TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―

夕月かなで

誕生日プレゼントは何にする?

 桃ちゃんのお悩みを解決した次の日。
 莉里ちゃんの誕生日パーティー開催を決めた所で、色々と準備しなければなりません。
 紙で輪を作って繋げた飾りや、皆に書いてもらうメッセージカード。
 そして一番の主役、誕生日プレゼントです。
 後、料理も必要なのですが、今朝お母さんにお願いしておきました。

「お母さん、お料理お願いしていい?」
「任せなさい! とびっきり美味しいご馳走と、ケーキを作ってあげるから」

 ということで食事と誕生日ケーキはお母さんにお任せします。
 電話の子機を持ってリビングを出て行ったので、多分各家族のお母さんに連絡を入れているのでしょう。
 当日はお母さんズが皆でお料理してくれるはずです。
 ピンチに召集が掛かって集まる、まるでヒーローです。

 そうして料理の件は解決、他のものを準備するには資材が足りません。
 そこで莉里ちゃんを除いた六人で話し合い、折り紙と、画用紙、プレゼントを皆でお小遣いを出し合って買うことになりました。

「ねぇ千佳ちゃん。こういうときってよく、祝われる人が仲間外れにされたって感じるとかあるよね」
「抜かりないよ、愛ちゃん。なんたって秘策を使ったからね」
「秘策?」
「私には、四百にも及ぶ仲間がいるのだから!」

 ファンクラブの三年生、つまりは莉里ちゃんと同級生の先輩たちにお願いして、莉里ちゃんは現在図書館へ向かっているはずです。
 私たちとよく遊んでいる莉里ちゃんですが、別に友達がいないわけではありません。
 寧ろ、その小柄で大きなものを持つその身体は、女の子たちからマスコット的な存在として愛されているそうです。

 そんな莉里ちゃんのご友人たちによって、莉里ちゃんのオススメの本を教えてもらいに行ってもらうという、私の完璧な作戦です。

「それで千佳先輩。プレゼントはどうしましょうか?」
「莉里ちゃんやし、本がええんかな~?」
「いや、もっと長く使えるものの方がいいと思うよ?」

「愛ちゃんにさんせー!」
「アクセサリーとかいいかも! お姉ちゃんは何かない?」
「うーん、本でいくと栞とか?」
「あっ、それは去年私が姉さんにプレゼントしちゃいました」
「それじゃ駄目かー」
「すみません……」

「桃ちゃんのせいじゃないから、大丈夫だよ。愛はハンカチとか考えてみたけど」
「ハンカチもええな~」
「やっぱり莉里ちゃんは大きいから、ブラ」
「何言おうとしてるんですか千佳先輩!」

 駄目か……。すごく残念。とても。

「はい!」
「はい、花。どうぞ」
「花はゲームが欲しいです!」
「花。それは自分の誕生日に買ってもらってください」
「はい!」

 ツッコミが分担されてていいね!
 私は全力のツッコミばかりだけど、桃ちゃんは先生のような優しいツッコミです。

「桃ちゃんは何か思いつかない?」
「えっと、この前一緒にテレビを見てたのですが――」



『こちらの手帳がとても使いやすいんですねー! 予定だけでなく、メモを書く欄を大きく取ってるんですよ!』

「……ふむ」
「どうしたんですか、姉さん?」
「……手帳、いいかも」
「ああ、可愛いデザインでしたね」
「……あれがあれば」
「あれば?」
「……千佳より大人になれる」
「はぁ」



「――ということがありまして」
「何それ可愛い! 莉里もお姉さん振りたいんだね!」
「いや千佳ちゃん、実際にお姉ちゃんやからな」
「完全に千佳ちゃんをライバル視してるよね」
「莉里ちゃんも、莉里お姉ちゃんって呼んだほうがいいのかな?」
「花も呼ぶー!」
「り、莉里ちゃんに妹が取られちゃう!?」
「どの口がゆーてんねん」

 そうしてプレゼントは手帳に決定しました。
 小学生ですし、コンパクトで可愛いタイプがいいでしょう。

「さて、決まったら買いに行かないとね」
「私も一緒に行きます。個人のプレゼントも用意しないといけませんので」
「お~、それやったら手帳はうちらだけで割り勘やな!」

「そうだね。桃ちゃんは自分からの分だけでいいよ」
「えっ、そんなの」
「桃はそれでいーの! 特別なプレゼント!」
「そうだよ! 桃の大切なお姉ちゃんだもん!」
「花……、恵……」
「花ちゃん……、メグちゃん……」
「お~い千佳ちゃん。あんたのことやないで~」

 そうして決まったプレゼントと、飾り付け用の資材を買いに行くことになりました。
 飾りを作る時間も必要なので、明日の放課後に買いに行くことに。
 プレゼントの手帳決めは私に一任されたので、飾りは皆と花ちゃんママに任せて、桃ちゃんと付き添いのお母さんと共にお買い物です!

「TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「コメディー」の人気作品

コメント

コメントを書く