お兄ちゃんがお母さんで、妹が甘えん坊なお話

ただのものかき

あ!羽月ちゃんのお兄ちゃん!

「遅くなっちゃった…急がないと」

放課後の校舎からようやく、といった感じで飛び出してきた涼羽。
涼羽に会いたくて、またしても祖母にお願いして、ここまで来た香奈のことを可愛がって、甘えさせてると…
そのやりとりがあまりにも可愛すぎて、さらには嫉妬してきた美鈴に思いっきりやきもちを焼かれてべったりとされ…
そんな美鈴とのやりとりも可愛すぎて、結局クラスの女子生徒達に思いっきり可愛がられていたため…
いつもよりも、教室を出る時間が遅くなってしまった。

さらには、自分の胸の中で眠ってしまった香奈を、職員室にいる水蓮に預けにいったら…
その水蓮と、たまたまそこにいた莉音に捕まって、またしてもめっちゃくちゃに可愛がられてしまうことと、なってしまった。

校内でも人気の女教師である二人に、べったりと抱きつかれ…
さらには、幼子にするかのように頭をなでられ…
そういう扱いに抵抗感を感じてしまう涼羽は、当然のように恥ずかしがってしまい…
そんな仕草が可愛すぎて、またしても可愛がられてしまうという…
そんな、涼羽にとっては悪循環な…
水蓮と莉音にとっては良循環な…
そんなループが、しばらく続くこととなってしまった。

そのため、いつもよりもさらに学校を出る時間が遅くなってしまったため…
少しでもアルバイト先である秋月保育園に到着しようと…
いつもよりも早足で、秋月保育園の方へと向かっている。

「(早く保育園に行って…あの子達に会いたいな…)」

秋月保育園に、アルバイトの保育士として働くようになってから、しばらく経つが…
そこで預かっている園児全てが、涼羽に懐いて、甘えてくるようになっている。

童顔な美少女として、非常に可愛らしく、清楚でおしとやかな雰囲気で…
その上、母性と慈愛に満ち溢れていて、包容力も飛びぬけており…
何より、全員平等に可愛がって、甘えさせてくれる涼羽であるため…
園児達からすれば、嫌いになるはずもなく、好きになる要素しかない存在なのだ。

大好きで大好きでたまらない涼羽が、保育園に姿を現すだけで…
園児達の顔に、とても嬉しそうで、幸せそうな笑顔が浮かんでくる。
そして、我先に、と言わんばかりに、みんなが涼羽に駆け寄って、べったりと抱きついてくる。

そんな園児達が、会う度に可愛くて可愛くてたまらなくなっている涼羽。
もうとにかく、園児達の喜ぶことは何でもしてあげたい…
一緒に仲良く遊んであげたい…
もっともっと、自分が知っていることを、教えてあげたい…
そんな思いが、アルバイトに取り組む日々を積み重ねるごとに大きくなっていく。

保護者側からすれば、子供達をとても大切にしてくれて…
子供達にとてもいい影響を与えてくれて…
さらには、とても可愛らしくて、とても庇護欲を刺激される存在である涼羽のことは…
自分の子供と同じくらい可愛がりたくなる存在となっている。

なので、子供を迎えにいくとついつい、涼羽のことを可愛がりたくなってしまい…
さらには、子供が涼羽と一緒に家に帰りたい、などとダダをこねることも多いため…
ついつい、保育園に長居してしまうことが多くなるのだ。

加えて、TVに出てくるような、下手なアイドルよりも可愛らしい美少女な容姿の涼羽のことは…
保護者の間で口コミで、とても子供によくしてくれる美少女保母さん、として…
どんどん評判が広まっていっており…
秋月保育園に子供を預けたい、という声も非常に多くなっている。

そのため、じょじょに、ではあるが、秋月保育園の園児の数が、増えていっている状況となっている。

「(ふふ…あの子達ほんとに可愛いから、い~っぱい喜ばせてあげたくなっちゃう)」

母性過多で世話好きな涼羽からすれば、保育園の保育士というのはまさに天職と言えるだろう。
長男で年下に優しく、子供好きということも手伝って…
本当に、秋月保育園のアルバイトが楽しくて楽しくてたまらない涼羽。

