女神の加護を持つ死神
聖女の護衛 2
聖女がまさかのロリババアという事を知った俺。余計に、俺にロリ属性を引き寄せる……いや、ロリババア属性を引き寄せるものが俺にある気がしてきた。
……しっかりとしたのってエルしかいないよな。実年齢だと前世と合わせて、二十は超えているのだろうけれども。まっ他の奴らと比べれば全然若い者だ。
それでいうと、ソラもある意味ロリとかそういうレベルではないな。生まれてからまだ2年ぐらいだ。それにずっと俺といて、しかも色々と助けてくれているので、俺的には姉みたいな気がする。
2歳が姉っていうのもなんか可笑しい気がするけど、まぁ良いよな。
ここは異世界だ。そういうのも通用はするだろう。
『異世界だからって、それは流石に通用しませんよ。というか全世界共通です』
……だそうだ。異世界どころか、全世界でもそれはあり得ないらしい。
そんな事は良いとして、今は聖女の護衛の方だ。
こっちの方が今、色々と手間取っているので、真面目に考えなければ。……並行思考を起動っと。
「では、キラリ様。早速出発という事でよろしいですか?」
「はい。待っていてくれている人が今私にいますからね。出来れば早く帰りたいので、早速行きましょうか」
そう俺が言うと、聖女は「そうですか。じゃあ早速行きましょう」と言う風に言ってくれたのだが、後ろにる本物の護衛隊達は俺の事を睨んでいた。
……少々失礼だったからだろうか? 流石に護衛対象の前で、早く帰りたいとか言うのは禁句だったな。そりゃ俺が睨まれても仕方がない。ここは、我慢の方向でいこう。
聖女達が馬車に乗り込んだ。ちなみにさっきまでいた護衛隊は護衛隊長とその他2名を残して、どこかに消えてしまった。俺には丸見えだけれども。
「じゃあ俺達も行くか」
「じゃな。じゃあギルマス行ってくるのじゃ」
「そうだな。では行ってくるぞ」
「ではギルドマスター様。お身体にお気を付けくださいね」
ソラがそう言うと、ギルマスがなんか反応に困ったように応えた。
「お、おう。じゃあしっかりとやってこいよ」
「おう! じゃあ行ってくるわ」
ギルマスにそう言い残し、俺は最後に馬車に乗った。これで出発オッケーだな。
すると前の馬車から、俺が乗ったのと同時に何か音がした。多分だけど、あれが出発の合図なのだろう。
……護衛隊長辺りが鳴らしてそうだけど、本当に何の音なんだろう。
そんな、疑問はさておき、俺もしっかりと護衛依頼の事をしないとな。とりあえず今は周辺に敵がいないかの確認だけでも大丈夫だろう。
心配性過ぎるかもしれないが、一応だ。並行思考を再起動して……
『【詳細地図】起動。【鑑定】この周辺にいる聖女を狙っている人物。』
……大丈夫だ。この周辺には、聖女を狙っている人物なしと。それに並行思考で、これと一緒に【感応】も発動して、聖女に、もしくは俺達に敵意を向けている者を探したが誰も反応しなかった。
……今は安全という事が出来るだろう。とりあえずこれを定期的にやるのは決定だな。
「……なんじゃが、たかが護衛の依頼なのにスキルとか加護を使いすぎじゃないのじゃ?』
アルが俺の行動に疑問をもったようだ。確かに使いすぎ感はあるが……。
これで、もし聖女が襲われては元も子もないしな。……それに、依頼失敗とか帰った時にエルとロタンに合わせる顔がない。
お兄ちゃんがもし失敗して帰ってきたらエルはどう思うのだろうか? 最低な兄とか思うのだろうか? もしかしたら「依頼を失敗して帰ってきたキラリお兄ちゃんなんて大嫌いっ!!」とか言われるかもしれない。
そう考えると、使い過ぎなどもうどうでも良い。この依頼を失敗しなければ良いのだ。
それにスキルや加護は使う為にあるんだ。ある意味俺は今、歴とした正当なる使い方をしていると言えるだろう。
「流石にそれは考え過ぎだと思うぞ、主人」
「そうですよ。エル様がそんな事を思われるはずないですよ」
「……そうか?」
「そうじゃよ、シスコン」
うん、うん。そうだよなぁーーって、おい誰がシスコンだぁ!!
