勝手知りたる神々の権能
参:魔導国オルファ
俺は【時空移動】を使ってどっか適当な場所に飛んだ。そう適当に。
目の前に見えるのはたくさんの木。移動した先はどうやら森だったらしい。幸いなことに入口の近くだった。後ろに木々の間から少し整備された道が見えた。
少しすると横から戸惑いの声が聞こえた。
「え? ここどこ?」
「そんなこと知らないよ、適当に飛んだからね」
「でもさっきまで、草原に……え、まさか転移?」
その通りです。私の好きな神の一人クロノスの権能だ。リリアナに見られる前に解除したけど、さっきまで銀髪は一部黒色に染まっていた。神の色が変わるのは少し厄介だ。何より説明がだるい……あとでいい策ないか考えなきゃ。
「あなた……何者?」
「俺? さっき言ったじゃん。テトだよ」
「名前を聞いてるんじゃなくて……」
「まぁまぁ、気にしない気にしない」
「まぁいいです。一応命を助けていただいた恩人ですし」
紺色の髪を指先でいじりながら、ぶつぶつ言ってる。
「まぁとりあえず、ここから出ようか」
「はい」
森を出ると外壁に囲まれた町があった、城まである。どっかの国みたいだ。
「こ、ここは中立の魔導国オルファ」
え? 魔導国家? そんなものまであるのか
「さっきまでいた場所から大分離れていますよ、魔大陸から人大陸と獣人大陸の境までどれだけあると思ってるんですか」
もうなんだかあきれられてる。
「魔法について学びたかったし丁度いいかなぁー」
「まさか?このまま魔導学園に入学するつもりですか?」
へぇー学園なんてものもあるんだ。行ってみるのもいいかもな。
「とりあえず向かおうか」
そう言いながら、魔導国へと足を進める。
_____________________________________
オルファにつくと検問があった。
親がおらず、でも魔法を学ぶために魔導学園の試練を受けに来たと伝えた。俺の熱心な気持ちが伝わったのか通してくれた。リリアナが呆れた顔で俺を見ていた。
「さぁ、中に入れたみたいだけど、もう暗くなりそうだね、とりあえず宿を探そうか」
「わかりました。ちなみに私はこれからどうすれば?」
「え? 一緒に魔導学園に入学するんじゃないの? だってついて来るっていたじゃん?」
「まぁ、私も魔導学園には興味がありましたから」
とりあえず宿についた。お金はどうするかって?ズボンのポケット見たらお金が入ってました。ラピスさんに感謝。
「いらっしゃい。おっ二人ともかわいい。お泊りですか?」
宿に入って声をかけてきたのは女の店員だった。やっぱりかわいい部類に入るのか
「魔導学園の入学試験を受けに来たんですけど、いつですかね?」
入学日も知らないのに受けに来たなんて恥ずかしい状況。しょうがない無知なんだもの
「あー入学試験ね3日後だよ」
「じゃあ、2日分お願いします」
「ご飯はどうされますか?」
「朝晩でお願いします」
「それじゃあ銅貨5枚だね」
金額の相場なんて知らない、適当にそれらしいのを選ぶ
「じゃあこれで」
俺が選んだのは銀色のコインみたいなものだった
「はい、銀貨一枚ね。おつり銅貨50枚だよ」
「ありがとうございます」
とりあえずあってたみたいだ。2階の部屋へと案内された。ここで重大なことに気づいてしまった。このままじゃリリアナと同じ部屋じゃん。女の子に見えても男だ。これはまずい
「あの~」
「なにしてるんですか?早く入りましょう」
行動に出るのが遅かった。部屋の中に入り二つあるベットの片方にリリアナが座っている。俺はというとドアの方に顔を向けている。なんでか?それはリリアナが着替えるためか服を脱ぎ始めたからだ
「いつまでそこに立ってるんですか」
「あの、ここで俺から言いたいことが2つ」
「はい?」
「まず一つ明日は一人でこの町にいてほしい。夜には帰ってくる」
「それぐらいなら別に」
これはまぁいい問題は次だ。
「もう一つ、実は俺男なんですよ……」
リリアナは何言ってんだこいつみたいな感じになっている。もちろんリリアナの方は見ていない。
「え?それは、一体?」
「だから、こんな見た目してるけど、俺男なんだって」
「ほんとですか?」
「マジです!」
そしてリリアナは自分の姿を確認し、今の状況を振り返った。そしてみるみる顔が赤く染まる。
俺はどうしたって?そっと部屋から出たよ。着替え終わったのか中に呼ばれ「ほんとに男なの?」ともう一回聞かれ、頷いた。今からでも部屋をもう一個取ろうとしたが、「大丈夫」と言われたのでやめた。
夜ご飯はさっさと済ませ、部屋へと戻る。リリアナは湯あみをしてくるそうだ。
