【目指せ400PV】RPGっぽい世界に飛ばされて魔物と戦う話 改定版
十五話目
「ふんッ!」
「きゃっ!」
短剣が火花をあげて私の手から離れる。
くっ。押し負けてしまった。
前にぶつかった時よりも、格段にパワーが上がっている。
私のこのなけなしの短剣では、アルベルトの持つ神器に歯が立つ訳がない。
「っ・・・・!蟲笛っ!ぐぁ!」
カテマラの群れを操作しようと試みたが、笛口に口をつける前に私は腹部を踏みつけられた。
アルベルトは、恍惚の表情で私を見下ろす。
鉄底のブーツが私のお腹の肉に沈み込んでゆく。
「うぁ・・・・!!・・ぐぅっ!」
口角から血が滲んできた。内臓が圧迫されているんだろう。ダメージが・・・・!みるみるうちに、HPが減っていく。
まずい。
「これで断罪する。長かった。この一撃で、全部終わる―――」
ヂュンッ!
「待てッ!」
女の人の声とライフルの銃声が響く。
2人の内、茶髪の男の人の方が走ってくる。
「何してる!?殺す気かよ?こんな女の子を!」
「誰だか知らんが邪魔をするなッ!マグナフォーム!」
ピンと立てた左手の中指と人指し指の二本をユウに向け、矢を引くが如く動作でマグナフォームを構えた――――。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「死ねッ!」
奴の左手から、蒼い光が瞬く。
ビジュン!
「おわあッ!」
ギリギリでかわし、蒼い光を避ける。
帰宅部だった俺がこんなにも軽く回避行動をとれたのは、やはりスキル『肉体強化』のおかげだろう。
ミカゲさんの射線に入らないような距離を取りつつ刀を抜いた。
何となくだが、ラグナボルグの刀身がいつもよりが輝いている気がする。
「来るぞ!」
ミカゲさんの警告ではっと我に帰り、刀を奴の方に構えた。
ギュイン!
「!!」
偶然ではあるものの、構えた刀身に奴の矢(のようなもの)が当たり、弾くことができた。
蒼い刀身に弾かれてくるくると宙を舞う矢((ryをしっかりと目で捉える。
流石にキャッチは危なそうで出来なかったが、大体どんなものかわかった。
四角くてほの黒い鉄パイプのようなそれは、蒼い焔を纏わせて地面に落ちた。
まさか、この焔のせいで村が燃えているのか?
だとしたら、一体こいつだけで何人殺したんだ?
「てめえ・・・・!この村に火をつけたのか?一体何人殺した・・・?」
「コロス?人聞きの悪いことを。貴様は今まで裁いたカスどものことを覚えているのか?」
「何だと・・・・!?」
「ああ、それと―――。何で僕のマグナフォームの『爪』を弾くことができたんだい?もしかして―――、神器使い?」
何つーことをやったんだこいつは。人のことをカスだなんて言えないだろうが!
「この反応。それ、神器だよね?だったら、僕に黙って渡そうよ」
「お前が黙れよッ!」
俺が言い放ったと同時に、女の子の押し潰すような悲鳴が聞こえた。
「ほーらほーら!どうするんだい?君の大切なオナカマがべきべき肋骨を折られてくよ~?」
「っ!ああ!」
俺は今出せるパワーを全開にして奴に突っ込んだ。
「ユウ!」
ミカゲさんの制止も聞かずに。
そして思い切り刀を振り抜いた。
だが、奴の『爪』でラグナボルグをガードされてしまう。
「ド素人なのかい?君は。まるで駄馬だな。パワーばかり。そのパワーさえも僕に勝てないのさ!」
「黙れ!」
つばぜり合いがあるなかで、奴は嘲るような表情でいう。
「『黙れ!』か。そんな台詞、力の無い者の言い訳だよ!」
「確かにそうかもな・・・!でもな、俺に出来んのはこんくらいだ!」
グッとミカゲさんの方を向き叫んだ。
「今だミカゲさん!俺ごとライフルでブチ抜け!」
「きゃっ!」
短剣が火花をあげて私の手から離れる。
くっ。押し負けてしまった。
前にぶつかった時よりも、格段にパワーが上がっている。
私のこのなけなしの短剣では、アルベルトの持つ神器に歯が立つ訳がない。
「っ・・・・!蟲笛っ!ぐぁ!」
カテマラの群れを操作しようと試みたが、笛口に口をつける前に私は腹部を踏みつけられた。
アルベルトは、恍惚の表情で私を見下ろす。
鉄底のブーツが私のお腹の肉に沈み込んでゆく。
「うぁ・・・・!!・・ぐぅっ!」
口角から血が滲んできた。内臓が圧迫されているんだろう。ダメージが・・・・!みるみるうちに、HPが減っていく。
まずい。
「これで断罪する。長かった。この一撃で、全部終わる―――」
ヂュンッ!
