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スクールライフCREATORs

石原レノ

疲労困憊ゆかりver

「あ、先輩。おかえりなさい」
「うんただいま…って、なんで琉歌ちゃんいるの?」
一通り今日の仕事を終え、残すは音楽部。とりあえず一息つこうと支援部の部室へと向かった僕だったが、そこには琉歌の姿があった。
「いやぁ生徒会室に行ったら先輩たちの迷惑になると思ってですね…」
「んー…それを聞くにサボろうと思ってたけど、先輩達がいてさぼるにサボれない空気だからこっちに来た……ってことかな?」
「せ、先輩…まさかエスパーなんじゃ」
まじの顔で驚愕する琉歌に、僕は思わず苦笑する。ふと、時計を見ると、ここに居られるのもあまり長くない。
「…さて、そろそろ行かなくちゃ」
「あれ?もう行くんですか?」
「うん。確か琉歌ちゃんとゆかりちゃんも一緒だったよね?」
そう言いながら部室を見渡してみるが、ゆかりの姿は見えない。そのことを説明しようと、琉歌は口を開く。
「あぁ……ゆっかなら多分……帰らぬ人にーー」
「人の事勝手に殺さないでほしいです」
琉歌がとんでもない事を口走ると、顔を青くしたゆかりが姿を現す。先程まで恐怖に浸っていたような、そんな表情だ。
「…あぁ〜。その顔だとやばかったんだね」
何かを察したように、琉歌がそう呟く。ゆかりは頷くことを忘れ、その場を倒れてしまった。
「ゆ、ゆかりちゃん!?」
僕はすぐさま駆けつけ、ゆかりを抱き抱える。よほど疲れているのか、うなされているようだった。
「ありゃりゃ…これは予想外にキツかったみたいだなぁ」
「一体どこの部活に顔出せばこんなことになるのかな…」
「先輩は知らなくていいことなので…ていうか知っちゃったら最後ですよ」
琉歌が冗談交じりに恐怖心を煽るような表情を取る。このゆかりの現状と重なり、僕は思わず息を飲んだ。
「うぅ…もう終わったからぁ……」
「と、とりあえずここに寝かしとこう…行こう琉歌ちゃん」
「ウィーッス」
寝かせるに当たってまず古いソファにゆかりを寝かしつけ、掛けるものを僕の僕の上着で代用する。しばらく起きそうにないゆかりを心配に思いながらも、僕と琉歌は部室を後にした。   

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