一般人に魔王をしろと言われても
1-10.チュートリアル、その3
「で、終わったものがこれであるな。」
しばらく食後のお茶とこの世界について色々聞かせてもらっていたらいつの間にか終わっていた。
さらっと確認するだけでも名前の表示のなかった場所は全て名前が開放されている。
[召喚]
[支配]
[作成]
[編成]
[設置]
[引き継ぎ]
だいたいの名前でわかりはするが少し簡素すぎな気がするな。
そこからミズホによって色々と説明してもらった。
内容的にレーラも知らなかったことが多いらしく一緒になって聞いていた。
[支配]
周囲を自分の支配化に置き疑似的にダンジョン化させる。
ただし、支配範囲については[支配]を押下している時間だけ広げることが出来る。
最初は15mからスタートし範囲内に入った生物は[停止]が一分間耐性を無視して付与される。
初期の支配範囲は[編成]から魔力を支払うことで拡大することが出来る。
聖域、または他の領域である場合は支配が出来ない可能性がある。
支配出来ない領域は[魔王の徴]に蓄積している魔力を代価に統合することが出来る。
[作成]
土地を作成する。
作成を使用するためには該当のアイテムに対して必要数の[魔王の徴]に蓄積されている魔力が必要となる。
作成したモノは[編成]で設置が出来る。
[編成]
召喚した魔物を支配内に自由に配置、撤去することが出来る。
配置数は支配範囲によって上下する。
[設置]
作成した土地を支配範囲に設置することが出来る。
作成したモノの一部は[支配]で得た土地には使用出来ない事がある。
「--とまぁ、基本的な事に関してはこんな感じであろう。他になにか聞きたい事はあるかの?」
空中に文字を書き連ねてミズホが一息着く。
説明そのものは終わったのでここは質疑応答ってところだろうか。
「では、私から。アナタの種族、レジェンドに関してですがいったいどういう種族なのですか?」
そういえばミズホの種族であるレジェンドってイマイチよくわからないな。
他の種族からは別の括りになってたりスキルの名称から見て名前に関する特殊能力持ちだって言うのはなんとなくはわかるんだが。
「ワシの名称からも分かる通り名前に依る種族としかのう…。見た目も個体というよりも契約者の趣味じゃからなぁ。」
それが本当だとしたら俺はこんな楽しそうに意地の悪そうな笑みを浮かべて自分の姿見が主人の趣味なんて説明する従者なんて設定しないんだがな。
まぁ、確かに好みではある、耳とか尻尾とか、胸とか胸とか。
「なるほど。私達の魔王の時にはなかったと思うのですが、それは?」
レーラの方は完全にスルーである。
興味のないものは本当に意識すらしないのね、ツッコミがないのがツラいとは思わなかったよ。
「……ふむ、あったのではないか?元より召喚するにも特殊じゃし限定的な所もあるからの。」
そう聞いてみて[召喚]からレジェンドの欄を見てみると全て薄黒く表示されている。
適当にタップして見てみると魔力は足りているが条件が他に必要でなにかのアイテム?を使うらしい。
「そうでしたか……。ふむ、わかりました。ありがとうございます。」
レーラも納得したようで何度も頷きながら飲み込むようにブツブツと呟いている。
「さて、主殿?ここからが本題じゃ。」
説明も一段落して俺からも質問もないため、今まで説明されたことを復習するためにアプリをいじってたがまだ続きがあるらしい。
「なんだ、他にもあるのか?」
「うむ、困ったことにこのダンジョンの支配権自体は主殿のものになったのじゃが、魔物は好き勝手に動いておってな。」
そういえば召喚の所持欄にある名前はミズホだけしか書いてなかったと思ったらそういうことか。
一応、ここの空間は魔物が入ってこれないように作動していた地形設定なんかは前のものに戻っていてここを襲われる心配はない。
「それくらいなら良いんじゃないのか?ここに来るわけでもないし。」
「それがあってのぅ…。ここは都市に近い場所にダンジョンが建っていると言っておったであろう?下層はともかくとして上層におる初心者冒険者なんかが大量に死ぬことになるとちとめんどうなんじゃよ。」
都市の近くに建っていて初心者から上級者まで冒険者が使っているっていうのは飯の時に聞いたがそんなに困ることなんだろうか。
いや、たしかに知らない人間って言っても人が死ぬのはあんまり見たくないが。
「シュウ、魔力の集め方は説明しましたね?」
たしか冒険者の活動力やら魔力をダンジョンで使うとその残滓を魔素としてダンジョンが吸収してアプリの魔力として変換出来たりするんだっけ…?
