雄也」

雄也が振り向くとそこのはいつ見ても血まみれの健がいた。健の後ろには腹部に巨大な風穴が空けて血の海に沈む巨大なオーガがいることから、またも殴り合ったのだろう。

「・・・健、また殴り合ったんだね。彩に怒られるぞ」

「だ、大丈夫大丈夫。彩は確かあっちの方に凛緒と一緒に魔物を倒しに行ったはずだか、ぐぼっ!がっ!」

と言葉を続けようとした瞬間、健の後頭部に先が曲がった矢が直撃し、地面に顔面から落ちる。

雄也は「あーあ、だから言ったのに」と健を哀れみながら、矢の飛んできた方向を見ると、そこには額に青筋を受けべながら、弓を放った後の動作をしている彩と、苦笑いをしながら健を見ている凛緒がいる。

「健。私あれ程、バカみたいに殴っては殴られて殴っては殴られての殴り合いをしないでって言ったよね?言ったよね!?」

「ぎゃぁああああーーー!!すんません!すんません!!反省してるから次々と矢を撃つのやめて!!」

「シャラップ!!」

「ぎゃぁああああーーーーーー!!理不尽だぁああああああーーーー!!」

戦いの後の恒例となりつつある健と彩のやり取りを見ながら雄也は苦笑いし、凛緒は回復魔法を掛けていく。

時刻は夕暮れ。現在雄也たちは昨日からググル大平原の周辺に現れた魔物を狩っている。中には災害級の魔物も現れており、都市メイカイへの影響をも考えて訓練を一時中断し魔物討伐に動き出したのだ。勇者たちに加え騎士団もその対処に当たっている。

「それにしてもなんでこんなに魔物が現れたんだろうな?しかもさっき雄也が倒した亀で、災害級四体目だぜ?いくら何でもおかしくね」

凛緒の回復魔法で回復した健が訝しに呟く。確かにそうだろう、本来災害級は滅多に表れない強力な魔物だ。それが先ほどからちらほらと現れている。強力な力を持っている勇者でなければ対処できなかっただろう。

「それもそうね。さっきほかのパーティーも【視力強化】で見てみたけど、どこのパーティーでも災害級は出たみたいよ」

「私も、さっき野営地に一度戻ったんだけど、全体で災害級の魔物が十九体現れたみたい」

彩と凛緒の言葉に雄也と健の表情は険しくなる。

そして四人の中ではぬぐい切れない不穏な予感が奔る。

するとパーン!と音がして、音の方を見ると野営地の本部から緑色の信号弾が上がっているのが見える。これは訓練終了の合図で、どうやら夕暮れ時なので魔物討伐を今日は終了するようだ。魔物は例外はあるが、基本は昼に行動するので、無理して夜も討伐する必要はない。

雄也たちは胸の内に不安を覚えつつも取り敢えずは今日の疲れを取るため野営地に戻った。

「おっ!お帰り健!ッ!!」

「おう!ただいま大地!」

野営地の中央にある巨大テントに着くと、坊主のクラスメイトが健に声を掛けてくる。話しかけてきたのはクラスメイトの剣道部主将山崎大地だ。そして大地の横では短髪の可愛いめの女子が怒って包帯を持っている。剣道部のマネージャーで大地の彼女の江藤智花だ。

「こら動くな!まだ腕直してないんだから!あっ、お帰り四人とも。ねぇ凛緒、大地の腕治癒してもらっていい?」

「いいよ、ってうわ!どうしたのその傷!?」

その大地はというと左腕に大きな切り傷を負っていた。智花が包帯を巻いて応急処置をして入るが、包帯からとめどなく血が流れていて、酷いありさまだ。

「いやーちょっとドジってな」

「本当は智花ちゃんへの魔物の攻撃を咄嗟に庇って傷をおったんですけどねぇ~」

「うぉ!木村さんそれ言うなよ!?」

いつの間にか大地の背後に現れていたのは大人顔負けのジャーナリスト魂の新聞部員、木村美奈だ。美奈の言葉に大地は恥ずかしそうに声を上げ、智花も同じく恥ずかしくなってうつむいてしまう。