俺はベットに横になる。結構疲れていたのか、すぐに意識は深く沈んでいった
目の前に見えるのはたくさんの木。移動した先はどうやら森だったらしい。幸いなことに入口の近くだった。後ろに木々の間から少し整備された道が見えた。
少しすると横から戸惑いの声が聞こえた。
「え? ここどこ?」
「そんなこと知らないよ、適当に飛んだからね」
「でもさっきまで、草原に……え、まさか転移?」
その通りです。私の好きな神の一人クロノスの権能だ。リリアナに見られる前に解除したけど、さっきまで銀髪は一部黒色に染まっていた。神の色が変わるのは少し厄介だ。何より説明がだるい……あとでいい策ないか考えなきゃ。
「あなた……何者?」
「俺? さっき言ったじゃん。テトだよ」
「名前を聞いてるんじゃなくて……」
「まぁまぁ、気にしない気にしない」
「まぁいいです。一応命を助けていただいた恩人ですし」
紺色の髪を指先でいじりながら、ぶつぶつ言ってる。
「まぁとりあえず、ここから出ようか」
「はい」
森を出ると外壁に囲まれた町があった、城まである。どっかの国みたいだ。
「こ、ここは中立の魔導国オルファ」
え? 魔導国家? そんなものまであるのか
「さっきまでいた場所から大分離れていますよ、魔大陸から人大陸と獣人大陸の境までどれだけあると思ってるんですか」
もうなんだかあきれられてる。
「魔法について学びたかったし丁度いいかなぁー」
「まさか?このまま魔導学園に入学するつもりですか?」
へぇー学園なんてものもあるんだ。行ってみるのもいいかもな。
「とりあえず向かおうか」
そう言いながら、魔導国へと足を進める。
_____________________________________
オルファにつくと検問があった。
親がおらず、でも魔法を学ぶために魔導学園の試練を受けに来たと伝えた。俺の熱心な気持ちが伝わったのか通してくれた。リリアナが呆れた顔で俺を見ていた。
「さぁ、中に入れたみたいだけど、もう暗くなりそうだね、とりあえず宿を探そうか」
「わかりました。ちなみに私はこれからどうすれば?」
「え? 一緒に魔導学園に入学するんじゃないの? だってついて来るっていたじゃん?」
「まぁ、私も魔導学園には興味がありましたから」
とりあえず宿についた。お金はどうするかって?ズボンのポケット見たらお金が入ってました。ラピスさんに感謝。
「いらっしゃい。おっ二人ともかわいい。お泊りですか?」
宿に入って声をかけてきたのは女の店員だった。やっぱりかわいい部類に入るのか
「魔導学園の入学試験を受けに来たんですけど、いつですかね?」
入学日も知らないのに受けに来たなんて恥ずかしい状況。しょうがない無知なんだもの
「あー入学試験ね3日後だよ」
「じゃあ、2日分お願いします」
「ご飯はどうされますか?」
「朝晩でお願いします」
「それじゃあ銅貨5枚だね」
金額の相場なんて知らない、適当にそれらしいのを選ぶ
「じゃあこれで」
俺が選んだのは銀色のコインみたいなものだった
「はい、銀貨一枚ね。おつり銅貨50枚だよ」
「ありがとうございます」
とりあえずあってたみたいだ。2階の部屋へと案内された。ここで重大なことに気づいてしまった。このままじゃリリアナと同じ部屋じゃん。女の子に見えても男だ。これはまずい
「あの~」
「なにしてるんですか?早く入りましょう」
行動に出るのが遅かった。部屋の中に入り二つあるベットの片方にリリアナが座っている。俺はというとドアの方に顔を向けている。なんでか?それはリリアナが着替えるためか服を脱ぎ始めたからだ
「いつまでそこに立ってるんですか」
「あの、ここで俺から言いたいことが2つ」
「はい?」
「まず一つ明日は一人でこの町にいてほしい。夜には帰ってくる」
「それぐらいなら別に」
これはまぁいい問題は次だ。
「もう一つ、実は俺男なんですよ……」
リリアナは何言ってんだこいつみたいな感じになっている。もちろんリリアナの方は見ていない。
「え?それは、一体?」
「だから、こんな見た目してるけど、俺男なんだって」
「ほんとですか?」
「マジです!」
そしてリリアナは自分の姿を確認し、今の状況を振り返った。そしてみるみる顔が赤く染まる。
俺はどうしたって?そっと部屋から出たよ。着替え終わったのか中に呼ばれ「ほんとに男なの?」ともう一回聞かれ、頷いた。今からでも部屋をもう一個取ろうとしたが、「大丈夫」と言われたのでやめた。
夜ご飯はさっさと済ませ、部屋へと戻る。リリアナは湯あみをしてくるそうだ。
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