記憶共有的異世界物語
第75話:シュンの【正体】
「僕がキミだってのはホントだよぅ....最も、君と【シュンヤ】が僕なんだけどねぇ....」
シュンの眼光冷たく。僕は彼の発言にただ怯え、怒り。そして震えるだけだった。
「僕はねぇ....君達の居る時間軸とは【違う】時間軸の人間なんだァ.....」
「僕の世界にはミレイ・ノルヴァは存在しているけれども、マヨイ・ティアラは存在していないんだぁ....だから家同士の闘争は存在しないしぃ....ノルヴァ家もこっちの時間軸より圧倒的に弱い」
「じゃぁどうしてこの時間軸に来たんだよ」
「そりゃぁ.....」
シュンはゆっくりと俯き、殺意丸出しの上目遣いでこちらを睨む。
「全部の時間軸の僕等を殺す為さぁ...」
全部の時間軸の僕等を殺す?
「僕の時間軸ではねぇ....エルフの禁忌の書は一冊だったんだぁ....。【僕とシュンヤ】だけだった」
「僕はシュンヤを飲み込んで、シュンになった。ミレイ・ノルヴァを殺す為にねぇ....」
「なんでそんな事...」
シュンは懐中時計のボタンを押し、蓋を開けた。
その瞬間時は再び止まり、僕とシュンだけの静止した空間があたり一面に広がった。
「神になるためだよ」
静止した空間で、更に思考までも静止する。
「キミは神になる方法をしらないんだよねぇ...?答えはとっても簡単....【神を殺すことさ】」
「純也は恐らく誰かの神のキマグレによる自殺に巻き込まれて神になったんだろうねぇ.....だから神として極端に【弱かった】」
「僕は向こうの時間軸でミレイ・ノルヴァを殺すことで神になったんだぁ....そりゃぁ....大変だったよ?」
「一体何のために....」
「だから何度も言ってるじゃないか....【神になる】為だよぉ.....」
「それが分からないって言ってるんだ!なんでお前はそこまでして神になりたかったんだ?」
「僕の居た時間軸は本当にクソだったんだよぉ....君は本当に恵まれているのさぁ....。それこそ【妬ましい】ぐらいにねぇ.....」
「僕の住む時間軸は地球全体がスラム見たいなものだったさぁ....もはやそれが普通すぎて誰もスラムとして見なかったけどねぇ.....。バーミアは地球よりマシだったけど、それでも世紀末見たいな世界だったさぁ.....」
「その日暮らしの生活....食べ物は盗み、住むところは作っては壊され漁られる毎日....こんなのおかしいって思う方が妥当だろぉ...?」
「僕はこんな世界おかしいと思ったさぁ.....【記憶共有】でバーミアの世界を知ることでそれは確信に変わった」
シュンの語り口調は同情を誘うモノの様に思えたが、どうやらそれは違うようだった。
「こんな世界は壊してしまったほうが早いと思ったのさ....どうせいくら待ったって秩序は生まれない.....まず僕は自力で【ウッドソード】を編み出した。バカ見たいな労力がかかったよぉ....?」
「バーミアの魔法技法を習って必死こいて考察に考察を重ねたさぁ....奈恵にも協力してもらったなぁ.....。そして僕は頭がはち切れる程の苦労の末、【ウッドソード】を編み出した」
「そしてその喜びをシュンヤと記憶を通じて【共有】したのさ....その時はモノに能力を付与することは出来なかった。ただ単に物を【変形】させるだけの能力だったさぁ....」
「でもその物の【パワー】を弄ることは出来た...」
「僕は護身用の爆弾の威力を変えて、時空を歪ませるレベルの超火力の爆弾を作り上げた。そして僕自身を【ウッドソード】で頑丈にして爆弾を起動したのさ....」
「おい待て......それってつまり....」
「あぁ....僕の住んでいた地球は半壊じゃ済まなかっただろうね、奈恵や馬場さん....だっけ?僕はあの人にあってないから分からないんだけれどもぉ....みんな【死んだ】よ」
怒りがこみ上げる...。
言葉にならない怒りが、純粋な怒りがこみ上げる。
シュンの境遇は分かった。
よほど劣悪な環境で育ったのだろう。
だからといってここまで歪めるモノなのか?
