れいぶる~自宅警備隊~
Signal of the beginning
鏡面世界発表後から半年、街中で自宅警備員を見かけることはほとんどなくなった。
メディアでも自宅警備隊に関する報道はないに等しい。
それもそのはず、自宅警備員の活動は鏡面世界に移されたのだ。
鏡面世界で建物を破壊しても現実世界に影響はない事が判明された。
鏡面世界で破壊された建物等は勝手に修復されて元に戻る。
では、人間はどうだろうか?
答えはーーーー。
* * * * * * * * * * * * *
「今週の最新ポイントランキングが発表されたの」
「ウチは何位だったッスかねえ?」
= = = = = = = = = = = = =
今週の支部別ランキング
一位 第九支部・・・8529P
二位 第四支部・・・6321P
三位 第十二支部・・・5854P
ーーーー
= = = = = = = = = = = = =
「げっ!さ、三位・・・」
千夏のパソコンに顔を近づけて驚く柊。
( 柊、パソコンに唾飛んでるぞ )
それを見て千夏は苦笑いを浮かべている。
「カケちゃんは個人一位なのにね」
肩を落とし愛想笑いを浮かべるエリカ。
「私たち足引っ張ってるの・・・」
「俺なんてまだ能力すら使えない」
千夏とカイトもため息を吐いた。
「ランキングなんてただの飾りだよ。気にすることはないさ」
僕は、笑って気にしてない素振りを見せる。
「一位の第九支部ってどんな部隊なの?」
エリカは千夏のパソコンを横目で見ながら首を傾げた。
「女子限定みたい・・・第九支部は女子大学やお洒落なお店などが多いから女子が多く住んでるから自然とそういう部隊になったのかもなの」
「女子限定かあ。素晴らしいなあ」
「今すぐこの支部から出て行っても良いわよ」
柊に容赦無くツッコむエリカ。
「女子のみでこの強さなんですねーー」
「確かにポイントがずば抜けてるッスね」
カイトと柊は改めてパソコンを見直す。
いつも通り、お昼前には僕、神崎 カケルのマンションに集まるのが毎日の日課になっている。
いつもはダラダラ夕方まで過ごして夕方頃から自宅警備員としての仕事を果たすのだが、
今はーーーー
「ーーちなっちゃんこの支部のリーダーのデータ手に入るかな?」
「調べてみるーー」
千夏は僕の言葉でキーボードを凄い勢いで叩く。
「出てきた。ーー乙姫 可憐世界に五人しかいないと言われている適性ランクAなの」
「カケちゃんと同じ適性ランクA。ヤバくない?」
「個人ランキングも二位なの。それもカケルくんとは僅差なの」
毎日、毎日いろんな支部の情報を集めたり戦略を練ったり同じ第十二支部の自宅警備員に協力要請をしたりなどの活動をしている。
鏡面世界の扉が開かれたことと小隊規模から中隊規模の支部同士のポイント争いの戦争へと変化してしまった。
普通に考えれば新トーキョーを守る自宅警備員同士で争うのはおかしい話なのだ。
敵は、クリーチャーなのになぜ支部同士で縄張り争いをしなくてはならないのだろう。
毎週発表されるランキングを自然と確認してしまうーーこれも中央本部の策略なのか?
やはりランキングが低いと焦ってしまうのが人間の心理、おかしいと分かっていながらこの戦争へと巻き込まれていく。
「最下位にならなければ良いだけの話だよ。そんなに焦らなくても大丈夫」
不安なるメンバーをなだめる僕。
「一位は、特殊な武器を貰えるじゃないですか。実際、俺らも二回一位になって武器貰いましたよね。これ手に入るだけでかなり有利ッスよ」
ランキング一位には特殊な武器を貰える。
僕ら第十二支部も二回一位になっている。
初めて一位になった時に貰ったのは、銃しかない僕は接近戦に弱かったのでソードを貰った。
このソードが特殊な造りになっていて便利なのだ。
二回目の一位の時は、能力がまだ開花してないカイトの攻撃力を少しでも上げる為に特殊な武器を手に入れた。
機械装甲武器である。
フライングシステムで宙にも浮けて強力な一撃を打つことも出来る。
ただし、一発、一発のインターバルが長いのが欠点である。
一位を取り続ければそれだけいろんな特殊武器が手に入るのはかなり有利だ。
「そういえば今日で鏡面世界が発表されてから半年らしいッスよ」
★ ★ ★
「今日で半年だが、成果はどうだ。Dr.ドリトル」
「ランクAが四体、A+が一体ですね。やはりSランクとなると厳しいかと・・・」
「まあ良い。被験体の諸君らも鏡面世界での戦闘を繰り返し着実に能力値を上げている。
ランクAに成りつつある者も出てきている。近いうちにランクAでの実験も可能かも知れんぞ」
「それは、それは楽しみでございます。フォフォフォ」
「本当の意味で守りたい者を守ってみろ。
そあ、今こそ本当の鏡面戦線の始まりだ」
ーー鏡面戦線始まる。
メディアでも自宅警備隊に関する報道はないに等しい。
それもそのはず、自宅警備員の活動は鏡面世界に移されたのだ。
鏡面世界で建物を破壊しても現実世界に影響はない事が判明された。
鏡面世界で破壊された建物等は勝手に修復されて元に戻る。
では、人間はどうだろうか?