「ほうほう、大地なかなかやるじゃねぇか(ニヤニヤ)」

「そうね、かっこいいわよ大地君(ニヤニヤ)」

「やめろぉおおおおおおお!!!!!カップル二人してニヤニヤすんじゃねぇええええええええ!!!」

「「だれがカップルだ!弥一(くん)と凛緒でもあるまいし!!」」

「それもちがうからね!?」

まさかの流れ弾に凛緒が顔を真っ赤にする。凛緒は知らないがその弥一は現在嫁とイチャイチャしており、そのことを凛緒が知れば一体どんな修羅場が待っているか。それはまたの話・・・

絶叫し悶える大地、健、彩と顔を赤くして俯く凛緒と智花、それを面白そうに見ながら手元のメモ帳にスラスラと羽ぺんを奔らせていく美奈。

そんなカオスな空間に雄也は「・・・風呂にでも入ろっと・・・」と放置を決め、そくさと野営地に設置された簡易型の風呂場に足を向ける。

そうしてクラスメイト達の訓練は終了し、各々今日の疲れを癒し就寝する。

しかし彼らはまだ気づかない。すぐ目の前に恐ろしい脅威がジワジワと迫っていることに・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

時刻は深夜。月明かりのない夜に皆は寝静まり、辺りには夜間巡回の兵士の足音が響くだけで静かな夜だ。

「今日はなんか静かだな」

「ああ、まぁここんとこ魔物が多く出現したせいで森の動物たちが逃げてしまったんだろう」

「ああ、そうか。しかし災害級が出てくるなんて今までなかったな。俺も騎士団に入団してから災害級なんて一回しか見たことなかったのに」

「それは俺もだ。本当に何があったんだろうな?」

騎士は見張り用として設置された高台で、暗く静かな夜の平原を篝火だけで見張る。月明かりのないため今日の夜はいつもと違って少し恐ろしくも感じる。

一人の騎士は篝火を頼りに辺りを見張り、もう一人の騎士は弓の整備をしている。左右を向くと遠く離れたところに設置された高台の篝火が見え、そちらの方でもどうやら騎士たちは眠そうにあくびをしている。

まぁそれも無理ないだろう、今日だけで複数の魔物の出現に加え、勇者たちが率先して担当したとはいえ災害級との戦いもあったのだ。歴戦の騎士たちにも疲労の色は見える。

「おーい、そろそろ交代の時間だ!」

すると下から交代の騎士の声が聞こえてくる。どうやら気が付けば交代の時間のようだ。

「おっと、ようやく交代か。はぁ~やっと寝れるぜ」

「そうだな、さっさと交代して寝よう。今日は疲れた~」

騎士たちは交代の時間だと知ってようやく寝られると一息つく、そして交代の最後に辺りを見る。そしてとあるものを見つける。

「ん?なんだあれ?」

「どうした?」

「ああ、あそこの遠くの山の斜面に赤い光が見えた気がしてよ・・・くそっ、遠くて見えねぇな」

「んん?どこだ?何もないぞ?」

「え?そんなことは・・・あっ!ほらあそこだよ、左側の山の中腹辺り」

「おお、ほんとだ二つの赤い光の塊が見える」

「え?二つ?」

その言葉に騎士は疑問を浮かべる。自分が見たのは一つだけだったんだが・・・、と思いながら備え付けてあった双眼鏡で覗いて見る。もう一人の騎士も同じく双眼鏡で山の斜面を見る。

