ああ、赤ずきんちゃん。
第4話「赤ずきんちゃんを追い駆けて」
赤ずきんの作戦で、またしても彼女に逃げられてしまった狩人。そして、そんな赤ずきんに置いてけぼりにされてしまったオオカミ。
そして狩人は、床に倒れていた体をゆっくりと起こし、ようやくその場から立ち上がることが出来ました。
狩人「くそ、またしても逃げられてしまった! 俺のマイ・スイート・エンジェル赤ずきんちゃんが!!」
オオカミ「もう諦めなさいよ狩人さん。あんな少女を尾け回して何になるっていうんだい」
狩人「お前に俺の何が分かる!! あの子は、俺の生き甲斐! 俺の全てを賭けてでも、手に入れたい人なんだ!!」
オオカミ「何故、そこまで……」
オオカミは狩人に尋ねました。こんなに赤ずきんに執着する狩人には、何か赤ずきんに対する特別な思い入れがあるのかもしれない、と考えたのです。
オオカミがそう尋ねると、狩人は。
狩人「…………………………………………可愛いから?」
オオカミ「結局それなのかい!」
狩人「いやだって、可愛くなかったら俺だって少女趣味になんてならねえよ」
オオカミ「はぁ……」
狩人「○学生は老女」
オオカミ「それは言っちゃいけない! ていうかこの世界に学校ってあるのかな!?」
狩人「少女が昼まで寝てる世界観だからな、専業主婦かっつーの。……まあそんな事はどうでもいい。とにかく、俺は赤ずきんちゃんを探しに行くから、お前もついて来いよ」
オオカミ「何でぼくがそんな事を……」
狩人「メイド服一着貸すからさぁ」
オオカミ「いらないよ! 何でそんな服持ってるんだよ!?」
狩人「メイドは文化だ!! そもそも俺が騎士団に入った理由だって、地位と名誉を手に入れて可愛いメイド少女にお世話してもらおうと思ったからだしな!」
オオカミ「王国最強の騎士団の元メンバーだったとは思えない動機だ!」
下心丸出しの狩人ですが、赤ずきんに賭ける情熱は本物ようです。
狩人はオオカミがついて来ないと分かると、すぐ様家を飛び出して赤ずきんの後を追い駆けます。
オオカミ「あ、待て! 赤ずきんちゃんを危ない目には合わせないぞ!」
オオカミは遅れてそう叫び、オオカミも家を出て赤ずきんの後を追い駆けます。
   ***
……一方その頃、赤ずきんはきのこ山の斜面でトリュフ狩りをしている、お爺ちゃんとお婆ちゃんを見つけていました。
赤ずきん「お爺ちゃんお婆ちゃん! 赤ずきんだよー!」
お爺ちゃん「おおっ、赤ずきんじゃないか」
お婆ちゃん「わざわざこんな所にまで来て、一体どうしたんだい?」
赤ずきん「うん、実はね。かくかくしかじか」
お爺ちゃん「な、何じゃと!? くぅぅあの変質者め! また儂らの可愛い孫に手を出そうとしたっていうのか!!」
赤ずきん「うん、そうなの。私、怖くて怖くて……。お爺ちゃん、赤ずきんを助けて(うるうる)」
お爺ちゃん「もちろんじゃとも! そのような不埒な若僧など、我が家に代々継がれる餓狼拳の餌食にしてくれるわい! 行くぞケルベロス!!」
ケルベロス「ぶぅ、ぶー!」
お爺ちゃんは、孫の赤ずきんを守るためやる気まんまんです。きのこ山でトリュフ狩りをするために飼っているブタの『ケルベロス』も、お爺ちゃんにつられて鼻を鳴らしています。
お婆ちゃん「お爺ちゃんは孫のことになると、すーぐやる気がみなぎっちゃうね〜」
そう言いながらお婆ちゃんは、手を休めることもなく土をシャベルで掘り返してトリュフを探しています。
……そして、しばらくしてから狩人が、ものすごい勢いで赤ずきんたちの元まで走ってくるのが見えて来ました。
狩人「ゲッヘッヘ! 遂に見つけたぜ赤ずきんちゃん! もう容赦はしない! 全力で君を俺のものしてやるぜ!!」
お爺ちゃん「そうはさせるか小僧! 赤ずきんに手を出す輩は、餓狼流派4代目当主であるこの儂が成敗してくれるわい!!」
ケルベロス「ぶぅ、ぶー!」
お爺ちゃんが狩人の前に立ち塞がり、それを見た狩人はあらかじめ背負っていた猟銃……ではなく、騎士団時代から愛用している業物を引き抜きます。
お爺ちゃんもそれに倣い構えます。2人共、いつでも戦える準備は出来ているようです。
狩人「今日で療養送りにしてやるぜ!」
お爺ちゃん「舐めるなよ若造め!!」
ケルベロス「ぶぅ、ぶー!」
そして、狩人とお爺ちゃん&ケルベロスの戦いの火蓋が今、切って落とされます。
果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!?
