ヒーローライクヒール(リメイク連載中)
その1・魔王
[クロノ]
クロノ「ぐっはぁ‼︎」
魔法陣の中に押し込まれたと思ったら森の中に出てきた。
クロノ「うぅ…うぇぇ…」
なんかもう吐き気がやばい。
車の中で下向いてゲームしまくった時みたいな乗り物酔いの感覚に似てる。
キュリー「ただの移動魔法だぞ?全く…。まぁ、すぐに慣れるさ。そこで待っていろ。」
キュリーがそう言って、手を空中にかざす。
かざした方向には、紫色の光の円が空中に浮かんでいた。
クロノ「門⁉︎こんなとこにまで飛ばされたのかよ⁉︎」
キュリー「そりゃあ、魔王の家は魔王城しかないだろう?あそこから直接行ければ良かったのだが、門に阻まれてしまうのでな。1度門を超えねばならん。」
クロノ「門を開ける鍵は知ってるんですか…?」
キュリー「当然だ。魔王だからな。」
門の光が強くなり、向こう側の世界がボンヤリと見えてくる。
キュリー「さぁ行くぞ!」
首を掴まれ、門に入る。
向こう側に着くのは一瞬だった。
キュリー「魔界へようこそ。来たことはあるかな?」
クロノ「いや、ないけど…」
門の周りは一面の荒野が広がっていた。
クロノ「魔界ってのはみんなこうなの?荒野?」
キュリー「いや、この辺りは黒龍が住んでいるせいで荒れているだけだ。他のところは人間界と同じように豊かな緑の森があったり爽やかな水が流れる川があったりする。特に何もかわらんよ。さぁ、もう一度移動だ‼︎」
足元にまた魔法陣が出現する。
クロノ「ちょっと休憩を…」
キュリー「あとでさせてやる‼︎」
首を掴まれ、また魔法陣に押し込まれる。
今度は広間…というか謁見室のような所に出た。
キュリー「ここが魔王城の最上階にある部屋だ。」
ラスボスの部屋か。
辺りを見回そうとすると、声が聞こえてきた。
女「あんたたち何者⁉︎どこから現れたの⁉︎」
声のする方を見ると、背中から骨格だけの羽が生えた女性がこちらに向かって叫んでいた。
横に控えていたメイドが巨大な斧を持って女性の前に出る。
キュリー「おぉ、お前は今の代の魔王だったな。」
女「いったい何の用…あなたまさか…⁉︎」
メイド「魔王様、あの者達をご存知で?」
女「男の方は知らないわよ。女の方は、私の1つ前の代で魔王だった者だ。」
メイド「先代の…⁉︎」
キュリー「キュリー・ハル・ルーンフェルだ。」
女「私はモニカ・カム・スティフィール。こちらはメイドのステラ。」
メイドが会釈をする。
モニカ「それで、いったいこんなところに何の用なの?」
キュリー「なに、せっかく封印が解けたのだから家がないと困るのでな。元々ここは私の家だったのだから構わんだろう?」
モニカ「それは…」
キュリー「さて、では…」
キュリーがこちらの方を向く。
クロノ「帰してほしいんですけど?」
キュリー「ここまで連れてきて帰すわけないだろう?でもまぁ、どうしても逆らうというなら…」
魔王が指を立てる。
その指の先に黒色の魔力の塊が出来る。
指をこちらに向ける。
いつの間にか指から魔力の塊が消え、自分の腹に黒色の魔力の塊がめり込んでいた。
クロノ「ぐあぁ‼︎」
数十メートルを一瞬で吹き飛ばされ、部屋の壁にぶち当てられる。
キュリー「このように力を示してしまえば、逆らう気も失せるだろう。おい、モニカよ。あいつを拷問室に閉じ込めておいてくれ。拷問にかけろというわけじゃない。むしろかけるな。いいな?それでは、部屋を1つ借りるぞ。」
この辺までは覚えているが、ここから先は気を失っていて全く覚えていない。
