異世界転移~史上最悪のクソゲー~
異世界転移~史上最悪のクソゲー~
「はぁ」
ディスプレーが照らす薄暗い部屋の中、誰に聞かせるとでも無く俺は大きく溜息をつく。よっこらせと立ち上がると、凡人が見れば乱雑に見えるかもしれないが俺からしてみると黄金比で配置されているディスクやラノベやらをずらさないよう細心の注意を払いながら台所へと足を運ぶ。
しかしクソゲーばっかだな最近。最強ゲーマーとネットでは言われているが、こうも頂上まで上り詰めるとなぁ……。まぁいい。とりあえず腹ごしらえだ。確か台所の棚にはカップラーメンがあったはず。
……無いだと?
「くっ、精神攻撃か! 確かにカップラーメンは俺のソウルフード、つまり魂
そのもの! 鋭い攻撃を仕掛けてきたな……なるほど、敵はかなり手練れとみた。やれやれ、俺も本気でいかせてもらうしかないらしいな!」
ハイ茶番乙。てか何これ、自分でやってて超気持ち悪いんだけど、寒い、寒すぎる、ここはアラスカ州かどこかなのかい? 何を血迷ったんだ俺。
「仕方ねぇ……」
俺は買い物をするために仕方なく外に出ると事を決意した。
しかしそこで、突然辺りが点滅しだした。
何事かと思いとっさに振り返ってみると、ディスプレイが青い光と黒い光を交互に放っていた。
「嘘だろ!? 壊れた!?」
慌ててマイPCに駆け寄り、改めて状況を把握する。
なんとか直そうと試行錯誤していると、まもなくディスプレイは光を放たなくなった。
「すまん、俺が変なサイトばかり飛んでいたせいでお前にこんな……」
PCに謝りながら、無料ロリロリポルノhshs動画館とかいうサイトなんか開くんじゃなかったと後悔する。
泣きそうになっていると、急に黒い画面に文字が浮かび出した。
『オンラインゲーム:リアルダイブオンライン。ログインしますか?』
俺は怪しげなそれを見ながらも言葉の意味を咀嚼してみる。
リアルダイブ……つまり現実からダイブするオンライン……。つまりフルダイブ型のオンラインゲームってことだろうか?
『ログイン画面終了まであと一分』
また文字が現れたと思うと、今度はカウントダウンが始まった。60、59……。
まずい、たぶんこれを過ぎるとログインできなくなる。これはよく小説などにもある異世界トリップに違いない! クソゲーが溢れるこの世界。フルダイブなど神ゲーと思わせるゲームをやらずして何が最強のゲーマーだ!
俺は慣れた手つきでマウスを操作すると、カーソルを急いでログインという文字へと合わせクリックする。
『ログイン、確認しました』
すると、急に身体が浮遊感を感じた。気が付けば青い空と太陽が見える。
なるほど……落下型転移かなどと思っているうちにどんどん地面は近づいてくる。
まぁ、どうせ何かすればいけるんだろう。例えば地面に向けて手をかざすとか。落下速度を緩和できるに違いない。
「グラビトン!」
俺はそれっぽい技名を叫んでみたが、何も出なかった。
嘘だろ……?
他にもいろいろためしてみるが落下速度は加速するばかり。
少し彼方に町が見える。ここは異世界なんだなと改めて実感した。
ソシテナススベモナクオレハジメンヘトタタキツケラレタ。
『ログアウト』
ディスプレーが照らす薄暗い部屋の中、誰に聞かせるとでも無く俺は大きく溜息をつく。よっこらせと立ち上がると、凡人が見れば乱雑に見えるかもしれないが俺からしてみると黄金比で配置されているディスクやラノベやらをずらさないよう細心の注意を払いながら台所へと足を運ぶ。
しかしクソゲーばっかだな最近。最強ゲーマーとネットでは言われているが、こうも頂上まで上り詰めるとなぁ……。まぁいい。とりあえず腹ごしらえだ。確か台所の棚にはカップラーメンがあったはず。
……無いだと?
「くっ、精神攻撃か! 確かにカップラーメンは俺のソウルフード、つまり魂
そのもの! 鋭い攻撃を仕掛けてきたな……なるほど、敵はかなり手練れとみた。やれやれ、俺も本気でいかせてもらうしかないらしいな!」
ハイ茶番乙。てか何これ、自分でやってて超気持ち悪いんだけど、寒い、寒すぎる、ここはアラスカ州かどこかなのかい? 何を血迷ったんだ俺。
「仕方ねぇ……」
俺は買い物をするために仕方なく外に出ると事を決意した。
しかしそこで、突然辺りが点滅しだした。
何事かと思いとっさに振り返ってみると、ディスプレイが青い光と黒い光を交互に放っていた。
「嘘だろ!? 壊れた!?」
慌ててマイPCに駆け寄り、改めて状況を把握する。
なんとか直そうと試行錯誤していると、まもなくディスプレイは光を放たなくなった。
「すまん、俺が変なサイトばかり飛んでいたせいでお前にこんな……」
PCに謝りながら、無料ロリロリポルノhshs動画館とかいうサイトなんか開くんじゃなかったと後悔する。
泣きそうになっていると、急に黒い画面に文字が浮かび出した。
『オンラインゲーム:リアルダイブオンライン。ログインしますか?』
俺は怪しげなそれを見ながらも言葉の意味を咀嚼してみる。
リアルダイブ……つまり現実からダイブするオンライン……。つまりフルダイブ型のオンラインゲームってことだろうか?
『ログイン画面終了まであと一分』
また文字が現れたと思うと、今度はカウントダウンが始まった。60、59……。
まずい、たぶんこれを過ぎるとログインできなくなる。これはよく小説などにもある異世界トリップに違いない! クソゲーが溢れるこの世界。フルダイブなど神ゲーと思わせるゲームをやらずして何が最強のゲーマーだ!
俺は慣れた手つきでマウスを操作すると、カーソルを急いでログインという文字へと合わせクリックする。
『ログイン、確認しました』
すると、急に身体が浮遊感を感じた。気が付けば青い空と太陽が見える。
なるほど……落下型転移かなどと思っているうちにどんどん地面は近づいてくる。
まぁ、どうせ何かすればいけるんだろう。例えば地面に向けて手をかざすとか。落下速度を緩和できるに違いない。
「グラビトン!」
俺はそれっぽい技名を叫んでみたが、何も出なかった。
嘘だろ……?
他にもいろいろためしてみるが落下速度は加速するばかり。
少し彼方に町が見える。ここは異世界なんだなと改めて実感した。
ソシテナススベモナクオレハジメンヘトタタキツケラレタ。
『ログアウト』
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