先日見た夢の話を聞いてほしい!!感想求む!

片山樹

先日見た夢の話を聞いてほしい!!感想求む!

 先日見た夢があまりにも恐怖だったので少しだけ書かせてもらいます。

 私は道を歩いていました。
それも一本道です。草木は特に生えてはいません。ただただ、一本道でした。
そこを歩いていくと途中で家がありました。
その家には可愛らしい絵柄の二次元キャラと『イラスト展示中』と書かれた看板がありました。私は入るか入るまいか迷っていましたが、中に入ることを決心して、チャイムを鳴らします。するとすぐに一人の50代のおばあさんが少しだけ不愉快な顔をして、玄関を開けてやってきました。

「あ、あの! イラストを見に来ました!」
 その言葉を言うと不快だったおばあさんの顔が一気に笑みに変わり、「いらっしゃい。よく来たね。中にお入り」という感じで歓迎されます。

私は「どうも」と言って、靴を脱ぎ中に入っていきます。

家は中々大きく、奥へ奥へと私は連れて行かれます。

「嬉しいですよ。こんな田舎に人が来るのは珍しいですからね。良くぞ、見つけて下さいました」

 おばあさんは嬉しそうに話し始めます。
絵を描くのは趣味でやっているらしく、本業は違うということ。
そしてこの家にイラストを見に来た人物は私が初めてだということを教えてくれました。

 私は玄関に飾ってあった絵の事を話すとおばあさんは笑顔になります。

「この部屋でお待ちください」
部屋を紹介されました。
ドアを開けてみるとそこは少しだけ暗い部屋でした。周りは散らかっておりますが、展示品と思しき絵があるので私はそれを見て待つことにしました。しかし部屋の電気は付いておらず、カーテンの僅かに開いた所から日が射しこんでいるだけです。

 おばあさんが全く来ないので適当に置かれている作品の数々を見ることにしました。
おばあさんの絵は少し不気味な絵です。
白いキャンパスにグチャグチャに、適当に塗られただけの絵ばかりでした。
ですが、私はこれをおばあさんの独特の世界観と思っていました。
だから普通だと思い、本棚に並べられている本に手を出します。ライトノベルと言われる種類の本もありましたが、どちらかと言えば一般文芸と呼ばれる作品ばかりがありました。
その中には私が読んだ作品もあります。
そんなどうでも良いようなことを考えているとおばあさんがドアを開けてやってきました。

「お待たせしました。はい、どうぞ」
 おばあさんが私に麦茶を渡してきました。
可愛らしいガラスのコップでした。
水玉模様と共に猫の絵が描かれております。

 私は麦茶をごくごくと喉越しを鳴らしながら、飲みます。
おばあさんはその間、絵についての説明をしていました。
どうやら絵がとても好きらしいです。
私は絵に興味があると言っても好きな絵師がいるぐらいで別に色の種類や筆の事についてなどは興味がありません。
しかしおばあさんが楽しそうに喋るので私はその話に合わせることにしました。

 とても長い時間話した様に思います。
私はそろそろ家に帰らないとイケないと思い、立ち上がった瞬間、おばあさんが言いました。

「どこにいくの?」と。

「家にそろそろ帰ります。忙しいので」
 そう言うと、今までずっとニコニコだったおばあさんの顔が豹変しました。
そしておばあさんは言いました。

「貴方も要らない客だったのね」と。

 次の瞬間、私は包丁で刺されました。
そしておばあさんによって足を摑まれて、別の部屋に連れて行かれます。

 その部屋を開けると異臭が酷く、すぐに吐き気がします。おばあさんは私をそこにポイッと放り投げると異常な程に見開いた目をしてこう言いました。

「私の絵のどこが駄目だったの?」と。


 ここであまりの恐怖で夢から覚めました。
身体中は汗が激しく溢れ出ていました。
それに息切れも激しいのです。
電気を点け、眠るのが怖かったので近くにあった読みかけの本を読むことにしました。
数十ページ読み進めるとすぐに眠気が襲い、また寝ることにしました。

 翌朝。
特に何事も無く、目覚めることができました。
それにしても夜中に見た夢はあまりにもリアルで夢には思いませんでした。
そんなことを思いながら、靴下を履こうとした時私は驚きました。

だって、私の足にはクッキリと手型があったんですから。

もしあの時、目覚めることができなかったら自分はどうなっていたんだろうと。
実はこの話をすると同じ夢を見る人が続出するっぽいので貴方の夢の中にもおばあさんが出てくるかもしれません。
夢の中で不自然な家があった場合は速やかに逃げてください。
夢なので自由に動けるとは限りませんが……。


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