「それがどうか?」
「ここは初心者から上級の冒険者まで幅広く使用出来るように設定されています。そのおかげもありこのダンジョンの完全攻略に積極的ではないのです。」
えっと、完全攻略というとここにある水晶まで破壊してダンジョンから魔物が生成されないようにするんだっけ。
冒険者の利点としてはこれを破壊すると冒険に役立つ特殊なアイテムがもらえるらしいが一部便利なダンジョンはわざと放置して経験値稼ぎに使われたりするそうな。
このダンジョン魔王は死んでいるがここまで攻略されたことはないらしく未踏の階層もまだあるらしいが本格的に攻略されるのも現状避けたいというのはわかる。
というか、今の主は俺なわけだから攻略されたら俺が死ぬのか
つまり、冒険者たちが本格的に本腰を入れる理由が出来るとすれば……。
「あー、なるほど。初心者たちがレベル上げ出来ないような難易度のダンジョンが都市の近くにできたって事になるのか。」
「はい、ご名答です。なので早急に上層に上がった魔物を駆逐せねばなりません。」
レーラに褒められはしたが本当になにかある前に動かなければならないようだ。
「だが、俺は戦えないぞ?どうするんだ」
「なのでこれからアナタにはしてもらいたいことがあります。お願いしますね?」
得も言われぬ顔でこちらを見ながら言ってくる。いったいなにをさせられるのだろうか……。
とりあえず次からようやく開始って感じですかね。
質問感想その他、なんでも受け付けております!
しばらく食後のお茶とこの世界について色々聞かせてもらっていたらいつの間にか終わっていた。
さらっと確認するだけでも名前の表示のなかった場所は全て名前が開放されている。
[召喚]
[支配]
[作成]
[編成]
[設置]
[引き継ぎ]
だいたいの名前でわかりはするが少し簡素すぎな気がするな。
そこからミズホによって色々と説明してもらった。
内容的にレーラも知らなかったことが多いらしく一緒になって聞いていた。
[支配]
周囲を自分の支配化に置き疑似的にダンジョン化させる。
ただし、支配範囲については[支配]を押下している時間だけ広げることが出来る。
最初は15mからスタートし範囲内に入った生物は[停止]が一分間耐性を無視して付与される。
初期の支配範囲は[編成]から魔力を支払うことで拡大することが出来る。
聖域、または他の領域である場合は支配が出来ない可能性がある。
支配出来ない領域は[魔王の徴]に蓄積している魔力を代価に統合することが出来る。
[作成]
土地を作成する。
作成を使用するためには該当のアイテムに対して必要数の[魔王の徴]に蓄積されている魔力が必要となる。
作成したモノは[編成]で設置が出来る。
[編成]
召喚した魔物を支配内に自由に配置、撤去することが出来る。
配置数は支配範囲によって上下する。
[設置]
作成した土地を支配範囲に設置することが出来る。
作成したモノの一部は[支配]で得た土地には使用出来ない事がある。
「--とまぁ、基本的な事に関してはこんな感じであろう。他になにか聞きたい事はあるかの?」
空中に文字を書き連ねてミズホが一息着く。
説明そのものは終わったのでここは質疑応答ってところだろうか。
「では、私から。アナタの種族、レジェンドに関してですがいったいどういう種族なのですか?」
そういえばミズホの種族であるレジェンドってイマイチよくわからないな。
他の種族からは別の括りになってたりスキルの名称から見て名前に関する特殊能力持ちだって言うのはなんとなくはわかるんだが。
「ワシの名称からも分かる通り名前に依る種族としかのう…。見た目も個体というよりも契約者の趣味じゃからなぁ。」
それが本当だとしたら俺はこんな楽しそうに意地の悪そうな笑みを浮かべて自分の姿見が主人の趣味なんて説明する従者なんて設定しないんだがな。