篝火だけで見えにくいが、何とか山の斜面は見える。そして赤い光を見ると、どうやら光は小さな光の集合でできているみたいだ。

「本当だ、二つある。おかしいな俺が見たときは一つだったんだが・・・ん?あれ?もう一つ増えてないか?」

「え?」

双眼鏡で覗けば、赤い光が二つから三つに増える。そして二人が訝しむ中、赤い光は二つから三つに増えていき、さらにそれが四つ、五つ、六つ・・・

そして赤い光は山の斜面をすべて覆いつくすほどに増え、その光がぞろぞろと動き出したことで、ようやく二人の騎士はその正体に気付く。

山の斜面をすべて覆いつくす赤い光の集まり、それはーーーーーーー


ーーーー魔物の赤い目だ


「ま、魔物の軍勢だぁあああああーーーーーー!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ーーカンカンカンカン!!

「ッ!なに!?」

けたたましい鐘の音と騒がしい人の大声に、就寝中だった凛緒はシーツを跳ね除け枕元に置いてある杖を取ると、すぐさまベットの上に飛び起き臨戦態勢になる。その動きはスムーズで日頃の訓練の賜物だ。

そのまましばらく凛緒は周囲の警戒をしていると、同じテントで寝ている女子たちが眠たげに起きる。

「みんな急いで装備を整えて!」

凛緒は取り敢えず周囲に異常がないことを見ると、クラスの女子に呼びかけ安堵する間もなく豪快に寝間着を脱ぎ捨て、数秒で装備を整えてテントの外へ出る。

そしてテントの外では騎士団の団員たちが慌ただしく走り回っており、ただ事の様子ではないことがわかる。

すぐさま状況を把握しようと本部に向かおうとすると、本部の方から担任の西原健一がフル装備で走ってきた。鐘の音が鳴ってから三分と経っていないが、さすがは元陸上自衛隊員のようで、すでに状況把握のために動き出していたようだ。

西原は生徒たちが就寝しているテントのところまで来ると、すでに装備を整え動き出そうとしていた凛緒をみて驚く。

「綾乃?お前起きていたのか?」

「いえ、鐘の音が聞こえたのですぐに着替えて、今状況の把握をしようと思っていたところです」

「普通緊急事態が起きてから三分以内に装備を整えて動き出せる女子高生はいないんだがな・・・。まぁいい、すぐに女子生徒と起こしてくれ。俺は男子の方に行く」

「あ、えっともう女子の方は起こして装備を整えるように呼び掛けています」

「・・・」

元陸上自衛隊員の自分並みの手際の良さに西原はしばらく沈黙する。こういった緊急事態では迅速な指示や判断はとても重要だ、そういった意味では凛緒のとった行動は最適解だが、それを行ったのが数か月前までただの女子高生だった女の子となると正直微妙な気持ちだ。

しかしそのままうかうかしてもいられないので西原は男子の寝ているテントに突入し、生徒をたたき起こし、本部の巨大テントに集める(所要時間約五分)。

男子が着くとすでに半数の女子が集まっており、しばらくしないうちに残りの女子も集まった。

西原は全員がそろっていることを確認すると、現在起こっている状況についての説明を始めた。

「よし、全員揃っているなそれじゃあよく聞いてくれ。焦るだろうが、現在魔物の集団が北の山脈地帯から来ているらしい。その数二十万以上の大軍だ」

その衝撃の事実にクラスが騒然となる。いくら強力な力をもった勇者の集団であろうと、二十万の軍勢を相手にしようとすれば最悪の場合死者も出るかもしれない。

古来から戦争は数が多いほうが圧倒的有利だ。どれだけ個々の力が強かろうとも二十万という数の暴力の前では押し切られてしまう。

現在この野営地にいるのは、勇者が四十人、王宮騎士団が五十人、騎士団が百名の計百九十人だ。

単純計算で約1000倍の差。しかもこれからさらに増えるかもしれない。

その事実に生徒たちの顔には絶望と恐怖が現れる。精鋭部隊の王宮騎士団の団員の顔にも同じく絶望が現れる。

そんななか、テントにロジャー騎士団長がやってくる。

「全員注目!これより我らは前線を下げて、ここから南に2キロほどのところにある古城にて魔物の軍勢に立ち向かう!この古城は30年ほど前に放棄されたが、内部のつくりはいまだ頑丈だ。ここでなら古城に籠城して魔物を食い止めつつ、先ほど近くの街に依頼した冒険者や騎士団の増援部隊が来るのを待つことができる」

