Dreamcastをレビューしてみた。思い出も含めて。

小夜子

第5話「ぼく、ドラえもん」



水田じゃないぞ、太田のぶ代のドラえもんだ!!
今は亡き、たてかべ和也も肝付兼太も現役だったあの頃のドラえもんだ!
今のドラえもんは興味ないが、昔のドラちゃん好きホイホイ間違い無しのゲーム。
このゲームはDCでもなかなか珍しい作品です。
プレイヤーはドラえもんとなり、150個ある秘密道具を使ってのび太くんを助けていこうというのがお題目です。




助けるといってもやることは簡単。のび太くんはご存の通り、気弱で勉強がダメで何かしらのトラブルに巻き込まれる体質。それは家だったり、空き地だったり、ジャイアンの家だったり……。様々な場所で起こるので彼を探しに行こう。そして、その時の状況にあった選択肢や道具を選んでいこう。それが正解ならのび太くんに信頼され、ダメだと信頼度を失う。3ヶ月(12話)ごとにドラミちゃんが来てくれて、のび太くんに信頼されているかどうか教えてくれるぞ。全48話分(1話で1週間が経過)あるのでたっぷり楽しめるぞ。




どれだけ信頼されているか否かでEDが変わる。良ければしずかちゃんと結婚している未来が。悪ければジャイ子と……。あれ、ジャイ子にはモテ杉がいたんじゃ?




また移動には体力であるドラ焼きを消費し、タケコプターやどこでもドアも1話につき5回までしか使えないので無意味な行動はしないほうがいい。制限時間があるシナリオも存在するのでその時まで温存しておくと良い。ドラ焼きはママに話してミニゲームをして良い成績を収めたり、押入れで寝ると回復する。また、特に何もない日も存在する。




基本的にシナリオはコミックと同じ話なんだけど、とても面白い。何せ、のび太の家の中を歩き回れるのだから。おばあちゃんの部屋にも行けるし、応接間も歩き回れるぞ。これはファンにとっては嬉しい仕様だと言える。ボイスは一部しかないが、誰もが馴染みのあるドラえもんの世界観にどっぷり浸かれること間違い無し。のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫のほか、パパやママや先生などお馴染みの登場人物が出てくるのも嬉しい。この頃のドラえもんが一番良かったと今でも思う。ちなみにどこでもドアを使っていると、たまにしずかちゃんの入浴シーンを拝めることも(笑)




つか、ドラえもんのゲームってアクションゲームばかり。PCエンジンやスーファミでもそうだったんだよね。だが、これだけ自由度があって、ドラちゃんの世界観をたっぷり楽しめるドラえもんのゲームは他にはない。これを企画した人はよほどのドラえもん好きなのだろうな、ドラ好き愛がひしひしと感じられる。筆者は何度も何度もクリアしては遊んでいたぞ。




また、ひみつ道具の名前を全てドラえもんが声でしゃべってくれる。中でも「ドリームキャストー」と大山のぶ代ボイスで言ってくれるのはファンには嬉しいところだ。
ぜひ、昔を思い出しながら、遊んでみてはいかがだろうか。




今の水田わさびにどうしても馴染めない、大山のぶ代世代の方はぜひプレイをおすすめする。そして、ドラえもんっていいなー、楽しいなと思って頂きたい。つか、絶対思うはず。亡くなった、たてかべ和也さん・肝付兼太さんもきっとその思いを天国で喜んでくれるはずだ。







個人的にはドリキャスで大勢の人に一番遊んで欲しいゲームである。



          

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