世界を滅ぼせ太郎
第3話「デスソース万能論」
「テメェ、よくも騙したな佐藤! 納豆とキャベツをシェイクすると、バナナの味になるって!!」
「はっ、騙される方が悪いんだよ石垣」
「お前のせいで口の中ぬっちゃぬちゃになっちまったじゃねえか、責任取れ!」
「口でもゆすいでこい馬鹿野郎。そんなことより授業の続きだ、皆んな聞いてるかぁ?」
『はーい』
「では続きを話そう。納豆は皆んな知ってるよな、納豆に使われている大豆は『畑の肉』と呼ばれるほどタンパク質が豊富に取り込まれている豆だ。しかし、納豆にはタンパク質の他にも沢山の栄養素を含んでいる。そして、その中でも最も大量に含まれているのが、炭水化物だ。飯塚、炭水化物を大量に取り込むと、人はどうなる?」
「太ります」
「そうだな。糖質、つまりエネルギー源である炭水化物は消費されないと肉体に蓄えられていき、結果太ってしまう。これは現代で悩まされている『生活習慣病』の例にも挙げられているな。肥満が増え続ける日本において、このような高カロリーの食べ物を摂取するのは避けるべきだろう」
「しかし先生、納豆は豊富な栄養を持っていて体にいいと聞いたことがあります。沢山食べた方がいいのではないですか?」
「それは誤りだ飯塚。確かに納豆はタンパク質の他に、豊富なビタミンやカルシウム等が含まれているが、食べ過ぎはダメだ。納豆には、痛風を引き起こすプリン体が含まれている。お前達がお父さんお母さんになった時、このプリン体はお前たちの肉体を蝕み、恐ろしい激痛を与えることだろう!」
『……と、言っても全身をデスソース漬けにした時ほどではないでしょうね』
「内田、悪かったて! 沢山謝ったんだからいい加減許せよ!」
『まあ良いですけど。しかし、プリン体は他に沢山の食材にも含まれていますよね? 納豆だけに限った話ではないのではないですか?』
「内田、俺は何も栄養がどうだとか痛風がどうだとか言いたいわけじゃないんだ。俺はな、内田。お前たちに伝えたいんだよ。納豆というモノが、どれだけおぞましく、不快なものだということをな」
「ただ先生が納豆嫌いなだけじゃないですか」
「小学生の頃、給食に納豆が出てきた時は給食員全員を殺そうと思った」
『恨みが強すぎますね』
「そもそもコレ、生物の内容ですか? どちらかと言うと保健の授業で習うモノのような……」
「良いところに気づいたな、飯塚。俺はただ口を動かすだけの授業は好かない。その為にモルモットを用意した。石垣、カモンッ!」
「……何だよ。今調子悪いんだけど、お前のせいで」
「さっきお前に飲ませたミックスドリンク、実は納豆を10,000グラム程詰め込んだ特製ドリンクなんだよ! 石垣、お前が納豆パワーで苦しむ姿をクラスメイト全員に見せ、納豆の本能的な恐怖を植え付けてやれ!」
「何だよそれ! 生物実験か!?」
「効果は間も無く発揮する! 3……2……1……」
「え、いや、ちょっと待て……」
「0ッ!!」
「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!」
   ***
それからしばらく経って次の日。
「おう石垣、おはよう」
「あらぁ、ご機嫌よう佐藤先生。今日はとても良いお天気ですねぇ!」
「そうだな、良い天気だな。お前の頭はノー天気だけど」
「うふふ、先生は冗談がお上手ですね。それでは私は教室に向かいますので、またお会いしましょう先生」
「ん、またな」
『……あの、先生。あれはどういうことでしょうか?』
「おそらく、納豆を大量に摂取した事で頭がおかしくなったんだろう。やはり納豆パワーは恐ろしい」
『……戻るんですか、石垣さん』
「ま、デスソースでも飲ませれば元に戻るだろう。デスソースは百薬の長だからな、どんな症状にも効果抜群だ」
『……先生って、ただ単に偏食なだけですよね』
「うふふ、皆さんご機嫌よう! 今日は良い日でご機嫌ですわぁ〜」
