努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜
獣神流 1
闘気を操れるようになって次の日の修行で
「…じゃあ無事闘気も覚えたことだ。今から俺の流派の技を教え込んでやる」
「やった!」
「その前に1つ教えとかなきゃならないことがある。魔力は外なる力、それに反する闘気は内なる生命の力、魔力の場合は無くなっても気絶するくらいで済むだろう。だか闘気は体を保つのに欠かせない力だ。闘気を完全に途絶えさせると人は死ぬ。それだけは覚えとけ。いいな?」
「わかった」
ウォンさんがいつにもなく真剣な目で言うので俺はその言葉を心に留めておく。
「よし!今から俺の使う流派の1つ獣神流拳闘術をギル坊に教え込んでやる」
「獣神流?」
獣神流…一体どんなものなんだろうか?
ウォンさんは俺にわかりやすく説明してくれる。
「簡単に説明すると獣神流は獣人、人獣たちに広まった拳闘術だ。獣のように荒々しく力強く攻める。相手に攻撃する暇を与えず攻撃し続けるまさに攻撃こそ最大の防御ってやつだな」
なるほど、ゲームでいう脳筋プレイというやつか。
理解理解
「おい、今失礼なこと考えてなかったか?」
「いーえ」
「そうか…じゃあ続けるぞ。獣神流には基本の型は2個しかない。牙と爪だ」
…そのまんまじゃん。
「今そのまんまとか思ってたろ?」
ウォンさん今日エスパーかよ。バンバン当てやがる。
「いーえ」
「…、確かにそのまんまっぽいがまあ実際そのまんまだ。シンプルイズベストだ。」
あ、はぶいた。
ウォンさんはめんどくさがって実際に見せた方が早い!といつものように岩を持ってきて実際に見せてくれる。
「いいか?まず牙の型からだ。これは相手を噛み砕くイメージをして闘気を手に込めろ。そのまま振り降ろすと、こうなる」
ウォンさんはト○コのフォ○クみたいなポーズをとって手を振り上げるとその手に闘気を込め振り降ろす。
すると岩は噛み砕かれたかのように木っ端微塵に砕かれ塵ひとつ残らない。
すげぇ…
ウォンさんは続けて爪の型を見せる。
「爪の型は相手を切り裂くイメージで闘気を込めろ」
爪の型では岩は綺麗に切り裂かれた。
「これらにはそれぞれ色々な応用方法があるがこの2つの型からは決してはみ出さない確立された流派。それが獣神流だ」
ウォンさんは説明をし終わると実際にやってみろと俺にいってくる。
よーし、いきなり成功させてびっくりさせたる!
俺はウォンさんの闘気の形を思い出しイメージする。
「あれ?」
思ったより簡単にできたんだが、てっきり前みたいに調子乗ってやってみてできなかったっていうの予想してたのに
「まあ闘気をコントロールできるんだからできて当たり前だ。だがそこからが問題なんだ。その状態を保ったまま体にも闘気を纏えるか?」
俺はやってみようとするが体に闘気を送ると手の牙の型が歪な形になってしまう。
む、これは
「どうだ形を保ちながら全体に闘気を送るのなかなか難しいだろう?」
「これどうすればいいの?」
ウォンさんはニカッと笑い
「修行あるのみだ」
そうだ、修行あるのみなんだ。
近道なんてないんだ。
努力しなきゃ変われないんだよな。
ミアを見てたらなんか努力なんかしなくても変われるんじゃないかなんて思いが芽生え始めてたけどやっぱ努力は大事だよな。
努力は裏切らないんだ。
…人と違って
ウォンさんはその後感覚を覚えるには本格的な戦闘を想定した稽古が丁度いいとこの日から修行はウォンさんの蹂躙へと変わっていった。
……
「よし今日の修行はここまでだ。帰るぞ」
「ファ、ふぁい」
ウォンさんはボロボロになって倒れている俺に話しかける。
俺を肩に担ぎウォンさん宅へと帰っていった。
……
「エギルなんでそんなボロボロなの?」
ミアがいつものように俺の部屋に居座り話しかけてくる。俺はベットから起き上がり
「今ウォンさんと実戦を想定した修行とかいってボコボコにされてるんだよ」
「大変ねー」
ミアが棒読みで返してくる。
「でも正直ウォンさんはすごいと思うよ。きちんと手加減して俺が型をうまく使えてるか指摘しながら俺をボコれるんだからな」
「…私もやってみようかしら?」
「は?」
「なんかエギル見てたら私も強くなんなきゃいけないのかなって思ってさ。どうかな?」
ミアは首を傾げる。
「いいんじゃないか?本人の自由だと思うぞ」
俺がぶっきらぼうにそう返答するとミアは笑顔になる。
「そ、そう?じゃあ私も明日からお父さんとエギルの修行に参加するから!」
「は?いきなりか?」
「大丈夫よ!私にはチートがあるもの!」
ミアは胸を張って威張る。
「そういえばミアのチートってなんなんだ?今まで聞いてなかったよな」
「私のチートは一時的に通常の身体能力を2倍にする、よ。めんどくさいから転生先で1番あったチートを頂戴って言ったらこうなったの」
身体能力の2倍?つまりあれか界○拳みたいなやつか。
「じゃあ明日からよろしくね!エギル!」
「お、おう」
こうして次の日からウォンさんだけでなく、身体能力を2倍にしたゴリ押しミアにもボコボコにされる日々が始まってしまった。
「…じゃあ無事闘気も覚えたことだ。今から俺の流派の技を教え込んでやる」
「やった!」
「その前に1つ教えとかなきゃならないことがある。魔力は外なる力、それに反する闘気は内なる生命の力、魔力の場合は無くなっても気絶するくらいで済むだろう。だか闘気は体を保つのに欠かせない力だ。闘気を完全に途絶えさせると人は死ぬ。それだけは覚えとけ。いいな?」
「わかった」
ウォンさんがいつにもなく真剣な目で言うので俺はその言葉を心に留めておく。
「よし!今から俺の使う流派の1つ獣神流拳闘術をギル坊に教え込んでやる」
「獣神流?」
獣神流…一体どんなものなんだろうか?
