アウンリン日記帳紛失事件

海沼偲

アウンリン日記帳紛失事件

リンドリングセン歴三百年九月二日、ベルゼブブ家の所有する屋敷にて保管されていた『アウンリン日記帳』が紛失。その事態を重く見たリンドリングセン・ベルゼブブは、すぐさまCAFから日記帳捜索特別部隊を結成。屋敷内だけでなくその他周辺の惑星。はては別次元まで赴き捜索を開始。

同年九月四日、日記帳の行方を知っているという通報がADS本部に知らせられる。ADS本部はすぐさま対策チームへと報告を行い、すぐさま急行。そこには、大事そうに保管された目標の日記帳を眺めていた男性がいた。

同年九月五日、日記帳は無事回収することが出来、今度からは、ベルゼブブ家所有の屋敷内ではなくADS本部大図書館地下に存在する秘蔵書庫に存在する一番奥の部屋の台座の上に保管されることとなる。男はADS本部へと呼ばれ事情聴取を受けることとなる。

同年九月二十日、ADS本部は男が意識災害による仮洗脳状態であったであろうということを確認。

同年九月二十五日、ADS本部は男の洗脳状態を解除することは困難に近く、解除するころには男が死亡していると考えられるため、男の死刑執行を認可。また、洗脳捜査しているのが『アウンリン日記帳』であるという仮説が立てられる。

同年九月二十六日、男の死刑執行。また、日記帳の原文を死刑囚NO.1~4に読ませたところ、全員に持ち出したくなる衝動に駆られることを確認。

同年九月二十九日、全世界に回っていた日記帳の原文を回収、焼却処分。日記帳を読みたいものはコピーまたは別の者の手書きの文書を読むことが義務付けられる。

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