【書籍化作品】無名の最強魔法師
エターナルフィーリングを狩るモノたち
 
セレンは、リネラスの自信が込められた言葉を聞いて目を輝かせた。
「私! リネラスさんを信じてるの!」
「大丈夫よ! 私はギルドマスターだからね。不正になんて絶対まけないっ!」
リネラスは、俺の手を掴んだまま力強くセレンに言葉を伝えると宿屋の外に俺と共に出てから、しばらく歩いた後、その歩みを止めた。
「ユウマ、私にいい考えがあるの」
リネラスがニコリと俺に微笑みながら語りかけてきた。
「……どんな考えか聞かせてもらってもいいか?」
俺の言葉にリネラスは頷くと計画を語りだした。
30分後、俺とリネラスは共だって海の港町カレイドスコープの入り口に到着した。
「町に入りたいなら身分証の提示が必要だが……」
リネラスは、門兵の言葉が終わる前に、冒険者ギルドカードを見せる。
「ぼ、冒険者ギルドマスター!?」
リネラスの身分証明書を見て驚いてる兵士に向かってリネラスは。
「はい、ギルドマスターのリネラスです。町の責任者のアレフさんを呼んできてもらえますか?」
リネラスの言葉に門兵が2人とも驚く。
そして……。
「わ、わかりました。それでは、責任者を呼んで参ります」
兵士が門から離れていき、数分後に――。
「おお、ユウマ殿と……リネラス殿ではないですか……」
「アレフ……さ……ん?」
リネラスが疑問形で、アレフに話しかけている。
アレフの顔は、あちらこちらに殴られた痕があり、洋服もボロボロだ。
「一体何が……」
リネラスは、アレフの格好を見てショックを受けた演技を見せながらアレフに事情を聞こうとする。
すると――。
「リネラス殿、お恥ずかしながらカレイドスコープ内では、現在のところ【エターナルフィーリング】が増殖しているのです!」
「ええええええええー……」
リネラスがアレフの言葉に大げさに驚いている。
そして、そんなリネラスの横で俺は兵士達の仕草を確認しているが、何もおかしな点は見受けられない。
門を守る人間がユリーシャ姫と繋がっている考えていたが、考えすぎか?
「それで……疑心暗鬼になった女性達が暴れているのです」
「そうだったんですか……」
アレフの言葉を聞いたリネラスは深刻そうな顔で頷いている。
あくまでも冒険者ギルドは、今回の話は初めて聞いたというスタンスでいく予定なのだ。
「分かりました! 町の危機ですから! 今回は我が冒険者ギルドに所属している最強のSランク冒険者ユウマが町に蔓延る【カレイドスコープ】を無料で! 一掃致しましょう」
「……な、なんと!? あれほどお金に執着を見せじゃなくて対価を要求する冒険者ギルドがそこまでしてくれるとは……なるほど、そういうことですか? エターナルフィーリングを販売して利益を出すおつもりですな?」
アレフが感動のあまり、冒険者ギルドマスターのリネラスの前でトンデモナイことを言っているが、俺はわざわざ突っ込みを入れたりはしない。
ただ、リネラスは額に青筋を増やしているが、まあそのへんは愛嬌と言ったところだろう。
「はい、ですが無暗に販売は致しませんのでご安心してください」
リネラスは無暗に販売しないと言っているが、もはや販売と言ってる時点でどうなのかなと俺は突っ込みを入れたい。
「存じております。お金の扱いに関しては冒険者ギルドには、お金を借りるなと格言があるくらいですから。無闇に販売しない事は理解しております」
アルフの言葉にリネラスは微笑みで返す。
「それでは商談成立でいいでしょうか?」
「わかりました。治安が悪化すれば市民の生活に影響がでますから……よろしくお願いします」
「はい、お任せください。さあ、いきましょう」
リネラスに手を引かれて俺は、町の中へ足を踏み入れる。
そこは修羅であった。
「これは、予想以上にひどいな」
町の至るところで男女が言い合いの喧嘩をしているのが見える。
自分は悪くない、相手が悪いと罪を擦り付けあっているのを見て俺は。
「人はここまで醜くなれるモノなんだな。自分が悪いなら素直に謝ればいいのにな」
俺は腕を組みながら目の前で繰り広げられている惨状を見ながら話す。
そんな俺の言葉に相槌を打ちながらリネラスも語り始める。
「そうね。自分の保身ばかり考えてるから相手にやさしく出来ないのにね」
「さすがリネラスだ。わかっているな」
「当たり前よ。私はギルドマスターなんだから普通よ、普通」
「さてと……さっさとやるか」
【俺は探索】の魔法を発動。
周囲の【エターナルフィーリング】の様子を確認すると同時に、【空気弾】の魔法を発動。
【空気弾】は簡単に言えば大気を固めたモノであり、威力は花程度なら蹴散らせる威力。
俺は、【探索】の魔法と【空気弾】の魔法を同時に併用した魔法で町全ての【エターナルフィーリング】を殲滅していく。
そして……30分後、町中にいた【エターナルフィーリング】は全滅した。
ただし、女性達がすでに持っているエターナルフィーリングだけは別であった。
何故なら近いと怪我をさせてしまうから……。
すると一つだけ大きな反応を【探索】の魔法が感知する。
待っていると2メートルもある【エターナルフィーリング】が俺とリネラスの目の前に現れた。
