むかしばなし

鬼怒川 ますず

始まり

さて、この物語ももう直ぐ終わりだ。

どんな終わり方でも、これは過去であり既に終わっている事だ。

未来に繋がる要因もあるだろうし、別の場所で戦う少年少女がこれに立ち向かうかもしれない。
まぁ、そうなるように私が未来を調節するけどね。
私は語り手、君は聞き手。

私は良い方向に進める者。
君はそれを見て解決する役目だ。

さて、物語を……いや、あの男の至る話をしよう。
あの男はどうなったのか。
最悪の結末の前にどんな答えを得るのか。

愛は永遠、それと同時に憎悪も永遠だって事を痛感させられるその最後。


私は語るよ、そっちの世界とあっちの世界の始まりを。

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