約束〜必ずもう一度君に〜
初めての人
水、水・・・・・川。
頭の中はこれだけしか考えていなかった。否、これしか考えられなかった。ふらつくのもお構いなしに、あと数メートルのところまでせまった川に向かう。
残り3メートル・・・2メートル・・・1メートル・・・バシャッ!
倒れた。限界だった。倒れたせいで全身の痛みがよみがえる。同時に、激痛。そして、正気を取り戻す。
「っぶは!死ぬかと思った!・・・あれ?川?・・・なんで俺こんなとこに?」
・・・・・ま、いいや。せっかくだし思う存分水を飲もう。
ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク。
「うん、うまい!」
ちょっと泣きそうだ。久しぶりすぎて。そういや、荷物どうしたっけ?あ、ちゃんと持ってきてる。理性なかったよな?記憶飛んでるしな。ま、置いておこう。
さて、これからどうするか・・・。できるだけ早く街に行きたいけど・・・日が暮れそうだしな~。でも、今日は進もう。街は目と鼻の先だ。
と思って進みだしたのはいいが、暗いな。明りがほしいけど、火を維持するものがない。
仕方ない、月明かりをたよりに川に沿って進もう。この川は街まで続いていたはずだ。
体感時間で2時間ほど歩いて気がついた。街明かりが見える。正確には見えるようになった。つまり、街明かりが見えるほど街に近づいたのだ。
だがここで空腹が限界に達した。
・・・肉、食べるか。もう飽きたけど、仕方ない。これしかないから仕方ない。そう、仕方ないのだ。
時間をかけ、食べ終えた。食べるペースが落ちた。
街でまともな飯を食べようと思ってたのに・・・我慢の限界だった。やはり空腹には勝てない!
ぎゅるるるるるるる。
ん?俺はさっき肉を食べたよな。じゃあ、この腹が鳴る音は?気のせい?
ぎゅるるるるるるる。
うんやっぱり聞こえる。幻聴とかじゃない。誰の腹だ?
周りを見渡す。化け物の姿はなかった。その代わりに
「・・・誰だ?」
この世界で初めての人に出会った。
「すみません、その、お腹が減っていて・・・怪しいものではないんです!だから、武器をしまってくれませんか?」
おっと、無意識に構えていたようだ。構えは解くが、しまいはしない。一応警戒もする。
「すまない。ここ数日、まともに食べていないんだ。どうか少しでいい、食料を譲ってもらえないだろうか?」
1人じゃないのかよ。どおりで立て続けに聞こえたわけだ。
「お礼は身体でいいかな・・・」
はぁ、3人目・・・ってえ?何言ってんの?
「何言ってんの!?あんたそんなキャラじゃないでしょ!?」
4人目、一体何人いるんだ?
「だって、それしか思い付かないもん!」
「ちょ、ちょっと、泣かないでよ~」
なんか大変そうだな。てか3人目精神的に問題でも抱えてるのか?大丈夫かよ・・・。
「ん、んん!とにかく、僕らはこの4人で全員なんだ。だから少しでいい、食料を譲ってもらえないか?」
「・・・はぁ、わかった。いいよ」
「「「「ありがとう!!」」」」
「ただし、条件がある」
「えっと、なんだい?」
「この世界のことを教えてくれ」
「「「「どういうこと?」」」」
「あとで説明する。で、どうする?」
「「「「それでお願いします!!」」」」
よし、これでこの世界のことが少しは分かるな。
はぁ、なんかこの短時間ですごく疲れた。
そんでまた肉焼かなきゃいけないのか・・・
てな訳で現在、肉を焼いています。
目の前の4人の腹の音がうるさいです。
最初に話しかけて来た女の子は音が鳴るたびに恥ずかしそうにしてるのがとても微笑ましい。ちなみに外見は一言で言うと可愛い。髪は金髪。ロングのストレートで結んだりはしておらず背中に流している。顔立ちは整っており、スタイルも良い。格好は魔法職なのか露出が極端に少ない。今はローブやらを脱いでいるのでスタイルが分かる。ただし細かいことは分からん。
2人目の男はこれまたイケメンである。腹が鳴っていなければもう少しカッコよく見えたことだろう。体格は普通に見えるが、着痩せしているのだろう。引き締まっている。格好は鎧を着込んでいたが今は外していて薄着だ。
3人目、問題抱えてる子?は格好が上は普通の格好の上に胸あてを当てただけな感じ、下はミニスカートとまともであり意外だった。その上こいつも顔立ちが非常に整ってるときた。おまけにスタイルは抜群でかなり美脚。胸もある。髪型はあれだ、ボブカットと言われるやつだ。色は濃い目の茶髪まあ焦げ茶だな。こいつ本当にあの発言したビッチか?ちなみに腹が鳴っているのに関しては顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。・・・不覚にも可愛いと思ってしまった。
4人目の女の子もまあわかるだろうが顔立ちが整っております。ただしこいつは可愛い系ではなく美人って感じだ。髪は黒でロング、髪型はポニーテールだな。格好が驚きで和服だった。と言っても着物風で下がミニスカートのように短くなっている戦闘に合わせた感じだったが。スタイルは良い。ただ胸がでかい。巨乳だ。かなりゆr・・・。は、腹が鳴るのは開き直ったらしい。涎まで見えている。でも美人さが変わらない。もはや異常だ。
一通り目の前の4人を観察し終えて肉を見ると割と良い感じだった。もう少しで焼き上がるだろう。
その間に情報でも聞き出すか・・・と思ったがやめておこう。今話しかけても独り言で終わる。うん、ちょっと悲しい。
・・・・・よし、焼けた。
「食べていいよ。焼けたから」
許可は出したのに、食べない。何故だ?