俺はシスコンでは無いぞ!!
「じゃあ、なんなのじゃ?」
「ただ単に妹が可愛過ぎて好きなだけだ!」
「良くそれをキッパリと言えるのじゃな……まぁ、エルが可愛いのは分かるのじゃが……それをシスコンというのじゃぞ?」
「ふっ。なわけないだろ」
「何故そこまで言い切れるのか不思議になってきたのじゃ」
「そんなに誉めなくても良いって」
「別に誉めてないのじゃ!」
プンスカプンスカと怒り出してしまった、アル。……まぁ、毎度お馴染みのツンだな。
最近知ったぞ。アルはどこかツンデレに近いものがあると。
「何か酷い印象を私に与え付けられた気がするのじゃが?」
「気の所為だって。ほら、今日は珍しく早起きだったし疲れてるんだろ。俺(ソラ)がしっかりとやっておくから、お前は寝てて良いぞ」
「うんぅー? ……まぁ、お言葉に甘えるのじゃ」
アルはそう言うと、寝室に移動して行った。……言い忘れていたのだが、この馬車はいつも通りの改造馬車である。あのだだっ広い空間に家とか色々と立ってある、あれな。今は家の中のリビングで皆で休んでいる状態。
まぁ、今はアルが寝室に移動したので、3人だけなのだが。
「すまないが我も行ってきて良いか? 少しだけ疲れがまだ取れてないんだ」
「あぁ。そう言う事なら、行ってこい。ここは任せておけ」
「じゃあすまない、ソラ。主人をしっかりと見張っていてくれ」
「大丈夫です。言われなくてもいつでも私はキラリ様を見張ってますから」
「えっ?」
「じゃあ頼んだぞソラ」
それだけ言い残してヘーニルも二階にある寝室に移動してしまった。
……というか、最後の方の会話なんなの? 俺を見張っているってどう言う事? その言い草だと俺が悪い事をするみたいじゃないか。
「いや、してらっしゃるからそう言われてるんですよ」
「…………オボエガナイデスネ」
うん。この話は無かった事にしよう。
……俺が圧倒的不利になるからとか、そう言うわけでは無い。
決して、そう言うわけでは無いからな。
……しっかりとしたのってエルしかいないよな。実年齢だと前世と合わせて、二十は超えているのだろうけれども。まっ他の奴らと比べれば全然若い者だ。
それでいうと、ソラもある意味ロリとかそういうレベルではないな。生まれてからまだ2年ぐらいだ。それにずっと俺といて、しかも色々と助けてくれているので、俺的には姉みたいな気がする。
2歳が姉っていうのもなんか可笑しい気がするけど、まぁ良いよな。
ここは異世界だ。そういうのも通用はするだろう。
『異世界だからって、それは流石に通用しませんよ。というか全世界共通です』
……だそうだ。異世界どころか、全世界でもそれはあり得ないらしい。
そんな事は良いとして、今は聖女の護衛の方だ。
こっちの方が今、色々と手間取っているので、真面目に考えなければ。……並行思考を起動っと。
「では、キラリ様。早速出発という事でよろしいですか?」
「はい。待っていてくれている人が今私にいますからね。出来れば早く帰りたいので、早速行きましょうか」
そう俺が言うと、聖女は「そうですか。じゃあ早速行きましょう」と言う風に言ってくれたのだが、後ろにる本物の護衛隊達は俺の事を睨んでいた。
……少々失礼だったからだろうか? 流石に護衛対象の前で、早く帰りたいとか言うのは禁句だったな。そりゃ俺が睨まれても仕方がない。ここは、我慢の方向でいこう。
聖女達が馬車に乗り込んだ。ちなみにさっきまでいた護衛隊は護衛隊長とその他2名を残して、どこかに消えてしまった。俺には丸見えだけれども。
「じゃあ俺達も行くか」
「じゃな。じゃあギルマス行ってくるのじゃ」
「そうだな。では行ってくるぞ」
「ではギルドマスター様。お身体にお気を付けくださいね」
ソラがそう言うと、ギルマスがなんか反応に困ったように応えた。
「お、おう。じゃあしっかりとやってこいよ」
「おう! じゃあ行ってくるわ」
