最強のFラン冒険者
オーバーテクノロジー
「そういえば、ここから長老さんのいらっしゃる所までは遠いのですか?」
言語解析魔術を発動したままで、コボルト達に話しかけるが。
「それほどでもでもないワン」
一番小さい白い毛並みの犬が答えてくれた。俺はその言葉を聴いてこのままだと面倒ごとになりそうだなと思った。
「アリーシャ、レオナ、パステル申し訳ありませんが、エルノまで帰って頂けませんか?私は大丈夫ですので」
そう、彼女らが意思疎通を交わした人達へ後日、危害を加える可能性があるので無闇に連れていけないのだ。
「私たちは、総督府の命でクサナギ殿の護衛としてついているのです。離れる事なぞ出来ません!」
「クサナギ様は私たちより魔物風情を信じるのですか?」
あーほんとこいつらはメンドクサイな。価値観が相容れないんだから一緒に行動してても意味ないのに総督府の命だか何だか知らないが俺にとってはいい迷惑なんだっての。
「お譲ちゃん、別に知られてもどうにか出来る場所になんて無いから大丈夫だワン」
「そうですか」
まぁ彼女らも立場という物があるのだろう。それにしても……。
俺はアイテムボックスから3枚、布切れを取り出す。
「すいませんが道中の安全は私が確保しますのでコボルトさん達の村に到着するまでは目隠しをしておいてください。それが出来ないならお帰りください」
「ふざけんな!そんな要求を誰が受けるとおもグハッ」
ああ、思わず手が出てしまった。
「ヒール」
俺が殴ったパステルの顔が修復されていく。うーん、あまり女を殴るのは気が引けるが男女平等主義な俺としては殴って言う事を聞かせたほうが効率的なのかも知れないな。まぁ死なない範囲でやるとするか……。
「痛っ――――――いきなり何を!?」
パステルが喚いてる間に、俺は身体強化をする。上級魔法師と同格の魔力1万つまりステータスは1600前後まで跳ね上がりパステルのステータスよりも80倍近く上だ。
「パステルさん、最終勧告です。アリーシャさんが言いましたよね?冒険者は強い人に従うと……」
優しく微笑みながらパステルに近づいていく。俺の言葉を聴いたパステルが睨んでくるがそんなの俺は知った事ではない。俺は座り込んでいたパステルの大腿骨を踏み砕いた。
ダンジョン内に彼女の悲鳴が木霊すが、すぐにヒールをして直す。
次に左足の大腿骨も砕きすぐにヒールで直す。
そこでようやく俺が何をしたいのか理解したようだ。
「ひっ!ひぃいいい」
パステルが四肢を破壊された激痛に晒され回復魔法でそれを直されるそんな拷問染みた方法に悲鳴を上げるがかなりのフラストレーションが溜まってる俺にはそんなの知ったことじゃない。
右肩を砕きヒールし左肩を砕きヒールをし右手首を破壊してはヒールをする。そんなことを5分程続けてると
「も、もうやめるワン!」
「自分たちはもう怒ってないからしなくていいワン!」
後ろからコボルト達に羽交い絞めにされて止められた。それでもステータス的には圧倒的に俺の方が上だから引き剥がそうと思えば引き剥がせる。
「もう止めてください!クサナギ様。そこまで無慈悲にされるのは同じ女性としても人間としても良くはありません」
「クサナギ殿、もう十分だと思う。これ以上はやりすぎですぞ」
アリーシャやレオナがパステルと俺の間に立ちふさがってきた。そしてパステルの方へ視線を向けると後ろには壁があるのに必死に俺から離れようとしている。パステルが座ってる地面も心なしか濡れてる気がする。
「――――――はぁ……」
少しやりすぎたか……。
「もういいでしょう?パステル、アナタの意見は一部聞く必要はありましたが私はあまり人間と馴れ合う事はしたくないのです。ですから町に戻ってもらえませんか?」
ここまですれば戻るだろう。これだけ暴力を振るわれた人間に対して着いていくなど俺なら考えられない。
「それは、出来ない。私は騎士だからだ」
「そうですか……なら目隠しをして頂けますか?」
「そんなに私たちを信用できないのか?」
虚勢を張ってるようにしか見えないパステルが俺に聞いてくるが、信用できるか出来ないかと言えばそんな答えなんてとっくに決まってる。
「ええ、人間は信用できません」
俺の言葉にコボルト達も俺の護衛の3人も驚いているが驚くほどの物だろうか?至極全うな考えだと思うんだが?