「ど、どうして迎え撃つんですか!?さっさと逃げて増援部隊と一緒に戦えばいいじゃないですか!?わざわざ迎え撃つ必要ないでしょう!?」

そう言ったのはクラスでは気弱なキャラの鹿野谷紫音かのやしおん。確かにわざわざ迎え撃つ必要はない。準備が万全になってから殲滅すればいいのだから。

他のクラスメイト達も紫音のように言葉には発しないがうなずいたりするなどして「そうだそうだ」と言っている。

するとロジャーは「その通りだ」と前置きした後理由を話し出す。

「万全の準備を整えてからなら殲滅も訳ないだろう。・・・だが、ここからすぐ近くには【都市メイカイ】がある。我々が準備をと整えている間、魔物が標的を変え【都市メイカイ】に
向かうかもしれない。そんなことになれば【都市メイカイ】は確実に滅ぶだろう。そうならないためにも我々が準備を整えるまで引き付けておかなければならない」

ロジャーが理由を話し終わると、生徒は水を打ったように静かになる。自分たちがやらなければ多くの人の命が奪われてしまうかもしれない、そのことに生徒は何も言えなくなったのだ。

明らかにわかる命の選択は、数か月前まで命のやり取りとは無縁な時を過ごしてきた生徒たちにとって、あまりにも重い選択だ。

「これは無理強いはしない。名も知らない多くの人間か、自らか、今この場で決めてくれ」

ロジャーがそういうと生徒は頭を抱ええて悩む。

自分の命か、赤の他人か、その選択は普通は自分の命と答えるだろう。

だが、生徒たちにはその多くの人たちを救う力がある、ここで逃げ出すのは簡単だが、その選択によって多くの命を失うと思うと足が竦む。

そして、多くの人の命を救おうとすれば、自分の命が危険にさらされてしまい、あれだけの数の魔物の軍勢だ、最悪死んでしまう可能性もある。

この二択、強い力を持ってはいるが未だ精神が未熟な生徒にとってはあまりにもつらい選択だ。

生徒たちが悩む中、最初に決めたのは、凛緒だった。

「ロジャーさん、私は戦います」

凛緒が最初にその選択をしたことに多くの生徒は驚いた様子だ。まさか雄也よりも先に女子の凛緒が選択するとは思わなかったのだろう

いや、大切な幼馴染が行方不明になり見つけるために人一倍努力してきた凛緒だからこそ、この選択を決めることができたのだ。

凛緒の影の努力を知る彩や健は、その凛緒の姿を見てお互いに頷くと「私も!」「俺もだ!」と決める。

それに続いて雄也も戦うことを決意する。すると周りの生徒たちもそれに触発されて、戦うことを決める。

そしてその結果クラスメイト全員が戦うことを決意した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その後すぐさま前線を引き下げて、今は古城にやってきた。廃棄されて草が生い茂っていたが、城壁や門なども強度は問題なく、これなら何とか籠城戦に持ち込めるだろう。