「はっ、騙される方が悪いんだよ石垣」
「お前のせいで口の中ぬっちゃぬちゃになっちまったじゃねえか、責任取れ!」
「口でもゆすいでこい馬鹿野郎。そんなことより授業の続きだ、皆んな聞いてるかぁ?」
『はーい』
「では続きを話そう。納豆は皆んな知ってるよな、納豆に使われている大豆は『畑の肉』と呼ばれるほどタンパク質が豊富に取り込まれている豆だ。しかし、納豆にはタンパク質の他にも沢山の栄養素を含んでいる。そして、その中でも最も大量に含まれているのが、炭水化物だ。飯塚、炭水化物を大量に取り込むと、人はどうなる?」
「太ります」
「そうだな。糖質、つまりエネルギー源である炭水化物は消費されないと肉体に蓄えられていき、結果太ってしまう。これは現代で悩まされている『生活習慣病』の例にも挙げられているな。肥満が増え続ける日本において、このような高カロリーの食べ物を摂取するのは避けるべきだろう」
「しかし先生、納豆は豊富な栄養を持っていて体にいいと聞いたことがあります。沢山食べた方がいいのではないですか?」
「それは誤りだ飯塚。確かに納豆はタンパク質の他に、豊富なビタミンやカルシウム等が含まれているが、食べ過ぎはダメだ。納豆には、痛風を引き起こすプリン体が含まれている。お前達がお父さんお母さんになった時、このプリン体はお前たちの肉体を蝕み、恐ろしい激痛を与えることだろう!」
『……と、言っても全身をデスソース漬けにした時ほどではないでしょうね』
「内田、悪かったて! 沢山謝ったんだからいい加減許せよ!」
『まあ良いですけど。しかし、プリン体は他に沢山の食材にも含まれていますよね? 納豆だけに限った話ではないのではないですか?』
「内田、俺は何も栄養がどうだとか痛風がどうだとか言いたいわけじゃないんだ。俺はな、内田。お前たちに伝えたいんだよ。納豆というモノが、どれだけおぞましく、不快なものだということをな」
「ただ先生が納豆嫌いなだけじゃないですか」
「小学生の頃、給食に納豆が出てきた時は給食員全員を殺そうと思った」
『恨みが強すぎますね』
「そもそもコレ、生物の内容ですか? どちらかと言うと保健の授業で習うモノのような……」
「良いところに気づいたな、飯塚。俺はただ口を動かすだけの授業は好かない。その為にモルモットを用意した。石垣、カモンッ!」
「……何だよ。今調子悪いんだけど、お前のせいで」
「さっきお前に飲ませたミックスドリンク、実は納豆を10,000グラム程詰め込んだ特製ドリンクなんだよ! 石垣、お前が納豆パワーで苦しむ姿をクラスメイト全員に見せ、納豆の本能的な恐怖を植え付けてやれ!」
「何だよそれ! 生物実験か!?」
「効果は間も無く発揮する! 3……2……1……」
「え、いや、ちょっと待て……」
「0ッ!!」
「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!」
   ***
それからしばらく経って次の日。
「おう石垣、おはよう」
「あらぁ、ご機嫌よう佐藤先生。今日はとても良いお天気ですねぇ!」
「そうだな、良い天気だな。お前の頭はノー天気だけど」
「うふふ、先生は冗談がお上手ですね。それでは私は教室に向かいますので、またお会いしましょう先生」
「ん、またな」
『……あの、先生。あれはどういうことでしょうか?』
「おそらく、納豆を大量に摂取した事で頭がおかしくなったんだろう。やはり納豆パワーは恐ろしい」
『……戻るんですか、石垣さん』
「ま、デスソースでも飲ませれば元に戻るだろう。デスソースは百薬の長だからな、どんな症状にも効果抜群だ」
『……先生って、ただ単に偏食なだけですよね』
「うふふ、皆さんご機嫌よう! 今日は良い日でご機嫌ですわぁ〜」
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