最強のFラン冒険者
真意の塔から月面へ
真意の塔とこの世界の人から呼ばれている巨大建造物、宇宙軌道エレベーターのを見上げながら私はため息をついた。
宇宙軌道エレベーターはかなり巨大ではある。
でも星間航行船ノーチラスを入れるほどは広くない。
「どうしましょうか?」
私は一人呟きながらも地球にいくには、星間を超える船は必要だと思っていた事もあり困ってしまう。
周りの人達から目を向けられてくるのを自覚しながら周囲を見て回る。
「……あっ」
私はエメラスの方へ視線を向けて
「エメラス、ノーチラスから船員を全員下ろして頂けますか?」
「分かった。おい、お前ら!すぐに船から全員降りるように」
エメラスの言葉に、男たちの足並みが忙しくなる。
それから一時間後、乗員全員が降りた事を確認した後に私は右手に手を添える。
「アプリ起動!」
船体に触れながら粒子化し収納することを頭の中で考える。すると全長200メートルはある船体は光の粒子になりその場から消えると同時にブレスレッド内に星間航行船ノーチラスの名前が表示される。
「どういうことだい?」
エメラスが私に近づきながら聞いてくる。
「このブレスレッドの中に収納しました。これで問題なく宇宙軌道エレベーターの中を通っていけます」
私の言葉に全員の視線が私のブレスレッドに注がれていた。
「さて急いで進みましょう」
私は先ほど見つけていた壁に近づく。
一見すると何もないように見えるけど、そこには神代時代に見かけたパネルが設置されていた。
手を当てると読み込む音が聞こえてくる。
―――音声システムを起動します。肉体構成音素データによりシリアルコード2115……献体コード523番、ユウティーシア・フォン・シュトロハイムと確認が取れました。クサナギ博士からの命令によりゲートを開放します。
私の手を当てていた横の壁が競りあがり中から巨大な2枚の扉が現れ空気が抜ける音がすると同時にスライドして開く。
そしてその先には、エレベーターホールが見える。
「早く、みなさん入ってください。たぶん私が入ると閉まってしまうと思うので」
私の言葉に全員がスライドした扉を潜っていく。
クラウス様やエメラス、アリアにコルクそしてレオナが通ったのを確認すると私も扉を潜る。
「それにしても誰も入る事が出来なかった真意の塔に入れるなんて本当にユウティーシア様はすごいですね」
アリアは興奮冷めやらぬ表情でホール内を見渡している。
ほかの人も何故か落ち着きがないように思える。
やはり神代文明の生きた遺跡と言うのは貴重なのかもしれない。
私は起動エレベーターを順序に調べていき貨物用のエレベーターと思われるボタンを押す。
するとすぐに扉がスライドする。
100人近くのれそうで私は安心した。
「エメラス、このエレベーターを使いましょう。全員が一回に乗れた方が途中何か問題が起きても対処しやすいでしょう」
「分かったよ」
エメラスの指示の元、エメラスの部下70人が貨物用エレベーターの中に入っていく。
私達もその後を追い中に入りエレベーター内のボタンを押す。
すると扉だけしまり頭上の文字が増えていく。
それはアラビア数字。
この世界ではアラビア数字が使われている。
おそらく草薙が持ち込んだのだろう。
考えてる間にもエレベーターの数字は高度450kmと表示されておりそれから少しして止まり扉が開いた。私は最初にエレベータの外に出るとそこは、星の海が見渡せる展望台になっていた。
誰もがその光景に目を奪われていたが私はすぐに近くの施設を確認していく。
「どうだ?」
後ろからクラウス様の声が聞こえてきた。
振り返ると彼は、私が壁に設置されていたパネルを弄ってるのを覗き込むようにして立っていた。
「そうですね。ここから遠くない場所に月基地までの運行シャトルがあるのが確認できます。まずはそこに向かいましょう」
私は壁のパネルを弄るのをやめると、道筋のアプリケーションソフトをブレスレッドにダウンロードする。目でアプリを起動しながら意識内で起動を提示すると視界に案内図が表示される。
「エメラス、皆さんに移動することを伝えてください」
私はそれだけ伝えると運行シャトルがある区画へと移動していく。
先程から無言でついてくるクラウス様が気になって視線を向けると彼は神妙な面持ちで周りを見ながら私の後を着いてきている。
「クラウス、どうかされたのですか?」
私は気になり声をかけてしまう。
「これだけ進んだ文明を持っていても滅んでしまうのかと思っていたんだ」
なるほど、つまりクラウス様の目にはそう映ったんですね。
「そうですね。どんな優れた文明や技術があったとしても……それは使う人次第で誰かを救う力にも全てを破壊する物にも成り得るというのが分かりますよね」
私はクラウス様に言葉を返しながらもこれだけ高度な文明を持ちながらどうして地球にヤハウェがいるのが気になっていた。
しばらく歩くと全長150メートルほどの白い流線型の船が目に入る。
私の視界には、月面都市クレオパルトス行きの船と表示されている。
「どうやらこれで間違いはないようです。すぐに皆さんを乗せましょう」
私がシャトルの側面に設置されているパネルに手を当てるとシャトルの扉が開閉する。
その後は全員が乗り込んだのを確認した後、内部のパネルに手を当てると扉が閉まる。
―――月面都市クレオパルトス行きのシャトルになります。到着時刻はこれより12分後になります。星の海を満喫してください。
船の中に音声が流れると私以外の全員が驚いていた、
そしてシャトルは、静止軌道上の設備から飛び立ち10分後が過ぎる頃に月が視界に入ってきた。
月面上には透明なドームの中に、多くの建造物が存在しているのが見て取れた。
