Creation World Online
第58話
魔法陣が消えると街のあちこちから聞こえていた剣戟の音や、嘆きの声は聞こえなくなっていた。
「なあ、アンリなにが起こったんだ?」
「わかりません。ただ、こうしなきゃいけないって思ったんです」
『声を聞いたのですな』
すると、先程から黙っていたエンリベルが俺の横に立ってそう言った。
声?なんのことだ?
アンリもなんのことかわからないようで首を傾げていた。
「声…ですか?そんなことよりあなたは誰ですか?」
『ふむ、申し遅れましたな。我はエンリベル。主様であるシュウ様にお仕えしているしがない骨にございます』
なんかめちゃくちゃ丁寧じゃないか?ナクがあまりの態度の違いにエンリベルの腰を蹴ってるぞ。
「それで、声ってなんのことですか?」
『マザーの声です。あなたは一度死した身、それ故にマザーと繋がったのでしょう。おそらく今のあなたは運営と同等の力を行使できると思われます』
運営と同等の力って…ログアウトも出来るんじゃないか?
「なあ、アンリ。ログアウトは出来ないのか?」
「うーん、さっきからしようとしているんですがロックがかかってるみたいで使えないです」
言葉の響きからしてアンリに権限がないってことなんだろうか?
すると、突然近くの建物の屋根に轟音と共に何かが落下してきた。
そちらを見てみるとそこには、憤怒の表情を浮かべる我らが憎きメガネの姿がそこにはあった。
メガネは周囲を見渡すと、アンリを睨みつける。
「お前か…お前がやったのか!どうやってそんな力を…いや、今はそんなことはどうでもいい。異物は排除する」
メガネの言葉と同時にアンリの足元が黒に染まりズブリとアンリの足が沈み始めた。
すると、破裂音と共に黒が弾け飛ぶ。
「プレイヤーに干渉するのはルール違反じゃないか?橘よ」
「あなたは…!そうか…全てあなたの…」
声のした方へ顔を向ければ、そこには白衣をはためかせて建物の上に立っているおっさんの姿があった。
メガネは1人で何かを考え込むようにそう呟くと、空中で何かを操作するような動きをする。
すると、その身体を白の光が包む。
「今回は見逃してやる。ただし、貴様はいつか、必ず、俺直々に消す。忘れるなよ」
そう言い残してメガネはどこかへ転移してしまった。
「なんだったんだ…」
「いやー、大丈夫かね?どうやら上手くいったようで良かったよ」
そう言って笑うおっさん。
ナクは誰なのかわからないといった様子で、首を傾げていた。
「アンリ君、復活おめでとう。そして、シュウ君…君の覚醒も部分的にではあるが完了しているようだね」
「覚醒…?何のことだ?」
「あれ?話してなかったっけ?あっはっは、ごめんごめん」
ごめんごめんじゃねえよ!てか、覚醒って…もしかしてさっきの首から出てきたアレか?
おっさんに聞いてみると、笑いながらその通りだと答えられた。
「ねえ、覚醒ってなに?これ、ゲームだよね?目的は何?」
先程から1人取り残されていたナクがそう尋ねると、おっさんの笑顔が固まる。
居心地が悪そうに咳払いをすると、おっさんは口を開いた。
「まあ、確かにこれはゲームだ。しかし、真の目的は違う」
そう言ったおっさんの身体は白い光に包まれていた。
「ふむ…これ以上は過干渉だとマザーに判断されたようだ。よし、それではプログラムナンバー362『エンリベル』説明のための情報の開示を許可する」
『命令を承りました。神よ』
そう言い残しておっさんはどこかへ転移してしまった。
俺達は話について行けてないんだが大丈夫なのか?大丈夫なんだろうな。わかってる。          
「なあ、アンリなにが起こったんだ?」
「わかりません。ただ、こうしなきゃいけないって思ったんです」
『声を聞いたのですな』
すると、先程から黙っていたエンリベルが俺の横に立ってそう言った。
声?なんのことだ?
アンリもなんのことかわからないようで首を傾げていた。
「声…ですか?そんなことよりあなたは誰ですか?」
『ふむ、申し遅れましたな。我はエンリベル。主様であるシュウ様にお仕えしているしがない骨にございます』
なんかめちゃくちゃ丁寧じゃないか?ナクがあまりの態度の違いにエンリベルの腰を蹴ってるぞ。
「それで、声ってなんのことですか?」
『マザーの声です。あなたは一度死した身、それ故にマザーと繋がったのでしょう。おそらく今のあなたは運営と同等の力を行使できると思われます』
運営と同等の力って…ログアウトも出来るんじゃないか?
「なあ、アンリ。ログアウトは出来ないのか?」
「うーん、さっきからしようとしているんですがロックがかかってるみたいで使えないです」
言葉の響きからしてアンリに権限がないってことなんだろうか?
すると、突然近くの建物の屋根に轟音と共に何かが落下してきた。
そちらを見てみるとそこには、憤怒の表情を浮かべる我らが憎きメガネの姿がそこにはあった。
メガネは周囲を見渡すと、アンリを睨みつける。
「お前か…お前がやったのか!どうやってそんな力を…いや、今はそんなことはどうでもいい。異物は排除する」
メガネの言葉と同時にアンリの足元が黒に染まりズブリとアンリの足が沈み始めた。
すると、破裂音と共に黒が弾け飛ぶ。
「プレイヤーに干渉するのはルール違反じゃないか?橘よ」
「あなたは…!そうか…全てあなたの…」
声のした方へ顔を向ければ、そこには白衣をはためかせて建物の上に立っているおっさんの姿があった。
メガネは1人で何かを考え込むようにそう呟くと、空中で何かを操作するような動きをする。
すると、その身体を白の光が包む。
「今回は見逃してやる。ただし、貴様はいつか、必ず、俺直々に消す。忘れるなよ」
そう言い残してメガネはどこかへ転移してしまった。
「なんだったんだ…」
「いやー、大丈夫かね?どうやら上手くいったようで良かったよ」
そう言って笑うおっさん。
ナクは誰なのかわからないといった様子で、首を傾げていた。
「アンリ君、復活おめでとう。そして、シュウ君…君の覚醒も部分的にではあるが完了しているようだね」
「覚醒…?何のことだ?」
「あれ?話してなかったっけ?あっはっは、ごめんごめん」
ごめんごめんじゃねえよ!てか、覚醒って…もしかしてさっきの首から出てきたアレか?
おっさんに聞いてみると、笑いながらその通りだと答えられた。
「ねえ、覚醒ってなに?これ、ゲームだよね?目的は何?」
先程から1人取り残されていたナクがそう尋ねると、おっさんの笑顔が固まる。
居心地が悪そうに咳払いをすると、おっさんは口を開いた。
「まあ、確かにこれはゲームだ。しかし、真の目的は違う」
そう言ったおっさんの身体は白い光に包まれていた。
「ふむ…これ以上は過干渉だとマザーに判断されたようだ。よし、それではプログラムナンバー362『エンリベル』説明のための情報の開示を許可する」
『命令を承りました。神よ』
そう言い残しておっさんはどこかへ転移してしまった。
俺達は話について行けてないんだが大丈夫なのか?大丈夫なんだろうな。わかってる。          
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