ヒーローライクヒール(リメイク連載中)
その1・廃れた村
[ハゼット]
クロノと別れ、村の中の探索を始める。
エリー「ハゼットさんがクロノさんに同行すると思ってましたよ。」
まぁ、最初はそう思っていた。
ハゼット「アクアの支援技術は最高だ。特に、森の中ではあいつの右に出るやつはいないさ。」
エリー「だから勝てなかったのか…。」
ハゼット「なんだあいつと戦ったのか?」
エリー「え?え、えぇ!全く歯が立たなかったですわ!」
ハゼット「どうした急に。」
たまに口調がおかしくなるのは何かを隠そうとしているからなのだろうが、だいたい想像はつく。
村の中に入る。ゾンビがあちこちにいるが、思ったより数が少ない。ほとんど村の外に出てしまったのだろうか。
エリー「そういえば、私たちがゾンビに噛まれてしまったらどうなるんです?不老不死だから死ぬことはないと思いますけど。」
ハゼット「それは俺も気になっててな。この間クロノに聞いたんだ。だがあいつも知らないと言っていた。だがゾンビにならない条件は事前にゾンビにならないような特殊な薬を使用しておくか、噛まれた後にゾンビになるのを遅らせる薬を使用するかの2択しかないそうだ。」
エリー「遅らせるってことは、噛まれてしまったらゾンビになるのを防ぐことはできないってことですか?」
ハゼット「薬を使い続ければその分遅らせることができる。死ぬまで飲み続ければ死ぬまでゾンビになることはないし、途中で薬を止めればゾンビになってしまう。まぁ、こちらのゾンビとあっちのゾンビが同じ類のやつだったらの話らしいがな。」
エリー「マキノさんに頼んだんですか?」
ハゼット「あぁ、一応言ってある。とりあえずゾンビのサンプルを一体持ってきてほしいのだそうだ。」
しばらく村の中を回ってみたが、生存者らしき者は見当たらない。
エリー「どうします?」
ハゼット「一軒一軒見ていくしかないだろう。」
とりあえず片っ端から見ていこう。
近くにある家のドアに耳を近づける。中からは特に物音は聞こえてこない。扉を静かに開ける。
自らの首をナイフで切って自殺したであろう若い男の死体が転がっていた。
腕のあたりには噛まれた跡がある。
ハゼット「どうやら、噛まれたらやつらのようになるということは、襲われたやつを見ていくうちに理解していたってことか。ゾンビになりたくないために自殺を…。」
エリー「ひどいですね…。」
他の家も見ていく。死体が転がっている家。特に何もない家。ゾンビに変わってしまった犠牲者がいた家。
生存者が全く見当たらない。
残すはあと2軒。
片方の家のドアに耳を近づける。
中から咀嚼音のような音が聞こえる。どうやらゾンビでもいるらしい。
エリーに手で合図をし、ゾンビがいることを伝える。
ドアを音を立てないように、素早く開ける。
女性のゾンビが男の死体を食べていた。
ゾンビ「ひっ!」
こちらに気づいたゾンビが奥の部屋に逃げていった。
エリー「逃げるゾンビというのは初めてですね…。」
いや、今のは…
ハゼット「逃げるゾンビってだけじゃない。」
エリー「だけじゃない、とは?」
俺の見間違いでなければ…
ハゼット「今のゾンビ…自我が残っていた。」
クロノと別れ、村の中の探索を始める。
エリー「ハゼットさんがクロノさんに同行すると思ってましたよ。」
まぁ、最初はそう思っていた。
ハゼット「アクアの支援技術は最高だ。特に、森の中ではあいつの右に出るやつはいないさ。」
エリー「だから勝てなかったのか…。」
ハゼット「なんだあいつと戦ったのか?」
エリー「え?え、えぇ!全く歯が立たなかったですわ!」
ハゼット「どうした急に。」
たまに口調がおかしくなるのは何かを隠そうとしているからなのだろうが、だいたい想像はつく。
村の中に入る。ゾンビがあちこちにいるが、思ったより数が少ない。ほとんど村の外に出てしまったのだろうか。
エリー「そういえば、私たちがゾンビに噛まれてしまったらどうなるんです?不老不死だから死ぬことはないと思いますけど。」
ハゼット「それは俺も気になっててな。この間クロノに聞いたんだ。だがあいつも知らないと言っていた。だがゾンビにならない条件は事前にゾンビにならないような特殊な薬を使用しておくか、噛まれた後にゾンビになるのを遅らせる薬を使用するかの2択しかないそうだ。」
エリー「遅らせるってことは、噛まれてしまったらゾンビになるのを防ぐことはできないってことですか?」
ハゼット「薬を使い続ければその分遅らせることができる。死ぬまで飲み続ければ死ぬまでゾンビになることはないし、途中で薬を止めればゾンビになってしまう。まぁ、こちらのゾンビとあっちのゾンビが同じ類のやつだったらの話らしいがな。」
エリー「マキノさんに頼んだんですか?」
ハゼット「あぁ、一応言ってある。とりあえずゾンビのサンプルを一体持ってきてほしいのだそうだ。」
しばらく村の中を回ってみたが、生存者らしき者は見当たらない。
エリー「どうします?」
ハゼット「一軒一軒見ていくしかないだろう。」
とりあえず片っ端から見ていこう。
近くにある家のドアに耳を近づける。中からは特に物音は聞こえてこない。扉を静かに開ける。
自らの首をナイフで切って自殺したであろう若い男の死体が転がっていた。
腕のあたりには噛まれた跡がある。
ハゼット「どうやら、噛まれたらやつらのようになるということは、襲われたやつを見ていくうちに理解していたってことか。ゾンビになりたくないために自殺を…。」
エリー「ひどいですね…。」
他の家も見ていく。死体が転がっている家。特に何もない家。ゾンビに変わってしまった犠牲者がいた家。
生存者が全く見当たらない。
残すはあと2軒。
片方の家のドアに耳を近づける。
中から咀嚼音のような音が聞こえる。どうやらゾンビでもいるらしい。
エリーに手で合図をし、ゾンビがいることを伝える。
ドアを音を立てないように、素早く開ける。
女性のゾンビが男の死体を食べていた。
ゾンビ「ひっ!」
こちらに気づいたゾンビが奥の部屋に逃げていった。
エリー「逃げるゾンビというのは初めてですね…。」
いや、今のは…
ハゼット「逃げるゾンビってだけじゃない。」
エリー「だけじゃない、とは?」
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