男子高校生5人が本気で彼女を作ろうと努力してみる!

片山樹

13話 ぶっ飛び回

 要するにBが言っていることをまとめてみるとしよう。Bに告ってきた後輩は1週間前に彼氏と別れた。だけどその1週間後、つまり今日Bに告白をした。

 だからこれを簡潔にまとめるとしたら、その女ってビッチじゃね?
 ということなのである。

「なるほど。お前の意見は理解ができたぞ。B、俺はビッチには興味は無い。清純こそが至高だ。確か、お前も処女を崇拝してたよな、B」

「おう。そうだけど……」

「それなら悪くことは言わん。その後輩ちゃんは諦めろ。ビッチに限って処女はいねぇーよ」

「だよな。処女はねぇーよな。ビッチには処女はいねぇーよな。N、お前とは良い酒が飲めそうだ。今度一緒に合コンに行こうぜ!」

「いやいやいやいや。待て待て!? お前ら、落ち着け! 落ち着けよ! BもNもどうかしてるぜ?」

「どうしたんだ? A?」

「俺も連れてけ」

「じゃあ、お前は処女派と非処女派どっちなんだ?」

「お、俺は……どっちでもだ!」

「それじゃあ、ダメだ! 俺達、二人は処女同盟を組んだ。だからお前の様な中途半端な男とは馴れ合うことはできない」

 それはB。言い過ぎなのでは?

「くっ……クッソォー。選べねぇーよ!」

「悩むことは何もないだろ? 処女に決まってんだろ! A!」

「俺も確かに処女の良さは分かる。だけどさ、お前等、こんなことを思ったことはないか? めっちゃくちゃ美人なお姉さんに犯されたいと思ったこととか?」

 美人なお姉さんか。
例えばCのお姉さんみたいな。
めっちゃくちゃ胸はデカイし、頭も良いし。
それに顔も良い。そんなハイスペックなお姉さんに犯される。悪くないな。
ってか、犯されたい。
騎乗位されたいよ!

「クッソぉー!! 選べねぇーよ! A!」

「だろ? 選べないだろ? N」

「じゃあさ、こういうのはどう? 超絶美少女に犯される。超絶美少女を犯す。どっちがいい?」

 おいおい、D!
可愛い顔をしやがってこんなことをお前は考えていたのか。この可愛い奴め!
それにしてもこれは究極の選択だな!
犯したいけど犯されたいようなそんな感じもする。これは簡単に選ぶことはできないな。

「俺は犯すだな。これに決まってんだろ。童貞を奪われるのはごめんだぜ」

 流石、イケメン。
俺とは違い、決断が早い。
そしてアレが出るのも早い模様。

「俺は犯されたいな。ってか奪われたい」
 Aが言う。
こいつ筋肉馬鹿の癖にM野郎だったとは……。

「おいおい……A。俺は見損なったぜ。お前を。今まで鍛えてきた、その筋肉はなんの為に使うんだ? 女をイカセル為のものだろ?」

 B。お前は普通にしていたらカッコイイんだ。だけどね、お前の発言は色々と問題があるんだよ。

「ぼ、僕は……犯したいな。それでいつもは女の子と間違われるけど男って所を見せつけたい!」

「おいおい……D。そんなことを言うのはチンコに毛が生えていえよ、はははっ」

 て、てめぇーー!
Dになんてことを言いやがる。
そして俺に情報をありがとう、B。

「って、お前! Dのチンコみたのかよ!」

「あたりまえだろ。トイレ中にちらっとな。本当に子供だったぜ、ははっはっ」

 こいつ今日は色々とぶっとんでんな。
告白されて浮かれてやがるのか!

こいつイケメンだからって調子乗ってやがるな!

「そ、そんなことないよ! 最近、毛生えたもん!」

「じゃあ、見せてみろよ。D」

「おい、B。落ち着けよ」

 流石、A。
こういう時はいつも頼れる男だぜ。

「俺が脱ぐ」

 おい! だから何故、お前が脱ぐんだよ!

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