セレンは、リネラスの自信が込められた言葉を聞いて目を輝かせた。
「私! リネラスさんを信じてるの!」
「大丈夫よ! 私はギルドマスターだからね。不正になんて絶対まけないっ!」
リネラスは、俺の手を掴んだまま力強くセレンに言葉を伝えると宿屋の外に俺と共に出てから、しばらく歩いた後、その歩みを止めた。
「ユウマ、私にいい考えがあるの」
リネラスがニコリと俺に微笑みながら語りかけてきた。
「……どんな考えか聞かせてもらってもいいか?」
俺の言葉にリネラスは頷くと計画を語りだした。
30分後、俺とリネラスは共だって海の港町カレイドスコープの入り口に到着した。
「町に入りたいなら身分証の提示が必要だが……」
リネラスは、門兵の言葉が終わる前に、冒険者ギルドカードを見せる。
「ぼ、冒険者ギルドマスター!?」
リネラスの身分証明書を見て驚いてる兵士に向かってリネラスは。
「はい、ギルドマスターのリネラスです。町の責任者のアレフさんを呼んできてもらえますか?」
リネラスの言葉に門兵が2人とも驚く。
そして……。
「わ、わかりました。それでは、責任者を呼んで参ります」
兵士が門から離れていき、数分後に――。
「おお、ユウマ殿と……リネラス殿ではないですか……」
「アレフ……さ……ん?」
リネラスが疑問形で、アレフに話しかけている。
アレフの顔は、あちらこちらに殴られた痕があり、洋服もボロボロだ。
「一体何が……」
リネラスは、アレフの格好を見てショックを受けた演技を見せながらアレフに事情を聞こうとする。
すると――。
「リネラス殿、お恥ずかしながらカレイドスコープ内では、現在のところ【エターナルフィーリング】が増殖しているのです!」
「ええええええええー……」
リネラスがアレフの言葉に大げさに驚いている。
そして、そんなリネラスの横で俺は兵士達の仕草を確認しているが、何もおかしな点は見受けられない。
門を守る人間がユリーシャ姫と繋がっている考えていたが、考えすぎか?
「それで……疑心暗鬼になった女性達が暴れているのです」
「そうだったんですか……」
アレフの言葉を聞いたリネラスは深刻そうな顔で頷いている。
あくまでも冒険者ギルドは、今回の話は初めて聞いたというスタンスでいく予定なのだ。
「分かりました! 町の危機ですから! 今回は我が冒険者ギルドに所属している最強のSランク冒険者ユウマが町に蔓延る【カレイドスコープ】を無料で! 一掃致しましょう」
「……な、なんと!? あれほどお金に執着を見せじゃなくて対価を要求する冒険者ギルドがそこまでしてくれるとは……なるほど、そういうことですか? エターナルフィーリングを販売して利益を出すおつもりですな?」
アレフが感動のあまり、冒険者ギルドマスターのリネラスの前でトンデモナイことを言っているが、俺はわざわざ突っ込みを入れたりはしない。
ただ、リネラスは額に青筋を増やしているが、まあそのへんは愛嬌と言ったところだろう。
「はい、ですが無暗に販売は致しませんのでご安心してください」
リネラスは無暗に販売しないと言っているが、もはや販売と言ってる時点でどうなのかなと俺は突っ込みを入れたい。
「存じております。お金の扱いに関しては冒険者ギルドには、お金を借りるなと格言があるくらいですから。無闇に販売しない事は理解しております」
アルフの言葉にリネラスは微笑みで返す。
「それでは商談成立でいいでしょうか?」
「わかりました。治安が悪化すれば市民の生活に影響がでますから……よろしくお願いします」
「はい、お任せください。さあ、いきましょう」
リネラスに手を引かれて俺は、町の中へ足を踏み入れる。
そこは修羅であった。
「これは、予想以上にひどいな」
町の至るところで男女が言い合いの喧嘩をしているのが見える。
自分は悪くない、相手が悪いと罪を擦り付けあっているのを見て俺は。
「人はここまで醜くなれるモノなんだな。自分が悪いなら素直に謝ればいいのにな」
俺は腕を組みながら目の前で繰り広げられている惨状を見ながら話す。
そんな俺の言葉に相槌を打ちながらリネラスも語り始める。
「そうね。自分の保身ばかり考えてるから相手にやさしく出来ないのにね」
「さすがリネラスだ。わかっているな」
「当たり前よ。私はギルドマスターなんだから普通よ、普通」
「さてと……さっさとやるか」
【俺は探索】の魔法を発動。
周囲の【エターナルフィーリング】の様子を確認すると同時に、【空気弾】の魔法を発動。
【空気弾】は簡単に言えば大気を固めたモノであり、威力は花程度なら蹴散らせる威力。
俺は、【探索】の魔法と【空気弾】の魔法を同時に併用した魔法で町全ての【エターナルフィーリング】を殲滅していく。
そして……30分後、町中にいた【エターナルフィーリング】は全滅した。
ただし、女性達がすでに持っているエターナルフィーリングだけは別であった。
何故なら近いと怪我をさせてしまうから……。
すると一つだけ大きな反応を【探索】の魔法が感知する。
待っていると2メートルもある【エターナルフィーリング】が俺とリネラスの目の前に現れた。
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