「クサナギ様!どうして信用できないんですか?」
「え?」
何こいつらバカなの?こんな人権も何もないような中世の時代に人を信用するとか頭おかしいとしか思えないんだが……。俺は心の中でため息をつく。深くどこまでも深く……。
「えっとね、同じ人間を奴隷として不当に売買する人間を放置してる時点で私としては信用するに値しないんです。しかも各地の代官が奴隷を作るために税率を勝手に引き上げて他者の生活を簡単に破壊する、そんな世界の人間をどうやって信頼信用しろと言うのですか?」
大体、俺が元いた日本だってあれだけ法律があっても人を平気で騙したり犯罪を働いたり公人でもあるにも関わらず2重国籍だった事をまともに釈明しない中国人政治家とかが内政干渉してきたりしたり捏造記事を書いて自国民を貶めるそんな屑みたいなのがたくさんいたのだ。法律も貴族優位に作られてるこの中性の時代に置いて仲間を信じる?人を信じる?そんな事をまともに言ってる時点で俺には狂言としか思えない。
「レオナさんご理解頂けましたか?私とあなた達とは考え方も価値観もまったく異なるのです。ですから目隠しされないと言う事でしたらここでお帰りになってくださって結構です。お帰りになってもグランカスへは私からきちんと貴女達の不利益にはならないように説明しておきますのでご安心してください」
もうこいつら帰れよという気持ちを込めて告げたが。
「わかりました」
帰ると思っていたアリーシャが俺の手から布を受け取ると目隠しをする。
「これでいいですね?パステルもレオナも目隠しをしないならこのまま町に戻りなさい。同行するならクサナギ様の意見に添いましょう」
「わかった」
レオナも目隠しをしたが、パステルは立ち上る事は出来ないようだ。ヒールはしたから問題ないはずなんだが、さてどうしたものか?
「クサナギ様、パステルはこのまま置いていきましょう。ダンジョン1階層なら問題ないでしょう、本来なら20階層以降に現れるコボルトがいましたから驚きましたが、すぐに階段もありますし大丈夫でしょう」
ふむ。どうやら俺の護衛をメインに考えたようだが……。俺はパステルの方を見ながらどうするか考えるがアリーシャの意見に従うのがいいかもしれないな。
「それではパステルさん、貴女はこのままエルノに帰還してください。アリーシャさんとレオナさんは私と一緒に行動しますので……」
俺はパステルから目線を外す。
「――――――わ、私も……ルグニカの騎士として一度与えられた使命は果たす」
後ろを振り返るとパステルが目隠しをしていた。はぁ、本当は帰ってくれた方が俺としては楽だったんだが仕方ないか……。俺はコボルトの方へ向き直る。
「それでは私たちを長老様の元まで案内して頂けますか?」
「わかったワン!」
白い毛並みのコボルトが歩きだしたので俺も後を追うように歩き出す。アリーシャ、レオナ、パステルには手を握ってもらい俺が先導する形をとっている。
しばらく歩くと何の変哲もない壁の前でコボルト達が立ち止まった。
俺が見てると、コボルトが壁に手を当てたかと思うと煉瓦ブロックの一部がスライドしてエレベーターのボタンのような物が浮かび上がってきた。
そして矢印の▼ボタンをコボルトが押すと高さ3メートル、横3メール程の壁が動いて人が乗れる空間が生まれた。
俺はそれを見ながら、内心オイオイと突っ込んでいる。もしかしたらさっき壁に手を当てたときのは生態認証もしくは静脈認証だったのかと思うと思わず冷や汗が出た。
「これに乗るワン」
俺は指示されたとおりにエレベーターモドキに乗る。俺に連れられていた騎士達もエレベーターに乗るが目隠しをしておいて本当によかった。これしてなかったら面倒ごとになりそうな予感しかしない。コボルトがドアを閉じると一瞬の浮遊感の後にエレベーターはゆっくりと下方していく。初めての体験からか目隠しをしてる効果もあり騎士達は怯えているが俺はどちらかと言えば高揚していた。
中世時代での超技術とても燃えるシチュエーションじゃないか!