少しでも早く行って、少しでも多く、子供達のことを可愛がってあげたい。
本当に可愛い子供達を、少しでも多く喜ばせてあげたい。

そんな思いを胸に秘めながら、秋月保育園へとまっすぐにその足を進めていく。

その思いがそのまま浮かんできているかのような笑顔が、その美少女顔に現れている。
母性と慈愛に満ち溢れた、女神のような笑顔を惜しげもなくさらけ出しながら…
涼羽は、アルバイト先である秋月保育園へと、一歩一歩近づいていく。

「!あ!あの人、羽月ちゃんのお兄ちゃんだ!」

そんな涼羽を見かけて、それまでとぼとぼと歩いていたのが嘘のように…
嬉しさに満ち溢れた笑顔を浮かべ、秋月保育園に向かう涼羽に駆け寄っていく、一人の女子学生。

涼羽の妹である羽月と同じ制服に身を包んでおり…
涼羽を見かけた時の発言もふまえると、羽月の友達であることが伺える。

少し明るい茶色の、ふんわりとした肩より下までの猫っ毛を、顔の右側にある分け目から左側に流して、ピンク色のシュシュで頭の左側に一つでまとめて、サイドテールにしている。
左半分を、髪が覆うように隠れているその顔は、幼さが少し色濃く出ており…
あきらかに、『綺麗』よりは『可愛い』の方にバランスが寄っている。
ぱっちりとしていて、大きな瞳に、ツンとしていて小さな鼻。
少し丸みを帯びながらも、たるんだ感じのない輪郭に、少しぽてっとした、厚みのある唇。
まだメイクをするようになっていないのか、非常に自然で、化粧っ気がなく…
それでいて、女性としての色気が出始めている。

二十台前後の女性のほぼ平均の身長である涼羽よりも、頭半分は低い小柄な身体は…
女性としての象徴は、自己主張がやや控えめといった感じだが…
出るところとひっこむところのメリハリは割りとハッキリとしており…
羽月がうらやましがるような、スレンダーでスリムなスタイルとなっている。
膝より上の丈のミニスカートから伸びる脚は、やや肉付きが薄い感じがあるが…
太ももから膝、膝から足首にかけてのラインが綺麗でほっそりとしており、白い肌と黒いニーソックスとのコントラストが、健康的な色気をかもしだしている。

幼く、無邪気な笑顔が、ついつい可愛がりたくなる庇護欲をそそられるものがあり…
歳の離れている人間からすれば、娘を可愛がるような感覚で…
歳の近い人間からすれば、妹を可愛がるような感覚で…
異性はもちろん、同性からも好かれて、可愛がられるタイプである。

ただ、本人は大人っぽく見られたいのか、ついつい背伸びをしてしまうのだが…
それが、周囲からすれば余計に可愛らしく見えてしまうのが、悩みとなってはいるのだが。

ゆえに、やりとりがぽやぽやとしてしまって、恋愛に発展しづらいため…
特定の異性と浮いた話も出てきていない状態が、続いている。

「待ってくださ~い!」

少女が、涼羽の方へと近づいてくる。
まるで、大好きな人に巡り合えたかのような、素敵な笑顔で。

彼女からすれば、高宮 羽月の兄という人物は…
まさに、画面の中から飛び出てきた、架空のアイドルのような存在であるため…
こうなってしまうのも、仕方ないとはいえるのだが。

「ん?」

背後からかけられる、可愛らしいソプラノな声の方へと視線を向ける涼羽。
自分に声をかけてきた人物を見て、その可愛らしさについつい心がほっこりとしてしまう。

「(あの娘、羽月と同じ制服着てる…なんか、可愛くて甘えさせたくなっちゃうな…)」

ついつい、そんなことを思ってしまう涼羽。
もちろん、思うだけでそれを口に出すことはしないのだが。

「はい、何か?」

人見知りではあるものの、最近はいろいろな人と接しているため…
自然と、人当たりがよくなっていっている涼羽。
異性も同性も関係なく見惚れてしまうその笑顔を、自分を呼び止めた少女に向けて…
何の用だろう、と思いながらも、優しげに対応をする。

