7's War(セブンズ ウォー) 7つの物語
第1幕(7)「単騎の決戦」
---イザークの策、それは国内の守りを固め前線をイザーク1人に任せるという何ともリスクの高い作戦だった。
だがグザンはその作戦を了承した。自分が失態を犯して何も言えなかった訳では無い。単純にイザークを信じていたからだ!
---ビースト兵はイザークの怒声で耳を塞いでいたせいで硬直状態になっていた。イザークはその機を逃さず馬を走らせビースト兵の方に向かっていった。
「ちっ!くっそが!!」
ビースト兵の隊長らしき男は舌打ちをした。しかし直に切り替える様に指示を出した。
「前衛、構えろ!!」
すると、前衛にいた10人くらいの兵が背中から何かを取り出した。
「?何だ?」
イザークは目を凝らしてみた。ビースト兵が手にしていたのは---弓だった。
「弓矢だと!」
魔法や銃があるこの世界で弓矢という何とも古風な武器を使って来るとは…
(しかし弓兵10人は少し厳しいか。)
お互いの距離はまだ少し遠い。撃たれる前に近づくには無理がある。
(炎魔法で陣形を崩すか。)
イザークは右手を前に出し魔法を詠唱した。
「フレイム・インパクト!」
するとイザークの右手から球状の炎が出てきてそのままビースト兵の方に向かって飛んでいった。
サラマンダーは炎の魔法を得意としていて『フレイム・インパクト』は、ブレイズ兵が基礎的に覚える初心者向けの魔法で威力も大した事は無いがビーストは今無防備な状態なので陣形を崩す分には十分だ。
「なっ!!」
しかしイザークの放った魔法は弓兵の目の前で消えてしまった。イヤ、正確にはかき消されたというべきか。
「まさか防衛魔法か!」
イザークには微かに見えていた。薄いガラスみたいな壁の様なものが弓兵の目の前に現れそれが魔法をかき消したのを…
だがビーストは身体能力を上げたり耐性を付けたりするエンチャント付与の魔法ぐらいしか使えないはず。
(エルフの魔法道具を使ったのか!やはり、兄上の言った通りエルフと同盟を…)
エルフは唯一、全ての魔法が使えて魔法道具もほとんどエルフが所有している。さっきの防衛魔法もそれの1つだろう。
その事からビーストとエルフが同盟を組んでいるという事を裏付けている。
弓兵は魔法に動じる事無くイザークに向けて構え始めていた。だが、イザークも馬を止めずそのまま前進して行った。
「仕方ない。このまま突っ切る!!」
だがグザンはその作戦を了承した。自分が失態を犯して何も言えなかった訳では無い。単純にイザークを信じていたからだ!
---ビースト兵はイザークの怒声で耳を塞いでいたせいで硬直状態になっていた。イザークはその機を逃さず馬を走らせビースト兵の方に向かっていった。
「ちっ!くっそが!!」
ビースト兵の隊長らしき男は舌打ちをした。しかし直に切り替える様に指示を出した。
「前衛、構えろ!!」
すると、前衛にいた10人くらいの兵が背中から何かを取り出した。
「?何だ?」
イザークは目を凝らしてみた。ビースト兵が手にしていたのは---弓だった。
「弓矢だと!」
魔法や銃があるこの世界で弓矢という何とも古風な武器を使って来るとは…
(しかし弓兵10人は少し厳しいか。)
お互いの距離はまだ少し遠い。撃たれる前に近づくには無理がある。
(炎魔法で陣形を崩すか。)
イザークは右手を前に出し魔法を詠唱した。
「フレイム・インパクト!」
するとイザークの右手から球状の炎が出てきてそのままビースト兵の方に向かって飛んでいった。
サラマンダーは炎の魔法を得意としていて『フレイム・インパクト』は、ブレイズ兵が基礎的に覚える初心者向けの魔法で威力も大した事は無いがビーストは今無防備な状態なので陣形を崩す分には十分だ。
「なっ!!」
しかしイザークの放った魔法は弓兵の目の前で消えてしまった。イヤ、正確にはかき消されたというべきか。
「まさか防衛魔法か!」
イザークには微かに見えていた。薄いガラスみたいな壁の様なものが弓兵の目の前に現れそれが魔法をかき消したのを…
だがビーストは身体能力を上げたり耐性を付けたりするエンチャント付与の魔法ぐらいしか使えないはず。
(エルフの魔法道具を使ったのか!やはり、兄上の言った通りエルフと同盟を…)
エルフは唯一、全ての魔法が使えて魔法道具もほとんどエルフが所有している。さっきの防衛魔法もそれの1つだろう。
その事からビーストとエルフが同盟を組んでいるという事を裏付けている。
弓兵は魔法に動じる事無くイザークに向けて構え始めていた。だが、イザークも馬を止めずそのまま前進して行った。
「仕方ない。このまま突っ切る!!」
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