【書籍化作品】無名の最強魔法師
エルフ族長からの招待
「エルフのことか……そうだな、女エルフが女エロフになって体力的にきつくなった男エルフが逃げ出したって話は聞いた」
「ユウマが言っているエロフってどういう意味なの? なんだか嫌な印象にしか聞こえないんだけど?」
リネラスが俺の事をジト目で見ながら訪ねてくる。
まぁ、女エルフがエロくなったことで、男エルフが逃げ出したというのは周知の事実な訳だし特に隠したり言葉を濁す問題でもないだろう。
「エルフとエロを足してエロフって意味だな」
「はぁ……、ユウマらしいと言えばユウマらしいというかなんというか……」と、リネラスは、一人呟くと額に手を当てながら溜息をついている。
とりあえずは、リンスタットさんの話によると現在、エルフガーデンはエロフが徘徊する男にとっては危険な場所になっているらしい。
そのへんを考えると今後の方針をしっかりと決めた方がいいだろう。
「リネラス今後の俺たちの方針だが――」
俺は途中で言葉を止める。
言葉では言い表せない、先ほどまでとはまったく違う張りつめた空気が周囲を覆っていくのが分かる。
すぐに【探索】の魔法を発動。
俺を中心に円状に魔力波が広がり、周囲の光景や地形、生物などを一瞬で確認し頭の中に情報として流れてくる。
いくつかの光点は灰色の光点であった。
灰色の光点はなだ出会っていない生物。敵か味方か判別がつかない状態で灰色の光点はリネラスが立っている場所に近い森から出てきようとしている。
俺はすぐに灰色の光点とリネラスの間に割り込むと灰色の光点の方へと視線を向ける。
すると、森の中から数人の女エルフが姿を現した。「エルフガーデンの防衛守備を任されております。失礼ですがユウマ殿で間違いないですか?」
「ああ、間違いないが……どうかしたのか?」
「はい、じつは我らの族長がユウマ殿と対談を設けたいという事です」
「対談?」
俺は、目の前のエルフを見ながらどうするべきかと考える。
俺たちの中では、今後の対応についての話し合いがまだきちんと決まっているわけでもない。
エルフガーデンに来たものの、セイレスが言っていたような男の楽園でもなかったわけだし……。
まあたしかに一部の男たちにとっては楽園かもしれないが。
「はい、族長はユウマ殿とその一向を歓待したいと申しておりまして」
「なるほど……」
断る理由は特に無いんだが、今後の俺たちの行動の指針も決めないといけないからな。それが決まらないうちには交渉も何もないからな。
すぐにエルフガーデンの村にいく必要性は感じないな。
「すまないが族長に伝えておいてくれないか? 俺たちも長年の旅で疲れているんだ。だから……いずれ会い伺うと」
「では、どのくらいで?」
どのくらいか……。
意見をまとめるのに1日、指針を決めるのにもう一日と言ったところか?