「!わ~………」

そんな涼羽の笑顔が、あまりにも可愛らしく、綺麗に見えてしまう少女。
しかも、見ているだけで心が癒されるかのような、その笑顔、そして雰囲気。
こうして、会いたくても会えなかった人物に出会えたこともあり…
その大きな瞳を輝かせて、じっと涼羽のことを見つめ続ける。

「?あ、あの…どうしたの?」

そんな風に見つめられて、少し恥ずかしくなってきたのか…
少し頬を赤らめて、恥じらいながらも、問いかけの声を響かせる涼羽。

「……すっご~~~~~~い!」
「!?」
「可愛い~~~~~!」
「!!??」

恥じらいに頬を占めながら、人見知りの面が出てきた涼羽を見て…
それがよほど可愛らしかったのか…
少女がいきなり、涼羽の身体にべったりと抱きついてくる。

当然、そういうことに非常に抵抗を感じてしまう涼羽であるだけに…
いきなり、名前も知らない少女に抱きつかれて、意識を混乱の渦に落とされてしまう。

「な、何を…」
「えへへ~♪すっごくいい抱き心地~♪」
「ちょ、ちょっと、離して…」
「いい匂い~♪ずっとこうしてたくなっちゃう~♪」

少女の方は、涼羽の抱き心地のよさ、芳しい匂いを思う存分に堪能しつつ…
べったりと抱きついて、離れる様子すら見せない。

涼羽の肩に顔を埋めて、まるで恋人にそうするかのように…
もしくは、母に甘える幼子のように…
混乱して、慌てふためく涼羽の華奢な身体を、さらにぎゅうっと抱きしめる。

「羽月ちゃんのお兄ちゃん、すっごく可愛い~♪男の子なんて、嘘みたい~♪」
「え?え?お、俺のこと、知ってるの?」
「はい!だって羽月ちゃんのお兄ちゃんって、うちの学校で今、すっごく有名ですから!」
「お、俺が?」
「だって、あの男嫌いな羽月ちゃんが、まるで恋人みたいにべったりと甘えちゃうお兄ちゃんって聞いてたから、すっごく興味出ちゃうし、実際に見たことある子達み~んな、羽月ちゃんのお兄ちゃんのこと、だあ~い好きになっちゃってますから♪」
「…な、なんで?」
「お兄ちゃんにめっちゃくちゃに甘える羽月ちゃんがものすごく可愛かったし…その羽月ちゃんを優しく甘えさせちゃうお兄ちゃんも、ものすごく可愛かったから…」
「!も、もしかして、あの時の…」
「あたしは実際に見たことなかったんですけど~、他の子が写真とか撮ってたのを見せてもらったんで、お兄ちゃんの見た目とかは、知ってたんですよ~」
「そ、そうなんだ…」
「そしたら、写真で見るよりもず~っと可愛くて…男の子って聞いてるのに、女の子のあたしでもうらやましくなっちゃうくらいの美少女な見た目だから…こんな風にぎゅうってしてても、ぜ~んぜん男の子って感じがしないし~」
「!う、うう……」
「いきなりあたしにぎゅうってされて、おろおろしてるお兄ちゃんがめっちゃくちゃ可愛くて~、なんだかもっとも~っとって感じで、ぎゅうってしたくなっちゃうんですよ~」
「お、俺…男だから…だから、そんな気安く抱きついたりなんかしたら、だめだから…」
「…えへへ~♪お兄ちゃん可愛すぎ~♪」

