魔王に転生した元学生のハーレムけいかく?

澪羽紅葉

プロローグ②

 こんな感じで次のテスト大丈夫か最近心配になってきた。
 まぁそんな事今更気にしても意味無いか、元々テストの点数はやばいし、赤点がなければ問題はないだろう。

 俺はそんな事を思いながらクラスを見渡した。

 クラスの奴らは友達と話したり部活に行ってる奴らがほとんどだが俺はこの輪に入らない、決して入れないんじゃいぞ、俺は自分みずから入らないでボッチになっているんだ、うんきっとそうだ。
 なんだろう何かに負けた気がする。

 「ハァー、何か鬱な気分だからさっさと家に帰ろう」

 それにこんな所でもたもたしてたら勝ち組の2人が来ちまう。

 「お~い、優雅帰ろうぜ、そしてジュース奢れ」

 「兄さん早く帰りましょう、私はメロンパンが食べたいです」

 ほら来ちゃったよしかも何か奢れとか言ってるし、嫌待ってよこれは幻聴かもしれない、うんそう思おう。

 「いや〜今日も良い天気だな、こんな時は1人で早く帰るに越した事はないな」

 後ろの扉は何か通りたくない気分だから遠いいけど前の扉から今日は出よう。
 窓側の一番後のせいでめっちゃ遠いいな。

 「おいコラ優雅私達を無視してんじゃねーよ」

 「うぉーい、無視したからっていきなり飛び蹴りは無いだろう、自分がスカート履いてること忘れたのか、もし見えたらどうすんだよ」

 この女スカートで飛び蹴りとは少しは羞恥心を学んでほしいよ。
 それに少し黒い物が見えたし。

 「ん?スカート履いてる事ぐらいわかってるよ、それにちゃんとスパッツ履いてるから大丈夫だぞ」

 スパッツかーーさっきの黒い物の正体は、俺もよくよく考えたらこいつがいつもスパッツ履いてるの知ってたは。
 なんで知ってるかは1日に1回は飛び蹴りをお見舞いされるからたまーに見えるんだよね、だけど一瞬の事だったからすっかり忘れてたよ。

 「飛鳥お前も一応は女の子なんだから少しは羞恥心を持った方が俺は良いと思うぞ」

 「兄さんと飛鳥さんそんな話してるよりも早く家に帰りませんか?」

 「優李菜これは大事な話なんだぞ」

 「そんな話より私は早く帰って晩御飯の用意をしたいんです、それとも兄さんは今日晩御飯は要りませんか?」

 「よし、さっさと家に帰ろう」

 いつもこんなやり取りをしながら俺は結局2人と帰る羽目になっている。
 別にこの2人と帰るのが嫌じゃないんだよ、問題は俺がこの2人と一緒に帰ってるとからなず奴が来るんだよ。

 「おーい、飛鳥さーん、優季菜さーん」

 ほーら、また今日も来たよ。
 よくもまぁ廊下の端から名前を叫びながら走ってこれるよな、周りの目が怖くないのかよ、流石は学校1のモテ男はやる事が凄いぜ。

 そんな事を思っている間に俺達の元にそいつは到着していた。

 「飛鳥さんと優季菜さん2人はもうお帰りですか?この後みんなでカラオケに行ってその後にご飯を食べに行くんですけど良かったらどうですか?」

 おぉこいつ俺の存在を無かったことにしやがったよ、てか俺を見る時邪魔者を見る目で見やがったし、まぁいつもの事だけどね。

 「いえ、すいませんがこの後は家に帰って晩御飯の支度があるので遠慮させて貰います」

 「私もカラオケはあんまり好きじゃないから遠慮しとく、それに今日は翔奏の家で晩御飯ご馳走になるし」

 おいおい、飛鳥お前いつ家で晩飯食べる事になったんだよ、俺は何も聞いてないぞ。

 「そうですか、分かりましたそれでは遊びに行くのはまたの機会とさせて貰いますね」

 「要件はそれだけですか?」

 おうおう優季菜は相変わらず仲良くない奴には冷たいな。

 「いえあと一つあります、翔奏さん少しお話いいですか?」

 今度は俺にかよ、今まで喋った事も無いくせに。

 「ここで話せることか」

 どうせ2人に金輪際近付くなとかだろう、今までにもそーゆー奴らはいたしな。
 そりゃあ学園の美少女2人が1人の男と仲良かったら嫉妬もするわな。

 「いや、出来れば2人で話したいかな…」

 「なら、2人は先に帰っててくれ、晩飯までには帰れると思うから」

 2人はお互い頷いて先に帰っていった。

 「それで、話ってなんだよ俺もそんなに暇じゃないからよ出来るだけ手短で頼むぜ」

 「出来れば金輪際2人とは関わらないでくれないかな?」

 ほら、俺の思った通りだ、そもそも飛鳥はまだ関わらいでいようと思えば出来るが優季菜は妹なんだから毎日嫌でも顔を合わせるのにどうやって関わるなと言うんだよ。

 「いや、普通に考えて無理だろ、お前は兄弟と金輪際関わるなと言われて出来るか無理だろ」

 「それなら、出来るだけ関わらないでくれ」

 こいつは馬鹿なのだろうか。

 「はいはい、分かりましたよ、出来るだけ俺からは関わらないようにします」

 そもそも俺からはあんまり関わっていないだろう、2人から俺の方に来るのだから仕方がないのではないだろうか。

 「そうしてくれ、それじゃあ僕はこのへんで失礼する」

 やっと解放された、それじゃあ優季菜の晩飯が待ってる事だし寄り道しずに帰りますかな。

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