ギルマスにそう言い残し、俺は最後に馬車に乗った。これで出発オッケーだな。
すると前の馬車から、俺が乗ったのと同時に何か音がした。多分だけど、あれが出発の合図なのだろう。
……護衛隊長辺りが鳴らしてそうだけど、本当に何の音なんだろう。
そんな、疑問はさておき、俺もしっかりと護衛依頼の事をしないとな。とりあえず今は周辺に敵がいないかの確認だけでも大丈夫だろう。
心配性過ぎるかもしれないが、一応だ。並行思考を再起動して……
『【詳細地図】起動。【鑑定】この周辺にいる聖女を狙っている人物。』
……大丈夫だ。この周辺には、聖女を狙っている人物なしと。それに並行思考で、これと一緒に【感応】も発動して、聖女に、もしくは俺達に敵意を向けている者を探したが誰も反応しなかった。
……今は安全という事が出来るだろう。とりあえずこれを定期的にやるのは決定だな。
「……なんじゃが、たかが護衛の依頼なのにスキルとか加護を使いすぎじゃないのじゃ?』
アルが俺の行動に疑問をもったようだ。確かに使いすぎ感はあるが……。
これで、もし聖女が襲われては元も子もないしな。……それに、依頼失敗とか帰った時にエルとロタンに合わせる顔がない。
お兄ちゃんがもし失敗して帰ってきたらエルはどう思うのだろうか? 最低な兄とか思うのだろうか? もしかしたら「依頼を失敗して帰ってきたキラリお兄ちゃんなんて大嫌いっ!!」とか言われるかもしれない。
そう考えると、使い過ぎなどもうどうでも良い。この依頼を失敗しなければ良いのだ。
それにスキルや加護は使う為にあるんだ。ある意味俺は今、歴とした正当なる使い方をしていると言えるだろう。
「流石にそれは考え過ぎだと思うぞ、主人」
「そうですよ。エル様がそんな事を思われるはずないですよ」
「……そうか?」
「そうじゃよ、シスコン」
うん、うん。そうだよなぁーーって、おい誰がシスコンだぁ!!
俺はシスコンでは無いぞ!!
「じゃあ、なんなのじゃ?」
「ただ単に妹が可愛過ぎて好きなだけだ!」
「良くそれをキッパリと言えるのじゃな……まぁ、エルが可愛いのは分かるのじゃが……それをシスコンというのじゃぞ?」
「ふっ。なわけないだろ」
「何故そこまで言い切れるのか不思議になってきたのじゃ」
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「別に誉めてないのじゃ!」
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最近知ったぞ。アルはどこかツンデレに近いものがあると。
「何か酷い印象を私に与え付けられた気がするのじゃが?」
「気の所為だって。ほら、今日は珍しく早起きだったし疲れてるんだろ。俺(ソラ)がしっかりとやっておくから、お前は寝てて良いぞ」
「うんぅー? ……まぁ、お言葉に甘えるのじゃ」
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「じゃあすまない、ソラ。主人をしっかりと見張っていてくれ」
「大丈夫です。言われなくてもいつでも私はキラリ様を見張ってますから」
「えっ?」
「じゃあ頼んだぞソラ」
それだけ言い残してヘーニルも二階にある寝室に移動してしまった。
……というか、最後の方の会話なんなの? 俺を見張っているってどう言う事? その言い草だと俺が悪い事をするみたいじゃないか。
「いや、してらっしゃるからそう言われてるんですよ」
「…………オボエガナイデスネ」
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……俺が圧倒的不利になるからとか、そう言うわけでは無い。
決して、そう言うわけでは無いからな。
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