「待てッ!」
女の人の声とライフルの銃声が響く。
2人の内、茶髪の男の人の方が走ってくる。
「何してる!?殺す気かよ?こんな女の子を!」
「誰だか知らんが邪魔をするなッ!マグナフォーム!」
ピンと立てた左手の中指と人指し指の二本をユウに向け、矢を引くが如く動作でマグナフォームを構えた――――。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「死ねッ!」
奴の左手から、蒼い光が瞬く。
ビジュン!
「おわあッ!」
ギリギリでかわし、蒼い光を避ける。
帰宅部だった俺がこんなにも軽く回避行動をとれたのは、やはりスキル『肉体強化』のおかげだろう。
ミカゲさんの射線に入らないような距離を取りつつ刀を抜いた。
何となくだが、ラグナボルグの刀身がいつもよりが輝いている気がする。
「来るぞ!」
ミカゲさんの警告ではっと我に帰り、刀を奴の方に構えた。
ギュイン!
「!!」
偶然ではあるものの、構えた刀身に奴の矢(のようなもの)が当たり、弾くことができた。
蒼い刀身に弾かれてくるくると宙を舞う矢((ryをしっかりと目で捉える。
流石にキャッチは危なそうで出来なかったが、大体どんなものかわかった。
四角くてほの黒い鉄パイプのようなそれは、蒼い焔を纏わせて地面に落ちた。
まさか、この焔のせいで村が燃えているのか?
だとしたら、一体こいつだけで何人殺したんだ?
「てめえ・・・・!この村に火をつけたのか?一体何人殺した・・・?」
「コロス?人聞きの悪いことを。貴様は今まで裁いたカスどものことを覚えているのか?」
「何だと・・・・!?」
「ああ、それと―――。何で僕のマグナフォームの『爪』を弾くことができたんだい?もしかして―――、神器使い?」
何つーことをやったんだこいつは。人のことをカスだなんて言えないだろうが!
「この反応。それ、神器だよね?だったら、僕に黙って渡そうよ」
「お前が黙れよッ!」
俺が言い放ったと同時に、女の子の押し潰すような悲鳴が聞こえた。
「ほーらほーら!どうするんだい?君の大切なオナカマがべきべき肋骨を折られてくよ~?」
「っ!ああ!」
俺は今出せるパワーを全開にして奴に突っ込んだ。
「ユウ!」
ミカゲさんの制止も聞かずに。
そして思い切り刀を振り抜いた。
だが、奴の『爪』でラグナボルグをガードされてしまう。
「ド素人なのかい?君は。まるで駄馬だな。パワーばかり。そのパワーさえも僕に勝てないのさ!」
「黙れ!」
つばぜり合いがあるなかで、奴は嘲るような表情でいう。
「『黙れ!』か。そんな台詞、力の無い者の言い訳だよ!」
「確かにそうかもな・・・!でもな、俺に出来んのはこんくらいだ!」
グッとミカゲさんの方を向き叫んだ。
「今だミカゲさん!俺ごとライフルでブチ抜け!」
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