クロノ「ぐっはぁ‼︎」
魔法陣の中に押し込まれたと思ったら森の中に出てきた。
クロノ「うぅ…うぇぇ…」
なんかもう吐き気がやばい。
車の中で下向いてゲームしまくった時みたいな乗り物酔いの感覚に似てる。
キュリー「ただの移動魔法だぞ?全く…。まぁ、すぐに慣れるさ。そこで待っていろ。」
キュリーがそう言って、手を空中にかざす。
かざした方向には、紫色の光の円が空中に浮かんでいた。
クロノ「門⁉︎こんなとこにまで飛ばされたのかよ⁉︎」
キュリー「そりゃあ、魔王の家は魔王城しかないだろう?あそこから直接行ければ良かったのだが、門に阻まれてしまうのでな。1度門を超えねばならん。」
クロノ「門を開ける鍵は知ってるんですか…?」
キュリー「当然だ。魔王だからな。」
門の光が強くなり、向こう側の世界がボンヤリと見えてくる。
キュリー「さぁ行くぞ!」
首を掴まれ、門に入る。
向こう側に着くのは一瞬だった。
キュリー「魔界へようこそ。来たことはあるかな?」
クロノ「いや、ないけど…」
門の周りは一面の荒野が広がっていた。
クロノ「魔界ってのはみんなこうなの?荒野?」
キュリー「いや、この辺りは黒龍が住んでいるせいで荒れているだけだ。他のところは人間界と同じように豊かな緑の森があったり爽やかな水が流れる川があったりする。特に何もかわらんよ。さぁ、もう一度移動だ‼︎」
足元にまた魔法陣が出現する。
クロノ「ちょっと休憩を…」
キュリー「あとでさせてやる‼︎」
首を掴まれ、また魔法陣に押し込まれる。
今度は広間…というか謁見室のような所に出た。
キュリー「ここが魔王城の最上階にある部屋だ。」
ラスボスの部屋か。
辺りを見回そうとすると、声が聞こえてきた。
女「あんたたち何者⁉︎どこから現れたの⁉︎」
声のする方を見ると、背中から骨格だけの羽が生えた女性がこちらに向かって叫んでいた。
横に控えていたメイドが巨大な斧を持って女性の前に出る。
キュリー「おぉ、お前は今の代の魔王だったな。」
女「いったい何の用…あなたまさか…⁉︎」
メイド「魔王様、あの者達をご存知で?」
女「男の方は知らないわよ。女の方は、私の1つ前の代で魔王だった者だ。」
メイド「先代の…⁉︎」
キュリー「キュリー・ハル・ルーンフェルだ。」
女「私はモニカ・カム・スティフィール。こちらはメイドのステラ。」
メイドが会釈をする。
モニカ「それで、いったいこんなところに何の用なの?」
キュリー「なに、せっかく封印が解けたのだから家がないと困るのでな。元々ここは私の家だったのだから構わんだろう?」
モニカ「それは…」
キュリー「さて、では…」
キュリーがこちらの方を向く。
クロノ「帰してほしいんですけど?」
キュリー「ここまで連れてきて帰すわけないだろう?でもまぁ、どうしても逆らうというなら…」
魔王が指を立てる。
その指の先に黒色の魔力の塊が出来る。
指をこちらに向ける。
いつの間にか指から魔力の塊が消え、自分の腹に黒色の魔力の塊がめり込んでいた。
クロノ「ぐあぁ‼︎」
数十メートルを一瞬で吹き飛ばされ、部屋の壁にぶち当てられる。
キュリー「このように力を示してしまえば、逆らう気も失せるだろう。おい、モニカよ。あいつを拷問室に閉じ込めておいてくれ。拷問にかけろというわけじゃない。むしろかけるな。いいな?それでは、部屋を1つ借りるぞ。」
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