「気付くと僕は【バーミア】の世界にいた。時空を超えて【飛ばされ】たんだ」
「そこにはシュンヤが出迎えてくれたさぁ...僕の【狙い】も知らずにねぇ....」
「僕はウッドソードでシュンヤをパワーの塊に変形させたのさぁ....そして僕はそれを【喰った】」
「しかしまぁシュンヤの奴は勘付いてやがったのさぁ...手段こそ分からないが別の時間軸にウッドソードを散らばせやがったのさぁ....こっちのシュンヤがいきなりウッドソードを身に付けたのはそれが理由さぁ....」
「僕が死ぬ気で編み出した【ウッドソード】を....アイツは簡単に散らばしやがったのさぁ....そして君たちはそれを何の躊躇いもなく【受け取った】....僕が許す訳ないよなぁ...?」
シュンの顔は狂気に歪んでいた。
恐ろしいまでの殺気が、この静止した空間に冷たさを持ってくる。
「しかし僕は【シュンヤ】を喰ったんだ....コレが【シュン】の誕生。そして僕は天界に行きミレイ・ノルヴァを殺した....。」
「流石ボロッボロの時間軸の神....ちょっと努力した人間ごときに殺されてやんのぉ....」
シュンのニヤケ面はどこか歪んでいる。
彼のネチネチした愚痴が僕の心境をより悪くする。
「そして僕は他の時間軸の存在を知ったのさぁ....んで、来てみたらこれだぁ....本当に....」
「憎いんだよねぇ....」
シュンの顔は憎悪に歪み、その狂気さに、僕は心の底から恐怖した。
【ウッドソード】
シュンが攻撃態勢を取った。
彼に勝つことは絶対に出来ない。
逃げなくちゃ....。
シュンの眼光冷たく。僕は彼の発言にただ怯え、怒り。そして震えるだけだった。
「僕はねぇ....君達の居る時間軸とは【違う】時間軸の人間なんだァ.....」
「僕の世界にはミレイ・ノルヴァは存在しているけれども、マヨイ・ティアラは存在していないんだぁ....だから家同士の闘争は存在しないしぃ....ノルヴァ家もこっちの時間軸より圧倒的に弱い」
「じゃぁどうしてこの時間軸に来たんだよ」
「そりゃぁ.....」
シュンはゆっくりと俯き、殺意丸出しの上目遣いでこちらを睨む。
「全部の時間軸の僕等を殺す為さぁ...」
全部の時間軸の僕等を殺す?