言語解析魔術を発動したままで、コボルト達に話しかけるが。
「それほどでもでもないワン」
一番小さい白い毛並みの犬が答えてくれた。俺はその言葉を聴いてこのままだと面倒ごとになりそうだなと思った。
「アリーシャ、レオナ、パステル申し訳ありませんが、エルノまで帰って頂けませんか?私は大丈夫ですので」
そう、彼女らが意思疎通を交わした人達へ後日、危害を加える可能性があるので無闇に連れていけないのだ。
「私たちは、総督府の命でクサナギ殿の護衛としてついているのです。離れる事なぞ出来ません!」
「クサナギ様は私たちより魔物風情を信じるのですか?」
あーほんとこいつらはメンドクサイな。価値観が相容れないんだから一緒に行動してても意味ないのに総督府の命だか何だか知らないが俺にとってはいい迷惑なんだっての。
「お譲ちゃん、別に知られてもどうにか出来る場所になんて無いから大丈夫だワン」
「そうですか」
まぁ彼女らも立場という物があるのだろう。それにしても……。
俺はアイテムボックスから3枚、布切れを取り出す。
「すいませんが道中の安全は私が確保しますのでコボルトさん達の村に到着するまでは目隠しをしておいてください。それが出来ないならお帰りください」
「ふざけんな!そんな要求を誰が受けるとおもグハッ」
ああ、思わず手が出てしまった。
「ヒール」
俺が殴ったパステルの顔が修復されていく。うーん、あまり女を殴るのは気が引けるが男女平等主義な俺としては殴って言う事を聞かせたほうが効率的なのかも知れないな。まぁ死なない範囲でやるとするか……。
「痛っ――――――いきなり何を!?」
パステルが喚いてる間に、俺は身体強化をする。上級魔法師と同格の魔力1万つまりステータスは1600前後まで跳ね上がりパステルのステータスよりも80倍近く上だ。
「パステルさん、最終勧告です。アリーシャさんが言いましたよね?冒険者は強い人に従うと……」
優しく微笑みながらパステルに近づいていく。俺の言葉を聴いたパステルが睨んでくるがそんなの俺は知った事ではない。俺は座り込んでいたパステルの大腿骨を踏み砕いた。
ダンジョン内に彼女の悲鳴が木霊すが、すぐにヒールをして直す。
次に左足の大腿骨も砕きすぐにヒールで直す。
そこでようやく俺が何をしたいのか理解したようだ。
「ひっ!ひぃいいい」
パステルが四肢を破壊された激痛に晒され回復魔法でそれを直されるそんな拷問染みた方法に悲鳴を上げるがかなりのフラストレーションが溜まってる俺にはそんなの知ったことじゃない。
右肩を砕きヒールし左肩を砕きヒールをし右手首を破壊してはヒールをする。そんなことを5分程続けてると
「も、もうやめるワン!」
「自分たちはもう怒ってないからしなくていいワン!」
後ろからコボルト達に羽交い絞めにされて止められた。それでもステータス的には圧倒的に俺の方が上だから引き剥がそうと思えば引き剥がせる。
「もう止めてください!クサナギ様。そこまで無慈悲にされるのは同じ女性としても人間としても良くはありません」
「クサナギ殿、もう十分だと思う。これ以上はやりすぎですぞ」
アリーシャやレオナがパステルと俺の間に立ちふさがってきた。そしてパステルの方へ視線を向けると後ろには壁があるのに必死に俺から離れようとしている。パステルが座ってる地面も心なしか濡れてる気がする。
「――――――はぁ……」
少しやりすぎたか……。
「もういいでしょう?パステル、アナタの意見は一部聞く必要はありましたが私はあまり人間と馴れ合う事はしたくないのです。ですから町に戻ってもらえませんか?」
ここまですれば戻るだろう。これだけ暴力を振るわれた人間に対して着いていくなど俺なら考えられない。
「それは、出来ない。私は騎士だからだ」
「そうですか……なら目隠しをして頂けますか?」
「そんなに私たちを信用できないのか?」
虚勢を張ってるようにしか見えないパステルが俺に聞いてくるが、信用できるか出来ないかと言えばそんな答えなんてとっくに決まってる。
「ええ、人間は信用できません」
俺の言葉にコボルト達も俺の護衛の3人も驚いているが驚くほどの物だろうか?至極全うな考えだと思うんだが?