次回、最終話「赤ずきんちゃんときのこシチュー」。ご期待ください。
そして狩人は、床に倒れていた体をゆっくりと起こし、ようやくその場から立ち上がることが出来ました。
狩人「くそ、またしても逃げられてしまった! 俺のマイ・スイート・エンジェル赤ずきんちゃんが!!」
オオカミ「もう諦めなさいよ狩人さん。あんな少女を尾け回して何になるっていうんだい」
狩人「お前に俺の何が分かる!! あの子は、俺の生き甲斐! 俺の全てを賭けてでも、手に入れたい人なんだ!!」
オオカミ「何故、そこまで……」
オオカミは狩人に尋ねました。こんなに赤ずきんに執着する狩人には、何か赤ずきんに対する特別な思い入れがあるのかもしれない、と考えたのです。
オオカミがそう尋ねると、狩人は。
狩人「…………………………………………可愛いから?」
オオカミ「結局それなのかい!」
狩人「いやだって、可愛くなかったら俺だって少女趣味になんてならねえよ」
オオカミ「はぁ……」
狩人「○学生は老女」
オオカミ「それは言っちゃいけない! ていうかこの世界に学校ってあるのかな!?」
狩人「少女が昼まで寝てる世界観だからな、専業主婦かっつーの。……まあそんな事はどうでもいい。とにかく、俺は赤ずきんちゃんを探しに行くから、お前もついて来いよ」
オオカミ「何でぼくがそんな事を……」
狩人「メイド服一着貸すからさぁ」
オオカミ「いらないよ! 何でそんな服持ってるんだよ!?」
狩人「メイドは文化だ!! そもそも俺が騎士団に入った理由だって、地位と名誉を手に入れて可愛いメイド少女にお世話してもらおうと思ったからだしな!」
オオカミ「王国最強の騎士団の元メンバーだったとは思えない動機だ!」
下心丸出しの狩人ですが、赤ずきんに賭ける情熱は本物ようです。
狩人はオオカミがついて来ないと分かると、すぐ様家を飛び出して赤ずきんの後を追い駆けます。
オオカミ「あ、待て! 赤ずきんちゃんを危ない目には合わせないぞ!」
オオカミは遅れてそう叫び、オオカミも家を出て赤ずきんの後を追い駆けます。
   ***
……一方その頃、赤ずきんはきのこ山の斜面でトリュフ狩りをしている、お爺ちゃんとお婆ちゃんを見つけていました。
赤ずきん「お爺ちゃんお婆ちゃん! 赤ずきんだよー!」
お爺ちゃん「おおっ、赤ずきんじゃないか」
お婆ちゃん「わざわざこんな所にまで来て、一体どうしたんだい?」
赤ずきん「うん、実はね。かくかくしかじか」
お爺ちゃん「な、何じゃと!? くぅぅあの変質者め! また儂らの可愛い孫に手を出そうとしたっていうのか!!」
赤ずきん「うん、そうなの。私、怖くて怖くて……。お爺ちゃん、赤ずきんを助けて(うるうる)」
お爺ちゃん「もちろんじゃとも! そのような不埒な若僧など、我が家に代々継がれる餓狼拳の餌食にしてくれるわい! 行くぞケルベロス!!」
ケルベロス「ぶぅ、ぶー!」
お爺ちゃんは、孫の赤ずきんを守るためやる気まんまんです。きのこ山でトリュフ狩りをするために飼っているブタの『ケルベロス』も、お爺ちゃんにつられて鼻を鳴らしています。
お婆ちゃん「お爺ちゃんは孫のことになると、すーぐやる気がみなぎっちゃうね〜」
そう言いながらお婆ちゃんは、手を休めることもなく土をシャベルで掘り返してトリュフを探しています。
……そして、しばらくしてから狩人が、ものすごい勢いで赤ずきんたちの元まで走ってくるのが見えて来ました。
狩人「ゲッヘッヘ! 遂に見つけたぜ赤ずきんちゃん! もう容赦はしない! 全力で君を俺のものしてやるぜ!!」
お爺ちゃん「そうはさせるか小僧! 赤ずきんに手を出す輩は、餓狼流派4代目当主であるこの儂が成敗してくれるわい!!」
ケルベロス「ぶぅ、ぶー!」
お爺ちゃんが狩人の前に立ち塞がり、それを見た狩人はあらかじめ背負っていた猟銃……ではなく、騎士団時代から愛用している業物を引き抜きます。
お爺ちゃんもそれに倣い構えます。2人共、いつでも戦える準備は出来ているようです。
狩人「今日で療養送りにしてやるぜ!」
お爺ちゃん「舐めるなよ若造め!!」
ケルベロス「ぶぅ、ぶー!」
そして、狩人とお爺ちゃん&ケルベロスの戦いの火蓋が今、切って落とされます。
果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!?
次回、最終話「赤ずきんちゃんときのこシチュー」。ご期待ください。
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