宇宙軌道エレベーターはかなり巨大ではある。
でも星間航行船ノーチラスを入れるほどは広くない。
「どうしましょうか?」
私は一人呟きながらも地球にいくには、星間を超える船は必要だと思っていた事もあり困ってしまう。
周りの人達から目を向けられてくるのを自覚しながら周囲を見て回る。
「……あっ」
私はエメラスの方へ視線を向けて
「エメラス、ノーチラスから船員を全員下ろして頂けますか?」
「分かった。おい、お前ら!すぐに船から全員降りるように」
エメラスの言葉に、男たちの足並みが忙しくなる。
それから一時間後、乗員全員が降りた事を確認した後に私は右手に手を添える。
「アプリ起動!」
船体に触れながら粒子化し収納することを頭の中で考える。すると全長200メートルはある船体は光の粒子になりその場から消えると同時にブレスレッド内に星間航行船ノーチラスの名前が表示される。
「どういうことだい?」
エメラスが私に近づきながら聞いてくる。
「このブレスレッドの中に収納しました。これで問題なく宇宙軌道エレベーターの中を通っていけます」
私の言葉に全員の視線が私のブレスレッドに注がれていた。
「さて急いで進みましょう」
私は先ほど見つけていた壁に近づく。
一見すると何もないように見えるけど、そこには神代時代に見かけたパネルが設置されていた。
手を当てると読み込む音が聞こえてくる。
―――音声システムを起動します。肉体構成音素データによりシリアルコード2115……献体コード523番、ユウティーシア・フォン・シュトロハイムと確認が取れました。クサナギ博士からの命令によりゲートを開放します。
私の手を当てていた横の壁が競りあがり中から巨大な2枚の扉が現れ空気が抜ける音がすると同時にスライドして開く。
そしてその先には、エレベーターホールが見える。
「早く、みなさん入ってください。たぶん私が入ると閉まってしまうと思うので」
私の言葉に全員がスライドした扉を潜っていく。
クラウス様やエメラス、アリアにコルクそしてレオナが通ったのを確認すると私も扉を潜る。
「それにしても誰も入る事が出来なかった真意の塔に入れるなんて本当にユウティーシア様はすごいですね」
アリアは興奮冷めやらぬ表情でホール内を見渡している。
ほかの人も何故か落ち着きがないように思える。
やはり神代文明の生きた遺跡と言うのは貴重なのかもしれない。
私は起動エレベーターを順序に調べていき貨物用のエレベーターと思われるボタンを押す。
するとすぐに扉がスライドする。
100人近くのれそうで私は安心した。
「エメラス、このエレベーターを使いましょう。全員が一回に乗れた方が途中何か問題が起きても対処しやすいでしょう」
「分かったよ」
エメラスの指示の元、エメラスの部下70人が貨物用エレベーターの中に入っていく。
私達もその後を追い中に入りエレベーター内のボタンを押す。
すると扉だけしまり頭上の文字が増えていく。
それはアラビア数字。
この世界ではアラビア数字が使われている。
おそらく草薙が持ち込んだのだろう。
考えてる間にもエレベーターの数字は高度450kmと表示されておりそれから少しして止まり扉が開いた。私は最初にエレベータの外に出るとそこは、星の海が見渡せる展望台になっていた。
誰もがその光景に目を奪われていたが私はすぐに近くの施設を確認していく。
「どうだ?」
後ろからクラウス様の声が聞こえてきた。
振り返ると彼は、私が壁に設置されていたパネルを弄ってるのを覗き込むようにして立っていた。
「そうですね。ここから遠くない場所に月基地までの運行シャトルがあるのが確認できます。まずはそこに向かいましょう」
私は壁のパネルを弄るのをやめると、道筋のアプリケーションソフトをブレスレッドにダウンロードする。目でアプリを起動しながら意識内で起動を提示すると視界に案内図が表示される。
「エメラス、皆さんに移動することを伝えてください」
私はそれだけ伝えると運行シャトルがある区画へと移動していく。
先程から無言でついてくるクラウス様が気になって視線を向けると彼は神妙な面持ちで周りを見ながら私の後を着いてきている。
「クラウス、どうかされたのですか?」
私は気になり声をかけてしまう。
「これだけ進んだ文明を持っていても滅んでしまうのかと思っていたんだ」
なるほど、つまりクラウス様の目にはそう映ったんですね。
「そうですね。どんな優れた文明や技術があったとしても……それは使う人次第で誰かを救う力にも全てを破壊する物にも成り得るというのが分かりますよね」
私はクラウス様に言葉を返しながらもこれだけ高度な文明を持ちながらどうして地球にヤハウェがいるのが気になっていた。
しばらく歩くと全長150メートルほどの白い流線型の船が目に入る。
私の視界には、月面都市クレオパルトス行きの船と表示されている。
「どうやらこれで間違いはないようです。すぐに皆さんを乗せましょう」
私がシャトルの側面に設置されているパネルに手を当てるとシャトルの扉が開閉する。
その後は全員が乗り込んだのを確認した後、内部のパネルに手を当てると扉が閉まる。
―――月面都市クレオパルトス行きのシャトルになります。到着時刻はこれより12分後になります。星の海を満喫してください。
船の中に音声が流れると私以外の全員が驚いていた、
そしてシャトルは、静止軌道上の設備から飛び立ち10分後が過ぎる頃に月が視界に入ってきた。
月面上には透明なドームの中に、多くの建造物が存在しているのが見て取れた。
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