TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
夏の終わりと応援団長
夏休みも終わり始業式を終えた私たちには、次の行事が待っています。
去年は私が団長として大活躍した運動会です。
今年はメグちゃんたちも参加するので去年より更に楽しい行事になるのは確実なのですが、果たして同じチームになれるかどうか。
……すみません、少し用事が出来たので職員室行って来ますね。
「というわけで、私たちは今年も白組です」
「メグちゃんも花ちゃんも桃ちゃんも!一緒の白組やな!」
「莉里ちゃんも一緒だから良かったね」
全学年の半分、つまり白組全員が体育館に集合した今日。
今はまだクラス毎に集まっているので湖月ちゃんと愛ちゃんとしかお話できませんが、集合する際に皆がいることを確認しているので、休み時間にでもお話ししに行きましょう。
「んで、千佳ちゃんは今年もやるんやろ?」
「……何をかな?」
「決まっとるやん?」
「いやーなんのことだか」
「去年の千佳ちゃんかっこよかったから、今年も見たいな」
「愛ちゃんまで……いやいや今年こそは上級生がやるでしょ?」
そうして前に立った先生が団長の立候補を募ります。
生徒たちはガヤガヤと騒ぎ始めますが、誰も手を挙げようとしません。
……と言った瞬間に手を挙げるんだから、ってあれは一年生のクラスじゃ?
「お姉ちゃんをすいせんします!」
「花も!」
ぐおおお。大人しくしてたのに、まさか身内から裏切り者が現れるとは。
そして九重先生が待ってましたとばかりに声を上げる。
「あなたは千佳ちゃんの妹さんですね。確かに去年も千佳ちゃんは団長をしていたので、いいかもしれません」
「ちょっと待った! えっと、そうだ。同じ人が連続で団長をするっていうのはどうなんですか?」
「あっ、そうですね。千佳ちゃんにしていただきたかったのですが……」
「やっぱり他の人にも活躍の場を作らないとですね!」
「分かりました。でしたら他の方にやっていただきましょうか」
「ですよ! ほら、例えばこの場で発言できたメグちゃんとかいいんじゃないですか!」
「ええ!? お姉ちゃんなんで!?」
「なんやおもろいことになってきたな!」
白組皆が見守る中、メグちゃんが私の妹だと知った去年の白組の人たちも私の加勢へと回ります。
場の雰囲気がメグちゃんを団長にしようと変わりだしたのを見て、私はニヤリと笑います。
「ちょっとお姉ちゃん! お姉ちゃんがやってよ!」
「さっきの話を聞いたでしょ。私はもうやったからね」
「だ、だったら花ちゃんがいいと思うよ」
「花はメグちゃんの団長見たい!」
「そうだ、しっかり者の桃ちゃんがいいよ!」
「だ、駄目です! ひ、人前とか苦手ですから!」
「逃げ場が無くなってきたな~」
「あ、湖月ちゃん今はあんまり発言しない方が」
「そうだよ! 湖月ちゃんなら私より年上だから!」
「んん!? うちは、……いやちょっとやってみたい気もするけど、今回はメグちゃんに譲るわ!」
「なんでぇ!?」
「愛もあんまり目立つのは難しいかなぁ」
「……」
「姉さん、気配を消してますね」
「で、でも私、そんなことしたことないし、いつもお姉ちゃんの後ろについていくだけだし」
「お姉ちゃん、メグちゃんの団長姿見たいなぁー?」
「……やります!」
「さっきまでのやり取りはなんやったんや!?」
結局は私の鶴の一声です。
こうして今年の応援団長も一年生ということになり、私は前団長としてメグちゃんに色々と教えることになりました。
恨めしく口を尖らせて睨むメグちゃん、全然怖くない。寧ろ可愛い!
