ヒーローライクヒール(リメイク連載中)
その3・信用
[フレア]
おっさんA「意外とひょろっちいなぁ…。ホントに大丈夫かぁ?」
ゲンダイ「ふむ…ギルドとはいえ、少々不安になるが、アリアンテのギルドはみな強者揃いと聞いとる。」
見た目にケチつけられても困るんだがなぁ…。
ゲンダイ「立ち話もなんだ、中に入っとくれ。」
中に入り、おっさん達の横で座る。
ゲンダイ「依頼の内容は知っておるな?」
フレア「えぇ。夜中に外を出歩くと何者かに襲われる、と。」
ゲンダイ「あぁそうじゃ。どんなやつに襲われたのかも分からん。見たやつは全員殺されてしもうとるからな…。」
アクア「相手が人間か魔獣かも分からないってことかい?」
ゲンダイ「いや、相手が人間だということは分かっとる。」
アクア「なんでさ?」
おっさんB「殺された人らの傷口を見るとすっぱり斬られた痕があるんだよ。魔獣なんかじゃああんなに綺麗に斬れねぇ。人間が刀で斬った傷なんだ。それもとびきり上手いやつがつけた傷だ。」
フレア「相手は人間であることは間違いない?」
ゲンダイ「間違いない。これだけは確かじゃ。」
うん、と頷く。俺だって魔獣が作った傷と人間が作った傷の区別くらいつく。これだけ強そうなおっさんらが確信してるなら、そうなのだろう。
後聞くべきことは…
フレア「どの辺で事件がよく発生してるかってのは分かりますか?」
ゲンダイ「あちこちで起こっとるし、どの辺りで多く起きとるかは分からんな…。町の真ん中らへんで多い気はするが…。」
おっさんC「町の地図を持ってきたぞ。ちょっと見てくれ。」
円の中央に地図が置かれる。地図には所々、赤く丸がされている。
おっさんC「この丸をしている部分が今まで事件が起きた場所だ。」
丸はあちこちに散らばっているように見える。確かにどの辺りで多いかはあまり分からない。
フレア「何か分かる?」
クロノとアクアに聞いてみるが、アクアは首をかしげる。
クロノ「これって1度起きた場所では2回目以降は起きてないんですか?」
クロノがおっさん達に聞く。
ゲンダイ「どうなんだ?タツ。」
おっさんC「いや、重なったことはないな…。近くで起きたとしても、1番近いのでそこの丸くらいなもんだ。」
指差した方の丸は2つ丸があり、丸と丸の間は丸が3個分離れている。
ゲンダイ「なんか見つかりそうかい?」
クロノ「見つかりそうっていうか…。推測ですけど、次は丸がそんなに近くもなく離れてもなくってところで起きるんじゃないですか?そことかほら、周りの丸で円が出来てますけど、真ん中は丸がないじゃないですか。」
ゲンダイ「う~ん、円…か……。」
言われていると、見えないこともないが、これが円というには形がきれいじゃなさすぎる。丸と丸の距離そこそこに離れているので、分かりづらい。
クロノ「その辺じゃないかな~って思ったんですけど…。」
ゲンダイ「ふむ…。」
ゲンダイがクロノの方を見る。
ゲンダイ「なら今夜、そこに人を配置してみよう。誰か行ってくれんか?」
ゲンダイがおっさん達を見回すとみんな目を背けるか下げるかしている。
ゲンダイ「気持ちは分かるが誰かが行かなおえんだろうが!」
おっさんA「団長…。自警団の面々ですら太刀打ちできないほどの相手だ…。行っても殺されるだけだよ…。」
ゲンダイ「人の命を守らないかんだろうが!」
クロノとアクアの方を見る。
クロノは頷いて、アクアは首をゲンダイの方に振って、2人とも何かを促している。
まぁ、分かってますけどさ…。
フレア「だったら俺らで行きましょうか?」
ゲンダイ「あんたらが行ってくれるのか?」
フレア「その為に来たんだと思ってたんですけど…。」
手紙にも自警団ではどうしようもできないからギルドに託すと書いてあった。
おっさんA「いやでも、あんたらに任せられるかなぁ…。」
おっさん達から疑いの視線を向けられる。
「正直、こんな若造が送られてくるとは思わんかったぞ。」
「俺より役にたたなさそうだ。」
「だから俺は反対って言ったんだ。」
「でもギルドのやつだぞ?」
「ガキに何ができるってんだ。」
小さい声で話しているが、だいたい聞こえてくる。
ゲンダイ「だまらんか‼︎」
ゲンダイが大きな声で鎮める。
おそらく外に聞こえてるだろう。
ゲンダイ「ならわしがこいつらを試す。それでもしわしが勝ったら、お帰りしてもらう。それで文句はないだろ?」
おっさん達と自分たちに問いかけてくる。
おっさんA「団長がそういうんなら異論はねぇが…。」
ゲンダイがこちらを向く。
ゲンダイ「どうだ?」
フレア「受けて立ちましょう。」
おっさんB「団長に勝てるのか…?」
おっさんD「勝てるわけねぇ。今ですら魔獣を何体も同時に相手してんだぞ?賭けてもいいね。」
ゲンダイ「よし、なら町の外でやろう。町の中じゃあ周りに迷惑がかかる。」
ぞろぞろと自警団本部から出て行く。
フレア「ねぇ。誰が団長の相手すんの?」
アクア「そりゃお前…」
クロノ「リーダーはフレアだよ?」
マジか…。
