命を燃やす

シロ紅葉

命を燃やす

 寿命を迎えるということは、命を燃やし尽くしたということ。

 この世に生を受けるということは、燃やすことに必死になるということ。

 過程がどれだけ過酷であったとしても、それこそが生きるってことだ。

 その瞬きが激しいほど、生きることに必死になっているという証拠だ。

 悲しみの雨。煽る追い風。何物にも影響されず、燃え落ちていく速度だけは変えないでいよう。

 それがたぶん、自分の生き方を見失わないってことだ。

 立ちはだかる社会の理不尽さ。
 現実逃避のアルコール。逃げもほどほどにして、前へ進まなきゃ火も枯れてしまう。

 虚無に溺れて窒息。
 吹き返すには助けが必要だ。

 怒りという名の油。
 過剰摂取は身を滅ぼすぜ。

 だから、どうか灯火よ。常に盛んであれ。

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