「何で食わないんだ?」
「持ち主より先に食べるなんて失礼、僕らはしたくないからね」
「俺はお前らが現れる前に食べたからいらねぇよ。さっさと食え」
それでも渋っていたが最後には手を伸ばし全員食べ始めた。一心不乱に。こっちを気にすることなく。すぐになくなりそうなので追加で焼く。焼き上がるとすぐに誰かが食べる。しばらくの間それが続いた。
1番最初に食べ終えたのは美少女(1人目の女の子)だった。少しして、問題児(3人目。名前が分かるまではそう呼ぶことにした)が2番目に食べ終えた。
問題はここからだった。残り2人が食べる食べる。男はまあわかる。俺と年が近いから育ち盛りなんだろう。だが、美人さん(4人目。名前が分かるまでは・・・以下略)はどこにそんな入るの?ってぐらい食べている。
勢いが収まりそうになかったのでまた追加で焼き始め、その間に食べ終わった2人と話すことにした。
「なあ、お前ら、名前は?」
「あ、はい。私はアリシアです」
金髪美少女はアリシアか。
「私はユーリです。その、さっきの発言なんですが・・・忘れてください!お腹減ってて頭が回らなかったもので・・・普段はあんなこと言わないんです!本当ですよ!?」
なるほど、そういうことだったのか。危うくこの子をビッチ認定するとこだった。危ない危ない。
「あ、あぁ、分かったよ。俺もあれは忘れたいからな」
「ありがとうごさいます!本当にすみませんでした!!」
「い、いや、もういいって。君がそんな子じゃないのは今の態度で十分伝わったから」
ようやく落ち着いたらしく、心底ホッとした顔になっていた。
・・・っと、ゴタゴタしてた間に残り2人も食べ終わったみたいだな。
はぁ、やっと俺にとってのメインに移れる。さてどこまで聞けるかな?
頭の中はこれだけしか考えていなかった。否、これしか考えられなかった。ふらつくのもお構いなしに、あと数メートルのところまでせまった川に向かう。
残り3メートル・・・2メートル・・・1メートル・・・バシャッ!
倒れた。限界だった。倒れたせいで全身の痛みがよみがえる。同時に、激痛。そして、正気を取り戻す。
「っぶは!死ぬかと思った!・・・あれ?川?・・・なんで俺こんなとこに?」
・・・・・ま、いいや。せっかくだし思う存分水を飲もう。
ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク。
「うん、うまい!」
ちょっと泣きそうだ。久しぶりすぎて。そういや、荷物どうしたっけ?あ、ちゃんと持ってきてる。理性なかったよな?記憶飛んでるしな。ま、置いておこう。
さて、これからどうするか・・・。できるだけ早く街に行きたいけど・・・日が暮れそうだしな~。でも、今日は進もう。街は目と鼻の先だ。
と思って進みだしたのはいいが、暗いな。明りがほしいけど、火を維持するものがない。
仕方ない、月明かりをたよりに川に沿って進もう。この川は街まで続いていたはずだ。
体感時間で2時間ほど歩いて気がついた。街明かりが見える。正確には見えるようになった。つまり、街明かりが見えるほど街に近づいたのだ。
だがここで空腹が限界に達した。
・・・肉、食べるか。もう飽きたけど、仕方ない。これしかないから仕方ない。そう、仕方ないのだ。
時間をかけ、食べ終えた。食べるペースが落ちた。
街でまともな飯を食べようと思ってたのに・・・我慢の限界だった。やはり空腹には勝てない!
ぎゅるるるるるるる。
ん?俺はさっき肉を食べたよな。じゃあ、この腹が鳴る音は?気のせい?
ぎゅるるるるるるる。
うんやっぱり聞こえる。幻聴とかじゃない。誰の腹だ?
周りを見渡す。化け物の姿はなかった。その代わりに
「・・・誰だ?」
この世界で初めての人に出会った。
「すみません、その、お腹が減っていて・・・怪しいものではないんです!だから、武器をしまってくれませんか?」
おっと、無意識に構えていたようだ。構えは解くが、しまいはしない。一応警戒もする。
「すまない。ここ数日、まともに食べていないんだ。どうか少しでいい、食料を譲ってもらえないだろうか?」
1人じゃないのかよ。どおりで立て続けに聞こえたわけだ。
「お礼は身体でいいかな・・・」
はぁ、3人目・・・ってえ?何言ってんの?