ウォンさんは俺にわかりやすく説明してくれる。
「簡単に説明すると獣神流は獣人、人獣たちに広まった拳闘術だ。獣のように荒々しく力強く攻める。相手に攻撃する暇を与えず攻撃し続けるまさに攻撃こそ最大の防御ってやつだな」
なるほど、ゲームでいう脳筋プレイというやつか。
理解理解
「おい、今失礼なこと考えてなかったか?」
「いーえ」
「そうか…じゃあ続けるぞ。獣神流には基本の型は2個しかない。牙と爪だ」
…そのまんまじゃん。
「今そのまんまとか思ってたろ?」
ウォンさん今日エスパーかよ。バンバン当てやがる。
「いーえ」
「…、確かにそのまんまっぽいがまあ実際そのまんまだ。シンプルイズベストだ。」
あ、はぶいた。
ウォンさんはめんどくさがって実際に見せた方が早い!といつものように岩を持ってきて実際に見せてくれる。
「いいか?まず牙の型からだ。これは相手を噛み砕くイメージをして闘気を手に込めろ。そのまま振り降ろすと、こうなる」
ウォンさんはト○コのフォ○クみたいなポーズをとって手を振り上げるとその手に闘気を込め振り降ろす。
すると岩は噛み砕かれたかのように木っ端微塵に砕かれ塵ひとつ残らない。
すげぇ…
ウォンさんは続けて爪の型を見せる。
「爪の型は相手を切り裂くイメージで闘気を込めろ」
爪の型では岩は綺麗に切り裂かれた。
「これらにはそれぞれ色々な応用方法があるがこの2つの型からは決してはみ出さない確立された流派。それが獣神流だ」
ウォンさんは説明をし終わると実際にやってみろと俺にいってくる。
よーし、いきなり成功させてびっくりさせたる!
俺はウォンさんの闘気の形を思い出しイメージする。
「あれ?」
思ったより簡単にできたんだが、てっきり前みたいに調子乗ってやってみてできなかったっていうの予想してたのに
「まあ闘気をコントロールできるんだからできて当たり前だ。だがそこからが問題なんだ。その状態を保ったまま体にも闘気を纏えるか?」
俺はやってみようとするが体に闘気を送ると手の牙の型が歪な形になってしまう。
む、これは
「どうだ形を保ちながら全体に闘気を送るのなかなか難しいだろう?」
「これどうすればいいの?」
ウォンさんはニカッと笑い
「修行あるのみだ」
そうだ、修行あるのみなんだ。
近道なんてないんだ。
努力しなきゃ変われないんだよな。
ミアを見てたらなんか努力なんかしなくても変われるんじゃないかなんて思いが芽生え始めてたけどやっぱ努力は大事だよな。
努力は裏切らないんだ。
…人と違って
ウォンさんはその後感覚を覚えるには本格的な戦闘を想定した稽古が丁度いいとこの日から修行はウォンさんの蹂躙へと変わっていった。
……
「よし今日の修行はここまでだ。帰るぞ」
「ファ、ふぁい」
ウォンさんはボロボロになって倒れている俺に話しかける。
俺を肩に担ぎウォンさん宅へと帰っていった。
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ミアがいつものように俺の部屋に居座り話しかけてくる。俺はベットから起き上がり
「今ウォンさんと実戦を想定した修行とかいってボコボコにされてるんだよ」
「大変ねー」
ミアが棒読みで返してくる。
「でも正直ウォンさんはすごいと思うよ。きちんと手加減して俺が型をうまく使えてるか指摘しながら俺をボコれるんだからな」
「…私もやってみようかしら?」
「は?」
「なんかエギル見てたら私も強くなんなきゃいけないのかなって思ってさ。どうかな?」
ミアは首を傾げる。
「いいんじゃないか?本人の自由だと思うぞ」
俺がぶっきらぼうにそう返答するとミアは笑顔になる。
「そ、そう?じゃあ私も明日からお父さんとエギルの修行に参加するから!」
「は?いきなりか?」
「大丈夫よ!私にはチートがあるもの!」
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コメント
ノベルバユーザー602508
タイトルを見て拝見しました。
とても楽しく読ませてもらいました。