とても初対面とは思えないほどにべったりと抱きついてきて…
高宮 羽月の兄が今、自分の学校でどんな扱いになっているのかを、楽しそうに嬉しそうに話す少女。

その一つ一つが、涼羽の羞恥を刺激するものとなってしまい…
さらには、こんな風に抱きついていてもまるで男とは思えない、などといわれてしまい…
ますます、その顔に困り果てた表情を浮かべてしまう。

加えて、女の子である少女に対し…
男である自分に気安く抱きついたりしたらだめだと、娘を心配する母のような言葉まで飛び出すのだが…

そんな涼羽がまた可愛らしかったのか、少女はそのご機嫌なにこにこ顔をよりにこにこさせて…
離れるどころか、さらにべったりと抱きついてきてしまう。

「ちょ、ちょっと…だから、だめだって…」
「え~、こんなに可愛いお兄ちゃんぎゅ~ってできないなんて、ひどいよ~」
「そ、そもそも君は?羽月のお友達なの?」
「あ、ごめんなさい。自己紹介まだでした~。あたしは、牧瀬 莉奈(まきせ りな)っていいま~す。羽月ちゃんとは、同じクラスの友達で~す」

涼羽に問われて、ようやく、といった感じで自己紹介を行なう少女、莉奈。
それでも、よっぽど離したくないのか…
莉奈は、涼羽の身体にべったりと抱きついたままの状態で、自己紹介を行なった。

「そ、そっか…羽月のお友達…あ、俺は…」
「高宮 涼羽さん…でしたよね~?」
「え?俺の名前も、知ってるの?」
「はい♪だって、今うちの中学の女子達み~んな、お兄ちゃんのファンですから♪」
「え、え~…??」

とりあえず、といった感じではあるものの…
一応の自己紹介をしてくれた莉奈に対し、自分もと、慌てて自己紹介をしようとしたが…
それよりも先に、莉奈の口から、自分の名前を出されて…
さらに、動揺してしまう涼羽。

しかも、妹の羽月が通っている中学では、女子達みんなが自分のファンだなどと聞かされて…
ますます、動揺してしまう。

「ね~、涼羽さん」
「な、なあに?」
「あたしも、涼羽さんのこと、『お兄ちゃん』って呼んでもいいですか~?」

ここまでさんざん『お兄ちゃん』と呼んではいたのだが…
これまた、一応、といった感じで、涼羽にお兄ちゃん呼びをしていいのかを確認する莉奈。

莉奈は妹が一人いるのだが、その妹がかなりの甘えん坊であり…
どうしても、その妹が優先とされてしまうことの方が多かったのだ。

この莉奈自身も、かなりの甘えん坊なのだが、そういった家庭環境ゆえに…
甘えたい、という思いを抑え込まなければいけない状況にあったのだ。

だからこそ、羽月があんなにも幸せそうに甘えられる存在である…
羽月の兄、涼羽のことを、話に聞いただけで興味津々となってしまい…
写真でその容姿を見せられて、すぐに、会いたいという思いが芽生えてきた。

ゆえに、涼羽のファンクラブである『羽月ちゃんのお兄ちゃんに甘え隊』が結成されてすぐに入会し…
メンバーとして、積極的に活動に取り組んできた。

今日この日も、涼羽に会いたいという思いから…
友達である羽月に対して、羽月の住所を知るための尾行を行なっていたのだが…
例によって、そのことに対して異常に敏感になっている羽月にまかれてしまい…
また失敗した、という沈んだ思いで、とぼとぼと帰宅しようとしていたのだ。

そこで、今一番会いたかった人物を見かけることができた莉奈。

その瞬間、それまでの沈んだ気持ちがまるで嘘のように弾んでしまい…
いいようのない幸運に感謝し、このチャンスを逃しちゃだめ、と…
すぐさま、涼羽の元へと駆け寄ってきたのだ。

そして、その可愛らしさについつい、べったりと抱きついてしまい…
でれっと鼻の下を伸ばすどころか、恥らって、たしなめるような言葉を発してくる涼羽に対し…
ますます心を鷲掴みにされているかのような感覚に陥ってしまい、よりべったりと抱きついてしまった。