「お姉ちゃん嫌い!」
「ごめんなさい許してくださいわたしが悪かったです嫌わないでください」
「……ぷんぷん!」
「可愛い!」
その後、ナデナデ一時間でどうにか許してもらいました。
去年は私が団長として大活躍した運動会です。
今年はメグちゃんたちも参加するので去年より更に楽しい行事になるのは確実なのですが、果たして同じチームになれるかどうか。
……すみません、少し用事が出来たので職員室行って来ますね。
「というわけで、私たちは今年も白組です」
「メグちゃんも花ちゃんも桃ちゃんも!一緒の白組やな!」
「莉里ちゃんも一緒だから良かったね」
全学年の半分、つまり白組全員が体育館に集合した今日。
今はまだクラス毎に集まっているので湖月ちゃんと愛ちゃんとしかお話できませんが、集合する際に皆がいることを確認しているので、休み時間にでもお話ししに行きましょう。
「んで、千佳ちゃんは今年もやるんやろ?」
「……何をかな?」
「決まっとるやん?」
「いやーなんのことだか」
「去年の千佳ちゃんかっこよかったから、今年も見たいな」
「愛ちゃんまで……いやいや今年こそは上級生がやるでしょ?」
そうして前に立った先生が団長の立候補を募ります。
生徒たちはガヤガヤと騒ぎ始めますが、誰も手を挙げようとしません。
……と言った瞬間に手を挙げるんだから、ってあれは一年生のクラスじゃ?
「お姉ちゃんをすいせんします!」
「花も!」
ぐおおお。大人しくしてたのに、まさか身内から裏切り者が現れるとは。
そして九重先生が待ってましたとばかりに声を上げる。
「あなたは千佳ちゃんの妹さんですね。確かに去年も千佳ちゃんは団長をしていたので、いいかもしれません」
「ちょっと待った! えっと、そうだ。同じ人が連続で団長をするっていうのはどうなんですか?」
「あっ、そうですね。千佳ちゃんにしていただきたかったのですが……」
「やっぱり他の人にも活躍の場を作らないとですね!」
「分かりました。でしたら他の方にやっていただきましょうか」
「ですよ! ほら、例えばこの場で発言できたメグちゃんとかいいんじゃないですか!」
「ええ!? お姉ちゃんなんで!?」
「なんやおもろいことになってきたな!」
白組皆が見守る中、メグちゃんが私の妹だと知った去年の白組の人たちも私の加勢へと回ります。
場の雰囲気がメグちゃんを団長にしようと変わりだしたのを見て、私はニヤリと笑います。
「ちょっとお姉ちゃん! お姉ちゃんがやってよ!」
「さっきの話を聞いたでしょ。私はもうやったからね」
「だ、だったら花ちゃんがいいと思うよ」
「花はメグちゃんの団長見たい!」
「そうだ、しっかり者の桃ちゃんがいいよ!」
「だ、駄目です! ひ、人前とか苦手ですから!」
「逃げ場が無くなってきたな~」
「あ、湖月ちゃん今はあんまり発言しない方が」
「そうだよ! 湖月ちゃんなら私より年上だから!」
「んん!? うちは、……いやちょっとやってみたい気もするけど、今回はメグちゃんに譲るわ!」
「なんでぇ!?」
「愛もあんまり目立つのは難しいかなぁ」
「……」
「姉さん、気配を消してますね」
「で、でも私、そんなことしたことないし、いつもお姉ちゃんの後ろについていくだけだし」
「お姉ちゃん、メグちゃんの団長姿見たいなぁー?」
「……やります!」
「さっきまでのやり取りはなんやったんや!?」
結局は私の鶴の一声です。
こうして今年の応援団長も一年生ということになり、私は前団長としてメグちゃんに色々と教えることになりました。
恨めしく口を尖らせて睨むメグちゃん、全然怖くない。寧ろ可愛い!
「お姉ちゃん嫌い!」
「ごめんなさい許してくださいわたしが悪かったです嫌わないでください」
「……ぷんぷん!」
「可愛い!」
その後、ナデナデ一時間でどうにか許してもらいました。
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