公爵令嬢は結婚したくない!
一方的な話し合い
リースノット王国王城執務室に居られたのは、グルガード国王陛下只お一人であった。
その部屋に私と、ウラヌス卿が追加された後、執務室の扉は閉められる。
「ひさしいな……と言いたいところだが……ウラヌス卿。これは、どういうことだ?」
国王陛下が、ウラヌス卿に問い正す。
「はい、ユウティーシア・フォン・シュトロハイムが亡命しようとしておりました」
ウラヌス卿は端的にグルガード国王陛下に答えるけど……。
「だが、ユウティーシアは、ここに居るではないか? どういうことなのだ? 上空の巨大な魔法ですでに王都はパニックになっておる。魔法が使えない一般人まで波及するのも時間の問題だろう。あまり無意味な話はしたくないのだが?」
事の顛末をウラヌス卿が、言わないことでグルガード国王陛下は混乱しているようですね。
「国王陛下、テラスに出て上空を見ていてください」
私の言葉に国王陛下は首を傾げてくる。
私は、国王陛下が上空を見ると同時に魔法を解除する。
それと同時に直径数キロメートルにも及ぶ、ファイアーボールが解除される。
上空の魔法が解除されると同時に、国王陛下は私へ視線を送ってきた。
私はニコリを頬笑みながら、もう一度、上空にファイアーボールを展開する。
すでに国王陛下の口は開いたまま閉じる事はない。
「ま……まさか……。この上空の魔法はユウティーシア嬢が?」
国王陛下の言葉に、私はカーテシーをしながら「さようでございます。国王陛下」と伝える。
そして私の、意図に気がついた途端、国王陛下の顔色が変わる。
私は国王陛下の顔を見て笑みを浮かべ話始める。
「この度は、私を監視したり家族を人質にとったりとずいぶんを好き勝手にしてくださったようですので、直接こちらへ窺いました。
国王陛下も気がついていたでしょう?
私が普通ではないことに……。
ですが国王陛下は、私に鎖をつけようといたしました。
そして家族を人質に取ろうとしたので、私はリースノット王国を人質に取らせて頂きました」
私の言葉に、国王陛下の顔色が蒼白に変わって行く。
「だ、だが……それは国を守るために……」
国王陛下は両手を握りしめながら私に語ってくるけど、私にはどうでもいい事。
「私が怒っているのは、家族を人質にしてきたことです。
私は何の力もない小娘だったら楽だったでしょうね?
ですが私は、そうではありません。
それと一つ訂正しておきますが、私が確かに亡命を考えていましたが、アルドーラ公国においては私が一人で赴き一人で国を相手にして戦い一人で勝つつもりでした。
ですから……亡命というよりかは一人戦争と言う事でしょうか?」
私の言葉に、国王陛下だけではなく、ウラヌス卿も驚いていた。
「何を驚いていらっしゃるのですか? 私は以前から国を富ませる事を考えていました。ですから、私が何の見返りも与えずに国から亡命するわけありません」
さて、2人とも何やら分かっていないみたいですので、こちらから条件を提示させていただきますね。
一つ目。浮気者のクラウス・ド・リースノットとは婚約破棄をしてもらいたいです。
二つ目。私に極力、干渉しないでください。
三つ目。貴族学院の一般市民の方への境遇と待遇を改善してください。
四つ目。家族や親せき、友達に手を出さないでください。
「以上の四つを守ってくださるのなら、もうしばらくはリースノット王国に居て上げてもいいです。断るようでしたら上空のファイアーボールが落ちてきます」
御英断を期待いたします。
私は、それだけを言うとソファーに座り休むことにする
そして……。
「分かった、条件を飲もう」
グルガード国王陛下は、私の一方的な通告に関わらず、即答で答えを返してきた。
 
その部屋に私と、ウラヌス卿が追加された後、執務室の扉は閉められる。
「ひさしいな……と言いたいところだが……ウラヌス卿。これは、どういうことだ?」
国王陛下が、ウラヌス卿に問い正す。
「はい、ユウティーシア・フォン・シュトロハイムが亡命しようとしておりました」
ウラヌス卿は端的にグルガード国王陛下に答えるけど……。
「だが、ユウティーシアは、ここに居るではないか? どういうことなのだ? 上空の巨大な魔法ですでに王都はパニックになっておる。魔法が使えない一般人まで波及するのも時間の問題だろう。あまり無意味な話はしたくないのだが?」
事の顛末をウラヌス卿が、言わないことでグルガード国王陛下は混乱しているようですね。
「国王陛下、テラスに出て上空を見ていてください」
私の言葉に国王陛下は首を傾げてくる。
私は、国王陛下が上空を見ると同時に魔法を解除する。
それと同時に直径数キロメートルにも及ぶ、ファイアーボールが解除される。
上空の魔法が解除されると同時に、国王陛下は私へ視線を送ってきた。
私はニコリを頬笑みながら、もう一度、上空にファイアーボールを展開する。
すでに国王陛下の口は開いたまま閉じる事はない。
「ま……まさか……。この上空の魔法はユウティーシア嬢が?」
国王陛下の言葉に、私はカーテシーをしながら「さようでございます。国王陛下」と伝える。
そして私の、意図に気がついた途端、国王陛下の顔色が変わる。
私は国王陛下の顔を見て笑みを浮かべ話始める。
「この度は、私を監視したり家族を人質にとったりとずいぶんを好き勝手にしてくださったようですので、直接こちらへ窺いました。
国王陛下も気がついていたでしょう?
私が普通ではないことに……。
ですが国王陛下は、私に鎖をつけようといたしました。
そして家族を人質に取ろうとしたので、私はリースノット王国を人質に取らせて頂きました」
私の言葉に、国王陛下の顔色が蒼白に変わって行く。
「だ、だが……それは国を守るために……」
国王陛下は両手を握りしめながら私に語ってくるけど、私にはどうでもいい事。
「私が怒っているのは、家族を人質にしてきたことです。
私は何の力もない小娘だったら楽だったでしょうね?
ですが私は、そうではありません。
それと一つ訂正しておきますが、私が確かに亡命を考えていましたが、アルドーラ公国においては私が一人で赴き一人で国を相手にして戦い一人で勝つつもりでした。
ですから……亡命というよりかは一人戦争と言う事でしょうか?」
私の言葉に、国王陛下だけではなく、ウラヌス卿も驚いていた。
「何を驚いていらっしゃるのですか? 私は以前から国を富ませる事を考えていました。ですから、私が何の見返りも与えずに国から亡命するわけありません」
さて、2人とも何やら分かっていないみたいですので、こちらから条件を提示させていただきますね。
一つ目。浮気者のクラウス・ド・リースノットとは婚約破棄をしてもらいたいです。
二つ目。私に極力、干渉しないでください。
三つ目。貴族学院の一般市民の方への境遇と待遇を改善してください。
四つ目。家族や親せき、友達に手を出さないでください。
「以上の四つを守ってくださるのなら、もうしばらくはリースノット王国に居て上げてもいいです。断るようでしたら上空のファイアーボールが落ちてきます」
御英断を期待いたします。
私は、それだけを言うとソファーに座り休むことにする
そして……。
「分かった、条件を飲もう」
グルガード国王陛下は、私の一方的な通告に関わらず、即答で答えを返してきた。
 
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