7's War(セブンズ ウォー) 7つの物語
第1幕(2)「野獣の罠」
国外に出るためにまず兵団の馬小屋から馬をとって国外に出て、調査を始める。偵察兵なら数人程度といったところか。
馬を走らせ近くの林の方から調査に取りかかる。ビーストなら数キロ先からでも様子を見る事が出来るが確かな情報ではないので念の為隅々まで調べてみる。
林の方に近づいていくと林の中でガサゴソと動く瞬間をイザークは逃さなかった。実はイザークの視力はサラマンダーの中でもかなり高い。調子が良い時は1キロ先まで見える。
イザークは林の中で何かが動いていったのが見えた。
「おい、待て!!」
イザークは急いで馬を走らせ後を追いかける。かなり速い!やはりビーストか!数は2~3人、これもグザンの言う通りだった。
---しばらく逃走しているビースト達を必死に追いかけていると大分遠くまで追いかけてしまった。ブレイズ近辺をとうに超えてしまっている。どうするか?深追いは避けるべきか?しかしここで逃がすと次は警戒して更に遠くから偵察をしてくるはずだ。そうなれば対策し辛くなる。
しかしそれならなぜ最初からそうしなかったのだろうか?偵察が目的なら近くにいる必要はなかっただろう。
イザークは馬を止め深追いは止め引き返す事にした。彼の読みが正しければビーストの目的は偵察では無い!『他の目的』があるはずだ!引き返している時後ろを振り返って見るとビースト達は逃げる訳でも無く、追いかけて来る訳でも無く、ただ、ジッとイザークの姿を見つめていた。彼らの視線を気にしつつも引き返していった。
---ブレイズまでもう少しの所だった。
「うおおおおおおおおおおーーーーー!!!」
雄叫びがブレイズの方から聞こえてきた。
「何だ?」
嫌な予感がしてきた。イザークは急いで馬を走らせる。
---30分後、ようやくブレイズ国に到着しすぐに国内に入って行った。
国内に入ってすぐに異変に気づいた。
「ど、どうなっているんだ!」
イザークは衝撃のあまり呆然としてしまった。
---逃げ惑う人々!崩壊していく建物!炎が国内のあちこちを燃やし尽くしている。まるで、地獄の様になっていた。
「イザーク様~~!」
1人の民が泣きながらイザークに近寄ってきた。
「大丈夫か、一体何が起きているのだ!!」
状況を理解しようと民から話を聞こうとした。すると、他の民達がイザークに気づき泣きすがるかの様に歩み寄ってくる。
「イザークさま~~!」「助けて下さい、イザーク様~!」「イザーク様、息子を、息子を…!!」
民達は大パニックでまともに話ができない。とりあえず民達をなだめていた時だった。
「イザーク副団長!!」
背後から1人の兵士が近づいて来た。
「状況を説明しろ!一体どうなってるんだ!!」
---ブレイズ国は地獄と化していたが、これはまだ序章でしかなかった。イザークが国外に出て数時間後の出来事である。
馬を走らせ近くの林の方から調査に取りかかる。ビーストなら数キロ先からでも様子を見る事が出来るが確かな情報ではないので念の為隅々まで調べてみる。
林の方に近づいていくと林の中でガサゴソと動く瞬間をイザークは逃さなかった。実はイザークの視力はサラマンダーの中でもかなり高い。調子が良い時は1キロ先まで見える。
イザークは林の中で何かが動いていったのが見えた。
「おい、待て!!」
イザークは急いで馬を走らせ後を追いかける。かなり速い!やはりビーストか!数は2~3人、これもグザンの言う通りだった。
---しばらく逃走しているビースト達を必死に追いかけていると大分遠くまで追いかけてしまった。ブレイズ近辺をとうに超えてしまっている。どうするか?深追いは避けるべきか?しかしここで逃がすと次は警戒して更に遠くから偵察をしてくるはずだ。そうなれば対策し辛くなる。
しかしそれならなぜ最初からそうしなかったのだろうか?偵察が目的なら近くにいる必要はなかっただろう。
イザークは馬を止め深追いは止め引き返す事にした。彼の読みが正しければビーストの目的は偵察では無い!『他の目的』があるはずだ!引き返している時後ろを振り返って見るとビースト達は逃げる訳でも無く、追いかけて来る訳でも無く、ただ、ジッとイザークの姿を見つめていた。彼らの視線を気にしつつも引き返していった。
---ブレイズまでもう少しの所だった。
「うおおおおおおおおおおーーーーー!!!」
雄叫びがブレイズの方から聞こえてきた。
「何だ?」
嫌な予感がしてきた。イザークは急いで馬を走らせる。
---30分後、ようやくブレイズ国に到着しすぐに国内に入って行った。
国内に入ってすぐに異変に気づいた。
「ど、どうなっているんだ!」
イザークは衝撃のあまり呆然としてしまった。
---逃げ惑う人々!崩壊していく建物!炎が国内のあちこちを燃やし尽くしている。まるで、地獄の様になっていた。
「イザーク様~~!」
1人の民が泣きながらイザークに近寄ってきた。
「大丈夫か、一体何が起きているのだ!!」
状況を理解しようと民から話を聞こうとした。すると、他の民達がイザークに気づき泣きすがるかの様に歩み寄ってくる。
「イザークさま~~!」「助けて下さい、イザーク様~!」「イザーク様、息子を、息子を…!!」
民達は大パニックでまともに話ができない。とりあえず民達をなだめていた時だった。
「イザーク副団長!!」
背後から1人の兵士が近づいて来た。
「状況を説明しろ!一体どうなってるんだ!!」
---ブレイズ国は地獄と化していたが、これはまだ序章でしかなかった。イザークが国外に出て数時間後の出来事である。
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