年上の異性であるはずなのに、まるでそんな感じがせず…
絶対に自分に危害を加えない、という、絶対的な安心感まで感じることができて…
こんな兄がいる羽月が、本当に本当に羨ましくなってしまう。

自分にもこんな兄がいたら、と思ってしまうのも無理はなく…
甘えられるよりも甘えたい莉奈からすれば、涼羽に自分のお兄ちゃんになってほしいと思うのも無理はなく…
本当に、そんな純粋な思いから、お兄ちゃんと呼ばせて欲しいと、さらりと言葉にしてしまったのだ。

そんな莉奈に対し、涼羽の返答は…

「え?う、うん、別にいいけど…」

先ほどまでの動揺が残ったままなのか、しどろもどろな反応となってはいるのだが…
莉奈のお願い自体に対しては特に思うこともなく、肯定の意を返す。

「!わ~い!嬉しい~!」
「そ、そお?」
「うん!すっごく嬉しい!ありがとう!お兄ちゃん!」
「…ふふ」

自分のことをお兄ちゃんと呼ばせてほしい…
ただそれだけのことなのに、こんなにも喜んでくれる莉奈が可愛く見えたのか…
先ほどまで困りっぱなしだった涼羽の顔に、優しい笑顔が浮かんでくる。

そして、無邪気に自分にべったりとしてくる莉奈の頭を、優しい手つきでなで始める。

「!ふあ~……」
「牧瀬さん…だったかな?…可愛い…」

初めは驚いてしまうものの、その手つきがくれる優しい感覚に、目を細めて心地よさを感じてしまう莉奈。
自分の親にも、こんな風にしてもらえることがなかっただけに、余計に嬉しさと幸福感を感じてしまっている。

「…お兄ちゃん」
「なあに?」
「牧瀬さん、なんて呼ばないで、莉奈、って呼んで?」
「え?」
「だって、お兄ちゃんって、自分の妹を苗字で呼んだりしないよね?だから、莉奈って呼んで?」
「………」
「ね?」
「………ふふ、はいはい」
「!じゃあ…」
「可愛いね、莉奈ちゃん」
「!えへへ~♪」

今、自分を本当に優しく甘えさせてくれる存在である涼羽に、さらに甘えてくる莉奈。
自分のことを名前で呼んで欲しい、というおねだりまでしてくる。

そんな莉奈がまた、可愛くて可愛くてたまらなくなったのか…
涼羽の方も、特に思うことなく、莉奈の喜ぶ顔が見たくなって…
莉奈の望むままに、莉奈のことを名前で呼んであげる。

その途端、莉奈の顔に花が咲き開かんばかりの、天真爛漫な笑顔が浮かんでくる。

「お兄ちゃん」
「なあに?莉奈ちゃん?」
「あたし、お兄ちゃんのこと、だあ~い好き!」
「ふふ、ありがとう」
「えへへ♪もっとぎゅってして、なでなでして?」
「はいはい、莉奈ちゃんは甘えん坊さんだね」
「お兄ちゃんだから、こうなっちゃうの!大好きなお兄ちゃんだから、甘えたくなっちゃうの!」
「そっか…ふふ、可愛い」
「嬉しい~♪お兄ちゃん大好き!」

この日初対面であるにも関わらず…
まるで、本当の兄妹のように仲睦まじく、寄り添っている涼羽と莉奈。

莉奈は、まるで本当にお兄ちゃんができたかのような感覚になってしまい…
もっと、もっとと言わんばかりにべったりと涼羽に甘えてくる。

そんな莉奈が、実の妹である羽月の姿と被って見えてしまうのか…
涼羽の方も、こんな些細なことでこんなにも喜んでくれる莉奈が本当に可愛くて…
ついつい、羽月と同じように甘えさせてしまう。

そんな風に可愛い、まるで本当の兄妹のような…
本当の兄妹でもここまではない、と言えるほどに仲睦まじい二人のやりとりは、しばしの間、続くこととなった。

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