異世界転移!~俺は金(マネー)で強くなる!~
二十二話:マネー男と勝利の予言
あちこちで叫び声がしたリ、殴る音が聞こえる。しかしこうして見る限り死ぬ者はいない。ラフェエニルは兵士達の援護へ向かっている。
レージストは騎士たちの援護へ向かっている。
ルーフェは宮廷魔術師たちの援護へ向かっている。
俺とリエイスはご存知国王様を狙うために国王の後を付けているのだ。
リエイス
9歳
独身
称号:魔王の娘/破格の成長者
魔力:15000
速度:6000
体力:20000
攻撃力:600000
防御力:800000
属性:闇₊5/時空₊4/暗黒₊4
スキル:魔王の威圧LV66-B/混沌の闇LV70-A/闇剣術LV80-A
ステータスを見せてもらったのだが、ずいぶんなチートである。魔王の娘とかいうのなら魔王の所に返さないといけないな。
魔王の娘を見て平常心を維持している俺もずいぶん異常なのは分かっている。
「ふん……黒剣!」
国王がどうやら俺達の存在に気付いたようで、真っ黒ないかにも禍々しい剣を放ってきた。どうすんだよそれ、俺じゃなかったら死んでるじゃん。
というかその剣、リエイスの失敗作なのだが。
「扱えてないの……この剣の真の使い方を見せてやるの! えいなの!」
国王からどうやったか知らないが黒剣を奪い取り、それで空気を切ると、次元が切り裂かれた。
「次元空間なの! 入れなの!」
次元の向こうには人間では耐えられない引力があり、入ったら死ぬ。
「ストップリエイスストップ! 殺しちゃだめだ……って、嘘、だろ?」
「何でなの……」
「ふはははは! 人間でも魔族でもこの俺を殺せるもんはいねえんだよ!!」
「は?」
次元に吸い込まれた国王は死んだと思われたが、彼が消えた場所にもう一度戻ってきたのだ。これがいわゆる死に戻りというやつだろう。
どちらにしろ関係は無い、俺は技を練る。
「死の宣告!!」
俺の頭の上に強靭な刃が乗る寸前まで下がっている。あのまま降りたら俺の頭は潰れ、恐らく瞬殺で殺されるだろう。
リエイスは焦りながらも周りの雑魚兵士たちを捕まえて無力化していく。
信頼だねこれ。
「能力返却」
「は?」
奴が顔面蒼白になるのを確かに見た。
「能力抵抗!!!!!!」
しかし決死の叫びで俺に向かって手を掲げ、正確には迫る刃に向かって手を掲げ、自分で放出した膨大な魔力に無理矢理抵抗する。
リエイスの方も手が空いておらず助けようにも助けられない状態だ。
まあ俺はこの国王よりも経験が少なく、戦ったことそのものがあまりないのでその威圧に少し押し負ける。
これが最大の弱点になることを、知っていたのに。
「能力強奪!!!」
「いや、あほかお前。俺の能力知らねえのかオマエ、笑えるわ、お前」
能力返却を奪われたが、俺は金を惜しまずにその上位ランクである能力変更を買う。痛い出費だぞこのやろう。
彼の能力強奪を能力低下というデススキルに変更させておく。これを装備している限りステータスが元の半分になってしまうという恐ろしいスキルだ。
能力強奪が使えなくなりステータスが急激に低下したことを分かり、国王は顔面蒼白になる。
「お前……」
「静まれ、ひれ伏せ、全ては私の元にあり! 勝利の予言!!」
「ぎゃああっ!!」
俺が声のする方へ頭を上げると、険しい表情で俺の前に立つ伝説の大魔女———フェルシアがいた。彼女の眼はまっすぐリエイスをとらえている。
姿を変えていたとしても、分かるものには分かるのだろうか。
まあ俺は一目で分かった、こいつは俺より強い。
彼女が使ったスキルはいかなる不利でもねじ伏せ、相手を無力化させる魔術だ。
「何故、魔王の娘が此処に居るんですの?」
「あ……わたくしは、この人に助けられたの!」
「あのな、フェルシア……」
「可愛すぎですわ! こんな可愛く改造するなんて貴方は天才ですの!?」
「へ」
伝説の大魔女フェルシアは―――性格が残念だった。
これはいわゆるロリコンというやつで、フェルシアはリエイスを糧として生きているという解釈で間違いはないだろう。
リエイスも迷惑そうにはしていない。
そうだった、魔女は「魔」の一族、味方でも敵でも罪は問われない。
「それにしてもあそこの国王は腐っていますわね。さっさと連行しますわよ、天才君」
「その呼び名むかつくんだが……」
「いいじゃないですの、ワタシが呼びたいのだからいいんですわ」
「あ、待ってなの!」
「何時間でも待ちますわ!」
これはフラグなのだろうか。
面倒くさい奴が仲間になる、そんなフラグなのだろうか?
