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魔術がない世界で魔術を使って世界最強

海月13

迷宮の魔導人形


「弥一ここって・・・」

「あぁ、ようやくここまで来たな。」

15層突破から数日経過した。あれ以降の層でもボスはすべてフェーズⅡで25層以降は出てくる魔物すべてがティラノ級というハードモードという仕様だった。

「ここまで長かった」

「そうだな。やっとこの層で終わりだ。」

これまでのことを思い出して少し感慨深い気持ちになってくる。弥一とセナは最終決戦に向けてそれぞれの確認をする。

ちなみに弥一の現在のステータスはこれだ。

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《日伊月 弥一》 男
レベル:67
職業:魔術師

筋力:9350
体力:9530
俊敏:9810
耐性:9200
魔力:79500

〔契約精霊〕
・全精霊『神級:セナ』

スキル
言語・剣術・射撃・思考強化・縮地・魔力回復速度上昇

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フェーズⅡとの連続の戦闘によってレベルが60代になりステータスのパラメーターがどうにかなっている。《英雄》で強力なステータスを持っている相川でも60代のパラメータは2000後半であり約5倍の開きがある。

レベルが上がったことで職業《魔術師》の補正も上がり。使える魔術の5分の3くらいが詠唱や補助器が必要なくなり、魔術の規模や発動速度などが格段に上がって、昔の弥一の10分の8くらいにはなっていた。

