魔王に転生した元学生のハーレムけいかく?

澪羽紅葉

入国とギルド?

 あれから少しの時間が経っち、イルになぜ俺が魔王と分かったのか聞くと前魔王様俺を殺したが今日新しい魔王が転生して来る事を伝え、正確は場所までは教えてくれなかったらしいが名前とこの森に転生してくる事だけを教えてくれたらしい、なので転生してくるこの森の中で魔王らしき生き物を探していた所に強力な力を感じたのでこちらに向かって来る途中にレッドドラゴン(俺がさっき倒した奴)に会い追われていたらしい。

 「なるほどね、大体は理解出来たよ、それとここ森なんだな」

 ぶっちゃけ転生初日から色々とあり過ぎて普通なら理解出来ないだろうけだな、斯く言う俺もスキルの効果が無ければ理解出来ていなかっただろう。

 「それで、イルはこれからどうするんだ?俺を探してたんだろ俺をどこかに連れていくのか?」

 「そうですね、本来なら東の大陸にある魔王城まで行きたいのですが、そんなに急ぎでも無いので今はどこかに連れて行く事は無いです、かわりに私はカナタさんと行動を共にさせていただきます」

 この世界は大陸ごとにいろんな場所があるんだろうか、まぁその辺は追い追い分かってくるだろう、とりあえずは近くの街にでも向かうのが得策だろう。
 道ならイルに聞けば分かるであろう。

 「それじゃあとりあえずは、ここから1番近い街はあるか?」

 「私が行動を共にすることには不満は持たないのですか?」

 「持たないよ、わざわざ遠くから探しに来てくれたやつを無下には出来ないよ」

 それに、イルが居ないと俺はこの辺がどこなのかすら分からないし、それに俺にはこの世界イグレシヤの常識すらないし。

 「そうですか」

 それにしても、イルは可愛いな、俺と行動を共に出来ると分かった瞬間にほんの一瞬だけ見れた笑顔は破壊力が抜群だったな。

 「それで、ここから1番近い街はどっちにある?」

 とりあえずは街に向かおう、外で野宿はあんやりしたくないしな、いつ魔物に襲われるか分からないからゆっくり休む事ができない。

 「ここからでしたら、エルドラン王国が1番近いと思います」

 「よし、それじゃあエルドラン王国に向かうか」

 結果から言うとエルドラン王国はかなり近くにあった、イルに案内され、少し歩いたら道が開け、ちゃんと人が通れるようになっている道を2時間ほど歩いたら巨大な壁と巨大な門が少し遠くからでも確認できた。

 「おぉ、これはまたでかいな」

 「そうですね、首を上に向けないと壁の1番上が見えません」

 そんな事をイルと話していると巨大な門の前にいる甲冑に身を纏った男に声をかけられた。

 「おい、そこの2人そんな所で何をしている」

 「今、2人で旅をしていてエルドラン王国で少し休憩をしようと思いまして」

 これはイルと事前に話し合い2人で旅をしている事にした。

 「そうか、ギルドカードか身分証明はあるか?」

 「すいません、つい最近盗賊に寝込みを襲われまして、身分を証明出来る物類は全て取られてしまいました」

 これも事前に話し合いで身分を明かす必要がある時のために決めていた。

 「そうか、それならこれを持っていけ仮の身分証の代わりになる、有効期限は今日までだからまずはギルドか騎士団本部に行ってギルドカードか身分証を発行して貰うことをオススメするぞ」

 「少し質問なんだが、ギルドと騎士団本部では発行出来るものが違うのは分かるが、身分証は騎士団本部でしか発行出来ないんだろ?」

 この街にいるには身分証が必要なのになぜ、ギルドに行く必要がある?

 「そんな事も知らないのか、確かに身分証は騎士団本部でしか発行は出来ないだが、ギルドカードは身分証と同じ様は役目を果たす、それにギルドカードかあればギルドの依頼を受けてそれをこなす事でお金も手に入る、もちろん多少の危険は伴うがな」

 なるほど、それならギルドに行った方が早そうだな、どのみちギルドにはすぐに行く予定ではあったしな。

 「それなら、ギルドに向かう事にするよ、最後の質問なんだが、魔物の買取などをしてる場所は何処にあるか聞いてもいいか?」

 「魔物の買取はギルド内にある、解体所で買取をしているぞ、ギルドはこの門を超えて真っ直ぐ行けば見えてくる」

 男はそう言うと長方形の形をした紙を渡し巨大な扉の横にある2m程の扉を開いた。

 「ありがとう、助かるよ」

 「それじゃあこの王国を楽しんでくれ」

 俺とイルは男に礼を言いながら門をくぐった、門を超えるとそこには中世の様な光景が広がっていた。

 「おぉ、これはまたいい感じの王国だな」

 「ここの王国はかなり治安が良いので他の大陸や国から貿易をしに来る数を凄いそうです」

「なるほどね、それじゃあその内ゆっくりと観光でもするか」

 とりあえず今はギルドに向かうのが先決だろうし。

 そんな事を考えていると目の前に2つの剣をクロスした看板が見えた。

「あれがギルドぽいな、それじゃあ中に入るか」

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