「何言ってんの!?あんたそんなキャラじゃないでしょ!?」
4人目、一体何人いるんだ?
「だって、それしか思い付かないもん!」
「ちょ、ちょっと、泣かないでよ~」
なんか大変そうだな。てか3人目精神的に問題でも抱えてるのか?大丈夫かよ・・・。
「ん、んん!とにかく、僕らはこの4人で全員なんだ。だから少しでいい、食料を譲ってもらえないか?」
「・・・はぁ、わかった。いいよ」
「「「「ありがとう!!」」」」
「ただし、条件がある」
「えっと、なんだい?」
「この世界のことを教えてくれ」
「「「「どういうこと?」」」」
「あとで説明する。で、どうする?」
「「「「それでお願いします!!」」」」
よし、これでこの世界のことが少しは分かるな。
はぁ、なんかこの短時間ですごく疲れた。
そんでまた肉焼かなきゃいけないのか・・・
てな訳で現在、肉を焼いています。
目の前の4人の腹の音がうるさいです。
最初に話しかけて来た女の子は音が鳴るたびに恥ずかしそうにしてるのがとても微笑ましい。ちなみに外見は一言で言うと可愛い。髪は金髪。ロングのストレートで結んだりはしておらず背中に流している。顔立ちは整っており、スタイルも良い。格好は魔法職なのか露出が極端に少ない。今はローブやらを脱いでいるのでスタイルが分かる。ただし細かいことは分からん。
2人目の男はこれまたイケメンである。腹が鳴っていなければもう少しカッコよく見えたことだろう。体格は普通に見えるが、着痩せしているのだろう。引き締まっている。格好は鎧を着込んでいたが今は外していて薄着だ。
3人目、問題抱えてる子?は格好が上は普通の格好の上に胸あてを当てただけな感じ、下はミニスカートとまともであり意外だった。その上こいつも顔立ちが非常に整ってるときた。おまけにスタイルは抜群でかなり美脚。胸もある。髪型はあれだ、ボブカットと言われるやつだ。色は濃い目の茶髪まあ焦げ茶だな。こいつ本当にあの発言したビッチか?ちなみに腹が鳴っているのに関しては顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。・・・不覚にも可愛いと思ってしまった。
4人目の女の子もまあわかるだろうが顔立ちが整っております。ただしこいつは可愛い系ではなく美人って感じだ。髪は黒でロング、髪型はポニーテールだな。格好が驚きで和服だった。と言っても着物風で下がミニスカートのように短くなっている戦闘に合わせた感じだったが。スタイルは良い。ただ胸がでかい。巨乳だ。かなりゆr・・・。は、腹が鳴るのは開き直ったらしい。涎まで見えている。でも美人さが変わらない。もはや異常だ。
一通り目の前の4人を観察し終えて肉を見ると割と良い感じだった。もう少しで焼き上がるだろう。
その間に情報でも聞き出すか・・・と思ったがやめておこう。今話しかけても独り言で終わる。うん、ちょっと悲しい。
・・・・・よし、焼けた。
「食べていいよ。焼けたから」
許可は出したのに、食べない。何故だ?
「何で食わないんだ?」
「持ち主より先に食べるなんて失礼、僕らはしたくないからね」
「俺はお前らが現れる前に食べたからいらねぇよ。さっさと食え」
それでも渋っていたが最後には手を伸ばし全員食べ始めた。一心不乱に。こっちを気にすることなく。すぐになくなりそうなので追加で焼く。焼き上がるとすぐに誰かが食べる。しばらくの間それが続いた。
1番最初に食べ終えたのは美少女(1人目の女の子)だった。少しして、問題児(3人目。名前が分かるまではそう呼ぶことにした)が2番目に食べ終えた。
問題はここからだった。残り2人が食べる食べる。男はまあわかる。俺と年が近いから育ち盛りなんだろう。だが、美人さん(4人目。名前が分かるまでは・・・以下略)はどこにそんな入るの?ってぐらい食べている。
勢いが収まりそうになかったのでまた追加で焼き始め、その間に食べ終わった2人と話すことにした。
「なあ、お前ら、名前は?」
「あ、はい。私はアリシアです」
金髪美少女はアリシアか。
「私はユーリです。その、さっきの発言なんですが・・・忘れてください!お腹減ってて頭が回らなかったもので・・・普段はあんなこと言わないんです!本当ですよ!?」
なるほど、そういうことだったのか。危うくこの子をビッチ認定するとこだった。危ない危ない。
「あ、あぁ、分かったよ。俺もあれは忘れたいからな」
「ありがとうごさいます!本当にすみませんでした!!」
「い、いや、もういいって。君がそんな子じゃないのは今の態度で十分伝わったから」
ようやく落ち着いたらしく、心底ホッとした顔になっていた。
・・・っと、ゴタゴタしてた間に残り2人も食べ終わったみたいだな。
はぁ、やっと俺にとってのメインに移れる。さてどこまで聞けるかな?
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