まぁ、確かに好みではある、耳とか尻尾とか、胸とか胸とか。
「なるほど。私達の魔王の時にはなかったと思うのですが、それは?」
レーラの方は完全にスルーである。
興味のないものは本当に意識すらしないのね、ツッコミがないのがツラいとは思わなかったよ。
「……ふむ、あったのではないか?元より召喚するにも特殊じゃし限定的な所もあるからの。」
そう聞いてみて[召喚]からレジェンドの欄を見てみると全て薄黒く表示されている。
適当にタップして見てみると魔力は足りているが条件が他に必要でなにかのアイテム?を使うらしい。
「そうでしたか……。ふむ、わかりました。ありがとうございます。」
レーラも納得したようで何度も頷きながら飲み込むようにブツブツと呟いている。
「さて、主殿?ここからが本題じゃ。」
説明も一段落して俺からも質問もないため、今まで説明されたことを復習するためにアプリをいじってたがまだ続きがあるらしい。
「なんだ、他にもあるのか?」
「うむ、困ったことにこのダンジョンの支配権自体は主殿のものになったのじゃが、魔物は好き勝手に動いておってな。」
そういえば召喚の所持欄にある名前はミズホだけしか書いてなかったと思ったらそういうことか。
一応、ここの空間は魔物が入ってこれないように作動していた地形設定なんかは前のものに戻っていてここを襲われる心配はない。
「それくらいなら良いんじゃないのか?ここに来るわけでもないし。」
「それがあってのぅ…。ここは都市に近い場所にダンジョンが建っていると言っておったであろう?下層はともかくとして上層におる初心者冒険者なんかが大量に死ぬことになるとちとめんどうなんじゃよ。」
都市の近くに建っていて初心者から上級者まで冒険者が使っているっていうのは飯の時に聞いたがそんなに困ることなんだろうか。
いや、たしかに知らない人間って言っても人が死ぬのはあんまり見たくないが。
「シュウ、魔力の集め方は説明しましたね?」
たしか冒険者の活動力やら魔力をダンジョンで使うとその残滓を魔素としてダンジョンが吸収してアプリの魔力として変換出来たりするんだっけ…?
「それがどうか?」
「ここは初心者から上級の冒険者まで幅広く使用出来るように設定されています。そのおかげもありこのダンジョンの完全攻略に積極的ではないのです。」
えっと、完全攻略というとここにある水晶まで破壊してダンジョンから魔物が生成されないようにするんだっけ。
冒険者の利点としてはこれを破壊すると冒険に役立つ特殊なアイテムがもらえるらしいが一部便利なダンジョンはわざと放置して経験値稼ぎに使われたりするそうな。
このダンジョン魔王は死んでいるがここまで攻略されたことはないらしく未踏の階層もまだあるらしいが本格的に攻略されるのも現状避けたいというのはわかる。
というか、今の主は俺なわけだから攻略されたら俺が死ぬのか
つまり、冒険者たちが本格的に本腰を入れる理由が出来るとすれば……。
「あー、なるほど。初心者たちがレベル上げ出来ないような難易度のダンジョンが都市の近くにできたって事になるのか。」
「はい、ご名答です。なので早急に上層に上がった魔物を駆逐せねばなりません。」
レーラに褒められはしたが本当になにかある前に動かなければならないようだ。
「だが、俺は戦えないぞ?どうするんだ」
「なのでこれからアナタにはしてもらいたいことがあります。お願いしますね?」
得も言われぬ顔でこちらを見ながら言ってくる。いったいなにをさせられるのだろうか……。
とりあえず次からようやく開始って感じですかね。
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