城壁の上から北の方角を見ると、まだ魔物のはっきりとした姿は見えないが、おびただしい魔物の軍勢が迫っていることだけはわかる。

今回の作戦は、王宮騎士団から十名、勇者パーティー五つが前線で魔物と対峙し、古城の城壁から魔法などによる支援を行い魔物を食い止める戦法だ。

「先陣が来たぞ!!全員戦闘態勢!!」

魔物の軍勢はまだ遠いが足の速い魔物が先陣としてやってきた。飛び出してきたチーターの魔物の集団が標的を健に絞り襲い掛かる。

「おらぁあ!!」

健は最初に飛び出してきたチーターにむかって【豪腕】による拳を叩き込み吹き飛ばす。吹き飛んだチーターはそのまま後ろにいた仲間を巻き込んで吹き飛ばされていく。

しかしチーターは仲間がやられたことなど気にもせず3体が左右正面から駆ける。

「シッ!!」

左と正面から迫るチーターは無視して、健は右の魔物に【俊脚】を繰り出す。

鋭い蹴りがチーターの首に奔ったかと思うと、チーターは一言も発することなくごとりっ、と首を落として絶命した。

チーターを倒して振り返ると、すぐ目の前に二体のチーターが目前に迫っている。いまからの迎撃では間に合わない、なので健は【縮地】を使い後方に飛ぶ。

その瞬間、さっきまで健がいた場所に炎の爆発が発生した。

突如目の前に発生した爆発にチーターは止まれずその爆発に突っ込み、辺りに肉片をまき散らす。

健は後ろを向くとそこには左手をこちらに向けた彩がいた。さっきの爆発は彩の炎の魔法だ。健が右のチーターを倒すときに詠唱を始めて、後方に飛んだ瞬間に放ったのだ。

健は最初から自分が対処できないほうは彩が何とかしてくれると確信していた。なので迷うことなく一体の魔物を相手にできたのだ。

「ナイスだ彩!」

「気を付けて!まだこれからよ!」

彩はそういうとはるか上空を飛んでいる鳥の魔物に向けて弓を構える。

【視力強化】で鳥に狙いを定めたあと詠唱をする。

「《纏え・風の息吹》!!」

詠唱を唱え終えあると同時に、限界まで引絞った矢を放つ。

風の魔法【風隻】。風を纏うこの魔法はビルファのように矢の軌道を曲げるようなことはできないが、物体を加速させて飛距離を延ばすことができる。

放たれた矢は通常ではありえない速度と飛距離を叩き出し、鳥の魔物に見事命中し落下する。

それによって他の飛行型魔物が彩を脅威とみなし、上空から急降下し強襲してくる。

「《纏え・風の息吹》!!」

彩は焦ることなく迫りくる魔物を次々と撃ち落としていく。しかしそんな中一体の魔物が彩の背後からその鋭いくちばしで貫くべく、羽をたたんで一つの弾丸となって強襲する。

しかし彩を貫く寸前、突如土の壁が出現し鳥の魔物がぐしゃっと自らの速度で潰れる。しかし二体目の鳥は土の壁を越えて突貫し、彩の背中に狙いを定めーーー

「おらぁあ!!」

ーーーようとした瞬間、気合の一声とともに鋭く重い蹴りが側頭部に炸裂し、鳥が水平にかっ飛ぶ。

土壁と蹴りの正体は健。土の壁で鳥の攻撃を防ぎつつ自らの姿を隠して、鳥が土壁を越えて彩を強襲しようものなら容赦のない蹴りをお見舞いする。

彩は最初から背後の敵は健がどうにかしてくれると確信していたので、後ろを振り向くことなく頭上で飛び交う飛行型を次々と撃ち落としていく。

お互いに自分の命を預けれるほどの信頼を寄せて居なければできないような完璧なコンビネーション。それをさも当然というようにやってのけた二人に周りは唖然としている。

騎士団の団員も完璧なコンビネーションに目を見張っており、それに触発されて負けじと長年訓練された騎士の連携を発揮し、襲い来る魔物を次々と倒していく。

他のクラスメイト達も我に戻ると、自らの武器を握りしめつたないながらも連携で魔物たちを屠っていく。

そして、いよいよ魔物の軍勢との衝突だ。




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コメント

  • 海月13

    祝800フォロー越え!皆さまご愛読誠にありがとうございます!!これからも応援よろしくお願いします!

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