「クサナギ様!どうして信用できないんですか?」
「え?」
何こいつらバカなの?こんな人権も何もないような中世の時代に人を信用するとか頭おかしいとしか思えないんだが……。俺は心の中でため息をつく。深くどこまでも深く……。
「えっとね、同じ人間を奴隷として不当に売買する人間を放置してる時点で私としては信用するに値しないんです。しかも各地の代官が奴隷を作るために税率を勝手に引き上げて他者の生活を簡単に破壊する、そんな世界の人間をどうやって信頼信用しろと言うのですか?」
大体、俺が元いた日本だってあれだけ法律があっても人を平気で騙したり犯罪を働いたり公人でもあるにも関わらず2重国籍だった事をまともに釈明しない中国人政治家とかが内政干渉してきたりしたり捏造記事を書いて自国民を貶めるそんな屑みたいなのがたくさんいたのだ。法律も貴族優位に作られてるこの中性の時代に置いて仲間を信じる?人を信じる?そんな事をまともに言ってる時点で俺には狂言としか思えない。
「レオナさんご理解頂けましたか?私とあなた達とは考え方も価値観もまったく異なるのです。ですから目隠しされないと言う事でしたらここでお帰りになってくださって結構です。お帰りになってもグランカスへは私からきちんと貴女達の不利益にはならないように説明しておきますのでご安心してください」
もうこいつら帰れよという気持ちを込めて告げたが。
「わかりました」
帰ると思っていたアリーシャが俺の手から布を受け取ると目隠しをする。
「これでいいですね?パステルもレオナも目隠しをしないならこのまま町に戻りなさい。同行するならクサナギ様の意見に添いましょう」
「わかった」
レオナも目隠しをしたが、パステルは立ち上る事は出来ないようだ。ヒールはしたから問題ないはずなんだが、さてどうしたものか?
「クサナギ様、パステルはこのまま置いていきましょう。ダンジョン1階層なら問題ないでしょう、本来なら20階層以降に現れるコボルトがいましたから驚きましたが、すぐに階段もありますし大丈夫でしょう」
ふむ。どうやら俺の護衛をメインに考えたようだが……。俺はパステルの方を見ながらどうするか考えるがアリーシャの意見に従うのがいいかもしれないな。
「それではパステルさん、貴女はこのままエルノに帰還してください。アリーシャさんとレオナさんは私と一緒に行動しますので……」
俺はパステルから目線を外す。
「――――――わ、私も……ルグニカの騎士として一度与えられた使命は果たす」
後ろを振り返るとパステルが目隠しをしていた。はぁ、本当は帰ってくれた方が俺としては楽だったんだが仕方ないか……。俺はコボルトの方へ向き直る。
「それでは私たちを長老様の元まで案内して頂けますか?」
「わかったワン!」
白い毛並みのコボルトが歩きだしたので俺も後を追うように歩き出す。アリーシャ、レオナ、パステルには手を握ってもらい俺が先導する形をとっている。
しばらく歩くと何の変哲もない壁の前でコボルト達が立ち止まった。
俺が見てると、コボルトが壁に手を当てたかと思うと煉瓦ブロックの一部がスライドしてエレベーターのボタンのような物が浮かび上がってきた。
そして矢印の▼ボタンをコボルトが押すと高さ3メートル、横3メール程の壁が動いて人が乗れる空間が生まれた。
俺はそれを見ながら、内心オイオイと突っ込んでいる。もしかしたらさっき壁に手を当てたときのは生態認証もしくは静脈認証だったのかと思うと思わず冷や汗が出た。
「これに乗るワン」
俺は指示されたとおりにエレベーターモドキに乗る。俺に連れられていた騎士達もエレベーターに乗るが目隠しをしておいて本当によかった。これしてなかったら面倒ごとになりそうな予感しかしない。コボルトがドアを閉じると一瞬の浮遊感の後にエレベーターはゆっくりと下方していく。初めての体験からか目隠しをしてる効果もあり騎士達は怯えているが俺はどちらかと言えば高揚していた。
中世時代での超技術とても燃えるシチュエーションじゃないか!
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