今まで会った中でもトップ5に入りそうなくらい強そうなんだが…。
おっさんA「意外とひょろっちいなぁ…。ホントに大丈夫かぁ?」
ゲンダイ「ふむ…ギルドとはいえ、少々不安になるが、アリアンテのギルドはみな強者揃いと聞いとる。」
見た目にケチつけられても困るんだがなぁ…。
ゲンダイ「立ち話もなんだ、中に入っとくれ。」
中に入り、おっさん達の横で座る。
ゲンダイ「依頼の内容は知っておるな?」
フレア「えぇ。夜中に外を出歩くと何者かに襲われる、と。」
ゲンダイ「あぁそうじゃ。どんなやつに襲われたのかも分からん。見たやつは全員殺されてしもうとるからな…。」
アクア「相手が人間か魔獣かも分からないってことかい?」
ゲンダイ「いや、相手が人間だということは分かっとる。」
アクア「なんでさ?」
おっさんB「殺された人らの傷口を見るとすっぱり斬られた痕があるんだよ。魔獣なんかじゃああんなに綺麗に斬れねぇ。人間が刀で斬った傷なんだ。それもとびきり上手いやつがつけた傷だ。」
フレア「相手は人間であることは間違いない?」
ゲンダイ「間違いない。これだけは確かじゃ。」
うん、と頷く。俺だって魔獣が作った傷と人間が作った傷の区別くらいつく。これだけ強そうなおっさんらが確信してるなら、そうなのだろう。
後聞くべきことは…
フレア「どの辺で事件がよく発生してるかってのは分かりますか?」
ゲンダイ「あちこちで起こっとるし、どの辺りで多く起きとるかは分からんな…。町の真ん中らへんで多い気はするが…。」
おっさんC「町の地図を持ってきたぞ。ちょっと見てくれ。」
円の中央に地図が置かれる。地図には所々、赤く丸がされている。
おっさんC「この丸をしている部分が今まで事件が起きた場所だ。」
丸はあちこちに散らばっているように見える。確かにどの辺りで多いかはあまり分からない。
フレア「何か分かる?」
クロノとアクアに聞いてみるが、アクアは首をかしげる。
クロノ「これって1度起きた場所では2回目以降は起きてないんですか?」
クロノがおっさん達に聞く。
ゲンダイ「どうなんだ?タツ。」
おっさんC「いや、重なったことはないな…。近くで起きたとしても、1番近いのでそこの丸くらいなもんだ。」
指差した方の丸は2つ丸があり、丸と丸の間は丸が3個分離れている。
ゲンダイ「なんか見つかりそうかい?」
クロノ「見つかりそうっていうか…。推測ですけど、次は丸がそんなに近くもなく離れてもなくってところで起きるんじゃないですか?そことかほら、周りの丸で円が出来てますけど、真ん中は丸がないじゃないですか。」
ゲンダイ「う~ん、円…か……。」
言われていると、見えないこともないが、これが円というには形がきれいじゃなさすぎる。丸と丸の距離そこそこに離れているので、分かりづらい。
クロノ「その辺じゃないかな~って思ったんですけど…。」
ゲンダイ「ふむ…。」
ゲンダイがクロノの方を見る。
ゲンダイ「なら今夜、そこに人を配置してみよう。誰か行ってくれんか?」
ゲンダイがおっさん達を見回すとみんな目を背けるか下げるかしている。
ゲンダイ「気持ちは分かるが誰かが行かなおえんだろうが!」
おっさんA「団長…。自警団の面々ですら太刀打ちできないほどの相手だ…。行っても殺されるだけだよ…。」
ゲンダイ「人の命を守らないかんだろうが!」
クロノとアクアの方を見る。
クロノは頷いて、アクアは首をゲンダイの方に振って、2人とも何かを促している。
まぁ、分かってますけどさ…。
フレア「だったら俺らで行きましょうか?」
ゲンダイ「あんたらが行ってくれるのか?」
フレア「その為に来たんだと思ってたんですけど…。」
手紙にも自警団ではどうしようもできないからギルドに託すと書いてあった。
おっさんA「いやでも、あんたらに任せられるかなぁ…。」
おっさん達から疑いの視線を向けられる。
「正直、こんな若造が送られてくるとは思わんかったぞ。」
「俺より役にたたなさそうだ。」
「だから俺は反対って言ったんだ。」
「でもギルドのやつだぞ?」
「ガキに何ができるってんだ。」
小さい声で話しているが、だいたい聞こえてくる。
ゲンダイ「だまらんか‼︎」
ゲンダイが大きな声で鎮める。
おそらく外に聞こえてるだろう。
ゲンダイ「ならわしがこいつらを試す。それでもしわしが勝ったら、お帰りしてもらう。それで文句はないだろ?」
おっさん達と自分たちに問いかけてくる。
おっさんA「団長がそういうんなら異論はねぇが…。」
ゲンダイがこちらを向く。
ゲンダイ「どうだ?」
フレア「受けて立ちましょう。」
おっさんB「団長に勝てるのか…?」
おっさんD「勝てるわけねぇ。今ですら魔獣を何体も同時に相手してんだぞ?賭けてもいいね。」
ゲンダイ「よし、なら町の外でやろう。町の中じゃあ周りに迷惑がかかる。」
ぞろぞろと自警団本部から出て行く。
フレア「ねぇ。誰が団長の相手すんの?」
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