そう思いながら俺は王を担いで、フェルシアは兵士たちを次元収納の中に詰め込んだ。次元収納は次元を超えた場所に何でも収納できる能力。
便利だな、いつか金がたまったら俺も欲しいな。
「というか何で俺だけ担ぐんだよ!? 収納の中に入れろよ!?」
「あら、ワタシはこんな腐った国王なんて放り込みたくありませんわ?」
「あの、フェルシアさん……いれてあげてなの……」
「分かりましたわ! 天才君、いますぐ収納の中に詰め込んでくださいまし!」
「へ、へーい……」
そうなるなら別に俺が担いでいればよかったかもしれない、と不覚にも思ってしまったことは誰も責められないだろう。
フェルシアは鼻歌を歌いながら現在も戦闘を繰り広げる戦場に向かうのだった。
あ、勿論俺とリエイスも付いて行っているよ。
―――次元収納の中で。
意外にも入って見たら気持ちよくてそのままにしてもらっているのだ――
レージストは騎士たちの援護へ向かっている。
ルーフェは宮廷魔術師たちの援護へ向かっている。
俺とリエイスはご存知国王様を狙うために国王の後を付けているのだ。
リエイス
9歳
独身
称号:魔王の娘/破格の成長者
魔力:15000
速度:6000
体力:20000
攻撃力:600000
防御力:800000
属性:闇₊5/時空₊4/暗黒₊4
スキル:魔王の威圧LV66-B/混沌の闇LV70-A/闇剣術LV80-A
ステータスを見せてもらったのだが、ずいぶんなチートである。魔王の娘とかいうのなら魔王の所に返さないといけないな。
魔王の娘を見て平常心を維持している俺もずいぶん異常なのは分かっている。
「ふん……黒剣!」
国王がどうやら俺達の存在に気付いたようで、真っ黒ないかにも禍々しい剣を放ってきた。どうすんだよそれ、俺じゃなかったら死んでるじゃん。
というかその剣、リエイスの失敗作なのだが。
「扱えてないの……この剣の真の使い方を見せてやるの! えいなの!」
国王からどうやったか知らないが黒剣を奪い取り、それで空気を切ると、次元が切り裂かれた。
「次元空間なの! 入れなの!」
次元の向こうには人間では耐えられない引力があり、入ったら死ぬ。
「ストップリエイスストップ! 殺しちゃだめだ……って、嘘、だろ?」
「何でなの……」
「ふはははは! 人間でも魔族でもこの俺を殺せるもんはいねえんだよ!!」
「は?」
次元に吸い込まれた国王は死んだと思われたが、彼が消えた場所にもう一度戻ってきたのだ。これがいわゆる死に戻りというやつだろう。
どちらにしろ関係は無い、俺は技を練る。
「死の宣告!!」
俺の頭の上に強靭な刃が乗る寸前まで下がっている。あのまま降りたら俺の頭は潰れ、恐らく瞬殺で殺されるだろう。
リエイスは焦りながらも周りの雑魚兵士たちを捕まえて無力化していく。
信頼だねこれ。
「能力返却」
「は?」
奴が顔面蒼白になるのを確かに見た。
「能力抵抗!!!!!!」
しかし決死の叫びで俺に向かって手を掲げ、正確には迫る刃に向かって手を掲げ、自分で放出した膨大な魔力に無理矢理抵抗する。
リエイスの方も手が空いておらず助けようにも助けられない状態だ。
まあ俺はこの国王よりも経験が少なく、戦ったことそのものがあまりないのでその威圧に少し押し負ける。
これが最大の弱点になることを、知っていたのに。
「能力強奪!!!」
「いや、あほかお前。俺の能力知らねえのかオマエ、笑えるわ、お前」
能力返却を奪われたが、俺は金を惜しまずにその上位ランクである能力変更を買う。痛い出費だぞこのやろう。
彼の能力強奪を能力低下というデススキルに変更させておく。これを装備している限りステータスが元の半分になってしまうという恐ろしいスキルだ。
能力強奪が使えなくなりステータスが急激に低下したことを分かり、国王は顔面蒼白になる。
「お前……」
「静まれ、ひれ伏せ、全ては私の元にあり! 勝利の予言!!」
「ぎゃああっ!!」
俺が声のする方へ頭を上げると、険しい表情で俺の前に立つ伝説の大魔女———フェルシアがいた。彼女の眼はまっすぐリエイスをとらえている。
姿を変えていたとしても、分かるものには分かるのだろうか。
まあ俺は一目で分かった、こいつは俺より強い。
彼女が使ったスキルはいかなる不利でもねじ伏せ、相手を無力化させる魔術だ。
「何故、魔王の娘が此処に居るんですの?」
「あ……わたくしは、この人に助けられたの!」
「あのな、フェルシア……」
「可愛すぎですわ! こんな可愛く改造するなんて貴方は天才ですの!?」
「へ」
伝説の大魔女フェルシアは―――性格が残念だった。
これはいわゆるロリコンというやつで、フェルシアはリエイスを糧として生きているという解釈で間違いはないだろう。
リエイスも迷惑そうにはしていない。
そうだった、魔女は「魔」の一族、味方でも敵でも罪は問われない。
「それにしてもあそこの国王は腐っていますわね。さっさと連行しますわよ、天才君」
「その呼び名むかつくんだが……」
「いいじゃないですの、ワタシが呼びたいのだからいいんですわ」
「あ、待ってなの!」
「何時間でも待ちますわ!」
これはフラグなのだろうか。
面倒くさい奴が仲間になる、そんなフラグなのだろうか?
そう思いながら俺は王を担いで、フェルシアは兵士たちを次元収納の中に詰め込んだ。次元収納は次元を超えた場所に何でも収納できる能力。
便利だな、いつか金がたまったら俺も欲しいな。
「というか何で俺だけ担ぐんだよ!? 収納の中に入れろよ!?」
「あら、ワタシはこんな腐った国王なんて放り込みたくありませんわ?」
「あの、フェルシアさん……いれてあげてなの……」
「分かりましたわ! 天才君、いますぐ収納の中に詰め込んでくださいまし!」
「へ、へーい……」
そうなるなら別に俺が担いでいればよかったかもしれない、と不覚にも思ってしまったことは誰も責められないだろう。
フェルシアは鼻歌を歌いながら現在も戦闘を繰り広げる戦場に向かうのだった。
あ、勿論俺とリエイスも付いて行っているよ。
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