「わかった。2日後にきてくれるか?」
「2日後ですね! わかりました。その頃に、もう一度伺います」
若草色の服を着た女エルフは頭を下げると森の中へと姿を消していく。
試しに【探索】の魔法の有効範囲まで魔力波を飛ばしてみたが反応は一切かえってこない。
「エルフガーデンまでのエルフの村まではかなり距離があるのか……」
「ユウマ……」
「――ん?、どうした?」
エルフと話してる途中でリネラスは、俺の服の袖を掴んでいた。
俺は、服の袖を掴んでいるリネラスの手を握る。
「――なんでもない」
リネラスは、俺に掴まれた手を引っ込めることをせずに「ユウマが、すぐに族長に会いに行かなかったのはどうして?」と、聞いてきた。
俺は、肩を竦めると……。
「エルフガーデンが、どういうところか分からないんだ。すぐに答えを出すのも請求だろう? それに、今後の事も考えると族長との対談をおいそれと行う訳にはいかないからな」
そう、少しでもいい条件で相手と交渉をするためには、まずは情報を集めることが重要だ。
そのためには、セイレスやリンスタットさんに、リネラスからきちんと情報を集めることが重要だろう。
「ユウマが言っているエロフってどういう意味なの? なんだか嫌な印象にしか聞こえないんだけど?」
リネラスが俺の事をジト目で見ながら訪ねてくる。
まぁ、女エルフがエロくなったことで、男エルフが逃げ出したというのは周知の事実な訳だし特に隠したり言葉を濁す問題でもないだろう。
「エルフとエロを足してエロフって意味だな」
「はぁ……、ユウマらしいと言えばユウマらしいというかなんというか……」と、リネラスは、一人呟くと額に手を当てながら溜息をついている。
とりあえずは、リンスタットさんの話によると現在、エルフガーデンはエロフが徘徊する男にとっては危険な場所になっているらしい。
そのへんを考えると今後の方針をしっかりと決めた方がいいだろう。
「リネラス今後の俺たちの方針だが――」
俺は途中で言葉を止める。
言葉では言い表せない、先ほどまでとはまったく違う張りつめた空気が周囲を覆っていくのが分かる。
すぐに【探索】の魔法を発動。
俺を中心に円状に魔力波が広がり、周囲の光景や地形、生物などを一瞬で確認し頭の中に情報として流れてくる。
いくつかの光点は灰色の光点であった。
灰色の光点はなだ出会っていない生物。敵か味方か判別がつかない状態で灰色の光点はリネラスが立っている場所に近い森から出てきようとしている。
俺はすぐに灰色の光点とリネラスの間に割り込むと灰色の光点の方へと視線を向ける。
すると、森の中から数人の女エルフが姿を現した。「エルフガーデンの防衛守備を任されております。失礼ですがユウマ殿で間違いないですか?」
「ああ、間違いないが……どうかしたのか?」
「はい、じつは我らの族長がユウマ殿と対談を設けたいという事です」
「対談?」
俺は、目の前のエルフを見ながらどうするべきかと考える。
俺たちの中では、今後の対応についての話し合いがまだきちんと決まっているわけでもない。
エルフガーデンに来たものの、セイレスが言っていたような男の楽園でもなかったわけだし……。
まあたしかに一部の男たちにとっては楽園かもしれないが。
「はい、族長はユウマ殿とその一向を歓待したいと申しておりまして」
「なるほど……」
断る理由は特に無いんだが、今後の俺たちの行動の指針も決めないといけないからな。それが決まらないうちには交渉も何もないからな。
すぐにエルフガーデンの村にいく必要性は感じないな。
「すまないが族長に伝えておいてくれないか? 俺たちも長年の旅で疲れているんだ。だから……いずれ会い伺うと」
「では、どのくらいで?」
どのくらいか……。
意見をまとめるのに1日、指針を決めるのにもう一日と言ったところか?
「わかった。2日後にきてくれるか?」
「2日後ですね! わかりました。その頃に、もう一度伺います」
若草色の服を着た女エルフは頭を下げると森の中へと姿を消していく。
試しに【探索】の魔法の有効範囲まで魔力波を飛ばしてみたが反応は一切かえってこない。
「エルフガーデンまでのエルフの村まではかなり距離があるのか……」
「ユウマ……」
「――ん?、どうした?」
エルフと話してる途中でリネラスは、俺の服の袖を掴んでいた。
俺は、服の袖を掴んでいるリネラスの手を握る。
「――なんでもない」
リネラスは、俺に掴まれた手を引っ込めることをせずに「ユウマが、すぐに族長に会いに行かなかったのはどうして?」と、聞いてきた。
俺は、肩を竦めると……。
「エルフガーデンが、どういうところか分からないんだ。すぐに答えを出すのも請求だろう? それに、今後の事も考えると族長との対談をおいそれと行う訳にはいかないからな」
そう、少しでもいい条件で相手と交渉をするためには、まずは情報を集めることが重要だ。
そのためには、セイレスやリンスタットさんに、リネラスからきちんと情報を集めることが重要だろう。
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コメント
ノベルバユーザー322977
じゃあ読むなや
ノベルバユーザー259864
誤字が多すぎですね。
ノベルバユーザー225818
請求は誤字のような気がする。
推敲くらいしてから投稿するべき
では。