TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
柚梨ちゃん、ビビる。
「あれ? 柚梨ちゃんと」
「おっ、千佳ちんとメグちんじゃん。おっすー」
「めぐるさんおっすー」
「おっすー!」
「もう! 千佳ちゃんと恵ちゃんに変な言葉を教えちゃ駄目です!」
ある休日の商店街。
お母さんにお肉のお使いを頼まれて、メグちゃんと手を繋いで商店街へやってくると、めぐるさんのお店の中に柚梨ちゃんがいました。
外からガラス越しでめぐるさんと笑い合う柚梨ちゃんを確認して、少し気になったのでお店へ。
そうしておっすーと挨拶をしてから、私は柚梨ちゃんを見上げます。
「柚梨ちゃんもこの店によく来るの?」
「そうですね。めぐるのお店なので、偶に来ますよ」
「めぐるの?」
「うちとゆずちんは高校の時からの付き合いじゃん」
「そうだったんですか!」
「そうだったんです。めぐるとはよくお食事会をしたり、話をしたりしているんですよ」
「まぁお食事会とは言っても、居酒屋で飲むだけじゃん」
へぇ、柚梨ちゃんとめぐるさんは友達だったんだ。
柚梨ちゃんは清楚な感じで、めぐるさんはギャルな感じだったから、二人が友達だとは予想もしていませんでした。
今柚梨ちゃんはめぐるさんに何かを耳打ちしていますが、どうしたんでしょうか。
なにやらこちらをちらちらと見てきますが。
「柚梨ちゃん、どうしたの?」
「なななななんでもありませんよ、千佳ちゃん」
「なななな?」
「メグちゃん、そこはつっこまない方がいいと思うよ」
「そうなの? お姉ちゃん」
「うん。あ、私たちお使いの途中なので、そろそろ行きますねー」
「また来るじゃーん」
「えっと、じゃあ私も一緒について行きますね」
めぐるさんとお話をしていたはずの柚梨ちゃんが、何故かついて来るらしいです。
まぁ、柚梨ちゃんとはあまりプライベートで会わないので、私としては嬉しいけど。
「それじゃあ出発!」
「しんこー!」
「し、しんこー! です」
私たち姉妹と新しく仲間に入った柚梨ちゃんの三人は、いつもの強面な店長がいる肉屋さんへと足を向けます。
「柚梨ちゃんは休日何してるの?」
「映画を借りてきたり、めぐるのお店に行きますね」
「映画かぁ。莉里ちゃんの家にホームシアターがあるから、また観に行きたいなぁ」
「それはすごいですね! 私は一人暮らしなので、普通にテレビで観てますよ」
「お姉ちゃん、私も行きたーい!」
「また莉里ちゃんに相談してみよっか」
「そうだね!」
「柚梨ちゃんも来る?」
「え、いいんですか?」
「勿論。それとも教師が休日に生徒と遊ぶのは、駄目かな?」
「いいえ! 千佳ちゃんのためなら校則もあってないようなものです!」
「いや、それはあろうよ」
先生がお手本にならないと。
因みに後日確認したところ、特に規則で縛りはありませんでした。
ただ一部の生徒に加担するのは駄目なので……あれ?
学校の先生たち、私に加担しすぎじゃない?
……気のせい気のせい。
「いらっしゃい」
「店長さん、このメモ通りにお願いします」
「任せな千佳ちゃん」
「……」
ここの肉屋に初めて来たらしい柚梨ちゃんが、店長さんを見て腰が引けていたのは内緒です。
メグちゃんを見習いたまえ、彼女は幼稚園の頃から店長さんにもフレンドリーだぞ。
因みに、店長さんの奥さんはファンクラブメンバーらしいです。
……あの、私のファンクラブって実は男子禁制だったの?
私としては嬉しいけども。
「おっ、千佳ちんとメグちんじゃん。おっすー」
「めぐるさんおっすー」
「おっすー!」
「もう! 千佳ちゃんと恵ちゃんに変な言葉を教えちゃ駄目です!」
ある休日の商店街。
お母さんにお肉のお使いを頼まれて、メグちゃんと手を繋いで商店街へやってくると、めぐるさんのお店の中に柚梨ちゃんがいました。
外からガラス越しでめぐるさんと笑い合う柚梨ちゃんを確認して、少し気になったのでお店へ。
そうしておっすーと挨拶をしてから、私は柚梨ちゃんを見上げます。
「柚梨ちゃんもこの店によく来るの?」
「そうですね。めぐるのお店なので、偶に来ますよ」
「めぐるの?」
「うちとゆずちんは高校の時からの付き合いじゃん」
「そうだったんですか!」
「そうだったんです。めぐるとはよくお食事会をしたり、話をしたりしているんですよ」
「まぁお食事会とは言っても、居酒屋で飲むだけじゃん」
へぇ、柚梨ちゃんとめぐるさんは友達だったんだ。
柚梨ちゃんは清楚な感じで、めぐるさんはギャルな感じだったから、二人が友達だとは予想もしていませんでした。
今柚梨ちゃんはめぐるさんに何かを耳打ちしていますが、どうしたんでしょうか。
なにやらこちらをちらちらと見てきますが。
「柚梨ちゃん、どうしたの?」
「なななななんでもありませんよ、千佳ちゃん」
「なななな?」
「メグちゃん、そこはつっこまない方がいいと思うよ」
「そうなの? お姉ちゃん」
「うん。あ、私たちお使いの途中なので、そろそろ行きますねー」
「また来るじゃーん」
「えっと、じゃあ私も一緒について行きますね」
めぐるさんとお話をしていたはずの柚梨ちゃんが、何故かついて来るらしいです。
まぁ、柚梨ちゃんとはあまりプライベートで会わないので、私としては嬉しいけど。
「それじゃあ出発!」
「しんこー!」
「し、しんこー! です」
私たち姉妹と新しく仲間に入った柚梨ちゃんの三人は、いつもの強面な店長がいる肉屋さんへと足を向けます。
「柚梨ちゃんは休日何してるの?」
「映画を借りてきたり、めぐるのお店に行きますね」
「映画かぁ。莉里ちゃんの家にホームシアターがあるから、また観に行きたいなぁ」
「それはすごいですね! 私は一人暮らしなので、普通にテレビで観てますよ」
「お姉ちゃん、私も行きたーい!」
「また莉里ちゃんに相談してみよっか」
「そうだね!」
「柚梨ちゃんも来る?」
「え、いいんですか?」
「勿論。それとも教師が休日に生徒と遊ぶのは、駄目かな?」
「いいえ! 千佳ちゃんのためなら校則もあってないようなものです!」
「いや、それはあろうよ」
先生がお手本にならないと。
因みに後日確認したところ、特に規則で縛りはありませんでした。
ただ一部の生徒に加担するのは駄目なので……あれ?
学校の先生たち、私に加担しすぎじゃない?
……気のせい気のせい。
「いらっしゃい」
「店長さん、このメモ通りにお願いします」
「任せな千佳ちゃん」
「……」
ここの肉屋に初めて来たらしい柚梨ちゃんが、店長さんを見て腰が引けていたのは内緒です。
メグちゃんを見習いたまえ、彼女は幼稚園の頃から店長さんにもフレンドリーだぞ。
因みに、店長さんの奥さんはファンクラブメンバーらしいです。
……あの、私のファンクラブって実は男子禁制だったの?
私としては嬉しいけども。
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