答えはーーーー。
* * * * * * * * * * * * *
「今週の最新ポイントランキングが発表されたの」
「ウチは何位だったッスかねえ?」
= = = = = = = = = = = = =
今週の支部別ランキング
一位 第九支部・・・8529P
二位 第四支部・・・6321P
三位 第十二支部・・・5854P
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「げっ!さ、三位・・・」
千夏のパソコンに顔を近づけて驚く柊。
( 柊、パソコンに唾飛んでるぞ )
それを見て千夏は苦笑いを浮かべている。
「カケちゃんは個人一位なのにね」
肩を落とし愛想笑いを浮かべるエリカ。
「私たち足引っ張ってるの・・・」
「俺なんてまだ能力すら使えない」
千夏とカイトもため息を吐いた。
「ランキングなんてただの飾りだよ。気にすることはないさ」
僕は、笑って気にしてない素振りを見せる。
「一位の第九支部ってどんな部隊なの?」
エリカは千夏のパソコンを横目で見ながら首を傾げた。
「女子限定みたい・・・第九支部は女子大学やお洒落なお店などが多いから女子が多く住んでるから自然とそういう部隊になったのかもなの」
「女子限定かあ。素晴らしいなあ」
「今すぐこの支部から出て行っても良いわよ」
柊に容赦無くツッコむエリカ。
「女子のみでこの強さなんですねーー」
「確かにポイントがずば抜けてるッスね」
カイトと柊は改めてパソコンを見直す。
いつも通り、お昼前には僕、神崎 カケルのマンションに集まるのが毎日の日課になっている。
いつもはダラダラ夕方まで過ごして夕方頃から自宅警備員としての仕事を果たすのだが、
今はーーーー
「ーーちなっちゃんこの支部のリーダーのデータ手に入るかな?」
「調べてみるーー」
千夏は僕の言葉でキーボードを凄い勢いで叩く。
「出てきた。ーー乙姫 可憐世界に五人しかいないと言われている適性ランクAなの」
「カケちゃんと同じ適性ランクA。ヤバくない?」
「個人ランキングも二位なの。それもカケルくんとは僅差なの」
毎日、毎日いろんな支部の情報を集めたり戦略を練ったり同じ第十二支部の自宅警備員に協力要請をしたりなどの活動をしている。
鏡面世界の扉が開かれたことと小隊規模から中隊規模の支部同士のポイント争いの戦争へと変化してしまった。
普通に考えれば新トーキョーを守る自宅警備員同士で争うのはおかしい話なのだ。
敵は、クリーチャーなのになぜ支部同士で縄張り争いをしなくてはならないのだろう。
毎週発表されるランキングを自然と確認してしまうーーこれも中央本部の策略なのか?
やはりランキングが低いと焦ってしまうのが人間の心理、おかしいと分かっていながらこの戦争へと巻き込まれていく。
「最下位にならなければ良いだけの話だよ。そんなに焦らなくても大丈夫」
不安なるメンバーをなだめる僕。
「一位は、特殊な武器を貰えるじゃないですか。実際、俺らも二回一位になって武器貰いましたよね。これ手に入るだけでかなり有利ッスよ」
ランキング一位には特殊な武器を貰える。
僕ら第十二支部も二回一位になっている。
初めて一位になった時に貰ったのは、銃しかない僕は接近戦に弱かったのでソードを貰った。
このソードが特殊な造りになっていて便利なのだ。
二回目の一位の時は、能力がまだ開花してないカイトの攻撃力を少しでも上げる為に特殊な武器を手に入れた。
機械装甲武器である。
フライングシステムで宙にも浮けて強力な一撃を打つことも出来る。
ただし、一発、一発のインターバルが長いのが欠点である。
一位を取り続ければそれだけいろんな特殊武器が手に入るのはかなり有利だ。
「そういえば今日で鏡面世界が発表されてから半年らしいッスよ」
★ ★ ★
「今日で半年だが、成果はどうだ。Dr.ドリトル」
「ランクAが四体、A+が一体ですね。やはりSランクとなると厳しいかと・・・」
「まあ良い。被験体の諸君らも鏡面世界での戦闘を繰り返し着実に能力値を上げている。
ランクAに成りつつある者も出てきている。近いうちにランクAでの実験も可能かも知れんぞ」
「それは、それは楽しみでございます。フォフォフォ」
「本当の意味で守りたい者を守ってみろ。
そあ、今こそ本当の鏡面戦線の始まりだ」
ーー鏡面戦線始まる。
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