そうして、セナに関しても魔術回路があるため魔術について指導したらセナも魔術が使えるようになり、〔属性系魔術〕以外も使えるようになっていた。

「セナ。このボスでクリアだ、最後のボスだから今までの敵とは比べ物にならないだろう。大丈夫か?」

すると弥一の手をセナは握る

「大丈夫。私と弥一で越えられないことはない!」

そういって自信に満ち溢れた顔で扉に手を当てる。

「ああ。そうだな!行こうこれがラストだ!!」

そうしてふたりで扉に手を当て、力をこめて扉を開ける。

扉を開けるとそこは通路で奥の方に明かりが見えていた。弥一とセナは警戒しつつ明かりの方に行く、その先の空間は巨大な縦穴だった。

縦穴の直径約100メートル、穴の深さは約60メートルくらいで周りは表面を削って装飾されており螺旋階段が地面まで続いていた。

そして穴の先には10メートル級の巨大な鋼鉄の塊が存在していた。

弥一とセナは廊下の先で柱に隠れてその鋼鉄の塊を観察していた。

「魔物じゃ、ない・・・?」

「あれは魔導人形、通称”ゴーレム”だ。」

「ゴーレム?」

魔導人形とは魔石などの核を動力源とし、魔術式によって動かす自動人形だ。

「でもなんで魔導人形がこの世界にあるんだ?」

精霊魔法が主流のこの世界で魔導人形があることに疑問を持つ弥一だがすぐに切り替え、偵察用の【式神】を飛ばす。

そして15メートルくらい近づいた瞬間、

すべてが凍りついた。

「なに!?」

ゴーレムの半径50メートルくらいの空間がすべて凍りついて式神も凍りつき氷結の世界となった。

そしてゴーレムの頭部にある目が赤く光り、ゴーレムが動き出した。

『侵入者確認。これより排除を行います。』

そう宣言し弥一たちの方向を向く。

「くそっ!」

弥一は愚痴をはき、すぐさまレルバーホークを連射。極超音速にまで加速しプラズマを纏った弾丸がゴーレムを貫くべくその頭部に殺到するだが、

「なに!?弾丸が外れた、いや、逸らされた!?」

ゴーレムは一歩も動かず、弾丸はすべてゴーレムの近くでそれ後ろに抜けて壁に弾丸がめり込んだ。

するとゴーレムの胸部が開きその中から砲台のようなものが出てきて急速に回転、その回転している砲台を弥一たちに向けると膨大な熱量が感じらた。

「セナ!!」

咄嗟にセナを横抱きに抱きかかえ、スキル【縮地】を使ってその場を急速離脱し空中に身を投げ出す。

瞬間、砲台から膨大な熱量の柱のレーザーが放たれ、さっきまで弥一たちがいたところに直撃した。

そして、煙が晴れるとそこにはマグマのようにボコボコと融解し溶け出して、ところどことガラスのようになっている。いったいどれだけの熱量でこうなるのか。

弥一はゴーレムから60メートルほど離れたところに着地し、すぐさま弾倉を交換。もう一度発砲。

だか結果は同じ、弾丸はゴーレムから逸れる。

「離れて弥一!【炎槍】!!」

弥一の攻撃が効かないと判断した、セナは炎の槍を放つ。

しかし、炎の槍はゴーレムの付近で凍りつき消失した。

「魔法も凍るの!?」

「いったん離れるぞセナ!」

そうしてセナを横抱きに抱き、周りを連鎖的に爆破し煙を発生させ離脱して柱の陰に隠れる。

「弥一いったい何が・・・」

「わからない。だが幸いゴーレムはあそこから動かないみたいだし、一度整理しよう。」

そういって【式神】をゴーレムに反応されないぎりぎりの位置に配置しゴーレムに【式神】を介して【解析魔術】を使う。

「・・・結界のような魔術は働いていない。てことはどうやら弾丸が逸れたのは魔術が直接関係してるわけじゃないな。」

「じゃあ魔法が凍ったのも魔術じゃないの?」

「ああ。そうみたいだ。」

そう結論づけると弥一は考え出す。

(魔法はゴーレムの5メートル付近で凍りつき消失する。弾丸も5メートル付近で軌道が逸れる。魔術によるものではないということは・・・物理的な要因・・・?)

そうして弥一は【式神】を介して【熱探知】の魔術を発動すると。

「やっぱり、大気中の分子運動のエネルギーが別の空間に隠されてる。そうか、だから大気が凍ったのか・・・!」

「?どうゆうこと?」

「ざっくり説明するが熱は分子が動くと発生する。分子が動かないと熱が発生しなくなって簡単に言うと凍る。つまりあのゴーレムは大気中の分子の動きのエネルギーを【空間魔術】を使って別の空間に隠して、大気を、魔法を凍りつかせてるんだ。」

ゴーレムが引き起こす現状にある程度の考察を立て、セナに説明する。

「じゃああの砲台は?」

「おそらく隠した空間と繋がっていて奪ったエネルギーを放出しているんだろう。てことはもしかして・・・」

弥一はレルバーホークをゴーレムに向け一発発射する。するとやはり弾丸は逸れる、だが。

「マイスナー効果・・・そういうことか!」

「まいすなーこうか?」

マイスナー効果とは磁場のなかに超伝導体をおいたときに、磁場を超伝導体の中から外に押し出してしまう現象で、簡単に言えば磁力の中に超伝導体(冷却することで物質の電気抵抗がなくなる状態)があるとと反発してしまうというものだ。

つまり、放たれた弾丸が氷結の効果範囲内に入ることで冷却され超伝導状態になり、ゴーレムが発生させる磁界が合わさることでマイスナー効果を発生させ弾丸が逸れたということだ。

「それじゃあいったいどうやって倒すの?」

と攻撃が効かない状況にセナの表情が曇ってゆく。

「遠距離攻撃が効かないのなら。近距離で攻撃すればいい。」

そんなセナとは対称的にレルバーホークをしまい、【蒼羽】を抜刀する弥一。

「でも!あそこまで行こうとしたら凍らされる!」

遠くのゴーレムを見据える弥一にセナはたどり着けないと言い弥一を引き留める。

しかし

「ああ。だからセナ俺を爆破してくれ。」

「・・・え?」



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コメント

  • 閲覧履歴間違えて削除してしまった

    十分の八何故か約分をしない、これが異世界

    0
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