「僕の時間軸ではねぇ....エルフの禁忌の書は一冊だったんだぁ....。【僕とシュンヤ】だけだった」
「僕はシュンヤを飲み込んで、シュンになった。ミレイ・ノルヴァを殺す為にねぇ....」
「なんでそんな事...」
シュンは懐中時計のボタンを押し、蓋を開けた。
その瞬間時は再び止まり、僕とシュンだけの静止した空間があたり一面に広がった。
「神になるためだよ」
静止した空間で、更に思考までも静止する。
「キミは神になる方法をしらないんだよねぇ...?答えはとっても簡単....【神を殺すことさ】」
「純也は恐らく誰かの神のキマグレによる自殺に巻き込まれて神になったんだろうねぇ.....だから神として極端に【弱かった】」
「僕は向こうの時間軸でミレイ・ノルヴァを殺すことで神になったんだぁ....そりゃぁ....大変だったよ?」
「一体何のために....」
「だから何度も言ってるじゃないか....【神になる】為だよぉ.....」
「それが分からないって言ってるんだ!なんでお前はそこまでして神になりたかったんだ?」
「僕の居た時間軸は本当にクソだったんだよぉ....君は本当に恵まれているのさぁ....。それこそ【妬ましい】ぐらいにねぇ.....」
「僕の住む時間軸は地球全体がスラム見たいなものだったさぁ....もはやそれが普通すぎて誰もスラムとして見なかったけどねぇ.....。バーミアは地球よりマシだったけど、それでも世紀末見たいな世界だったさぁ.....」
「その日暮らしの生活....食べ物は盗み、住むところは作っては壊され漁られる毎日....こんなのおかしいって思う方が妥当だろぉ...?」
「僕はこんな世界おかしいと思ったさぁ.....【記憶共有】でバーミアの世界を知ることでそれは確信に変わった」
シュンの語り口調は同情を誘うモノの様に思えたが、どうやらそれは違うようだった。
「こんな世界は壊してしまったほうが早いと思ったのさ....どうせいくら待ったって秩序は生まれない.....まず僕は自力で【ウッドソード】を編み出した。バカ見たいな労力がかかったよぉ....?」
「バーミアの魔法技法を習って必死こいて考察に考察を重ねたさぁ....奈恵にも協力してもらったなぁ.....。そして僕は頭がはち切れる程の苦労の末、【ウッドソード】を編み出した」
「そしてその喜びをシュンヤと記憶を通じて【共有】したのさ....その時はモノに能力を付与することは出来なかった。ただ単に物を【変形】させるだけの能力だったさぁ....」
「でもその物の【パワー】を弄ることは出来た...」
「僕は護身用の爆弾の威力を変えて、時空を歪ませるレベルの超火力の爆弾を作り上げた。そして僕自身を【ウッドソード】で頑丈にして爆弾を起動したのさ....」
「おい待て......それってつまり....」
「あぁ....僕の住んでいた地球は半壊じゃ済まなかっただろうね、奈恵や馬場さん....だっけ?僕はあの人にあってないから分からないんだけれどもぉ....みんな【死んだ】よ」
怒りがこみ上げる...。
言葉にならない怒りが、純粋な怒りがこみ上げる。
シュンの境遇は分かった。
よほど劣悪な環境で育ったのだろう。
だからといってここまで歪めるモノなのか?
「気付くと僕は【バーミア】の世界にいた。時空を超えて【飛ばされ】たんだ」
「そこにはシュンヤが出迎えてくれたさぁ...僕の【狙い】も知らずにねぇ....」
「僕はウッドソードでシュンヤをパワーの塊に変形させたのさぁ....そして僕はそれを【喰った】」
「しかしまぁシュンヤの奴は勘付いてやがったのさぁ...手段こそ分からないが別の時間軸にウッドソードを散らばせやがったのさぁ....こっちのシュンヤがいきなりウッドソードを身に付けたのはそれが理由さぁ....」
「僕が死ぬ気で編み出した【ウッドソード】を....アイツは簡単に散らばしやがったのさぁ....そして君たちはそれを何の躊躇いもなく【受け取った】....僕が許す訳ないよなぁ...?」
シュンの顔は狂気に歪んでいた。
恐ろしいまでの殺気が、この静止した空間に冷たさを持ってくる。
「しかし僕は【シュンヤ】を喰ったんだ....コレが【シュン】の誕生。そして僕は天界に行きミレイ・ノルヴァを殺した....。」
「流石ボロッボロの時間軸の神....ちょっと努力した人間ごときに殺されてやんのぉ....」
シュンのニヤケ面はどこか歪んでいる。
彼のネチネチした愚痴が僕の心境をより悪くする。
「そして僕は他の時間軸の存在を知ったのさぁ....んで、来てみたらこれだぁ....本当に....」
「憎いんだよねぇ....」
シュンの顔は憎悪に歪み、その狂気さに、僕は心の底から恐怖した。
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彼に勝つことは絶対に出来ない。
逃げなくちゃ....。
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