最強は絶対、弓矢だろ!
まあ、分からないでもない
☆☆☆
カウンター席から少し離れ、店の隅の方にある席で俺とディースは向かい合って、注文した酒を入れる。
「嫁探し?」
俺はディースが旅をしている理由を尋ねた。すると、ディースからはそんな返答が帰ってきた。
木製ジョッキの酒を呷り、ディースは懐かしむように目を閉じて言った。
「うむ……我輩、武道の道を極めること以外に興味がなかったのでな。この歳になるまで嫁も貰えず、ついに両親から嫁を貰うまで帰ってくるなと言われてな!がっはっはっはっ!」
とても愉快そうに笑っているが……はたしてこの男はいくつなのだろうと俺は疑問に思った。目測だと……40は……行き過ぎだ。しかし、割と老けているように見える。隻眼のせいだろうか。
結局俺は直接本人に尋ねることにした。
「いくつなんだ?」
「もう三十は過ぎたな!」
「三十?もっと老けてるように見えるぞ!」
「よく言われる!」
なにせ身体が大きいし、顔もなんか濃いからなぁ……普通にいい奴ではあるが、なんか良い人で終わってる感じである。不運な役回りばかりが多そうな奴だ。
「で?なんか良い人は見つけられたか?」
俺が尋ねると、ディースは笑いながらも肩を竦めて答えた。
「ふぅむ。見つけられたがな。我輩、すでに九十九回ほど求婚を断られている」
「うわぁ……そりゃあくるな」
むしろ、よくそこまで求婚したもんだ。男としては賞賛してやりたいが、一般感覚で言ったら阿保だな。こいつ……。
ディースはどこか物悲しげにしながらジョッキをその大きな手のひらで包み、注がれた酒をジッと見つめながら言った。
「我輩、もう諦めている。女子が好む男は、強き男というよりも……やはり金や顔であるからな。我輩、どれも当てはまらん!」
「世知辛い世の中だぜ、全く」
あぁ、全くそうだ。やはり男は強くてなんぼだというのに、昨今はそういう考え方薄れている。もしも君が強姦に襲われた時、金持ちのイケメンが君を守れると思っているのどろうか……。
答えはノー。
戦場に身を置く者なら常識だが、同じ人間を殴ったり蹴ったり……さらに言えば殺すという行為は相当なストレスを覚える行為だ。
だから人殺し初心者は皆そのストレスや、道理に反した行いに恐怖する。ちなみに、先天的に殺しを苦にも思わない奴の多くは殺し屋か英雄になるような存在だそうだ。どうでもいいけど……。
とにかく、普段からイキってる輩ほどいざという時には真っ先に逃げる。それが人間だ。その点、俺やディースのように殺し慣れてしまった道理を外れた輩の方がそっちに置いては信頼が置ける。
ディースはため息を吐き、言った。
「それで我輩、近頃は嫁探しよりもさらに己を鍛えているわけだ」
「その方が建設的だな。もうよくねぇか?嫁とか」
「うむ。もうよいな!」
俺の率直に思った意見に……ディースはそう言ってはいるが、九十九回求婚しているのだ。実は、結婚したいと考えているのだろう。たしかに、独り身は色々と辛いだろう……俺は別にどうでもいいです。弓の道を極めんとする俺に、そんなピンク色な何某は必要なねぇ。いや、別に羨ましいとかねぇよ?
いや、本当に。
俺は追加で酒を頼み、ディースに勧める。
「まあ、飲めよ」
「ありがたくいただこう……うむ。時に、ロア殿には意中の相手がいたりはしないのかね?」
「あ?俺か?俺は……いねぇよ」
一瞬、脳裏に思い浮かんだ顔に俺は頭を振って答えた。いや、ありえないありえない。このアルティメット強い弓使いたる俺が、うん。ないない。
「むぅ?そうか……我輩、断られ過ぎて幾分か恋の匂いというのに敏感であってな」
「あ?恋……?」
何を言っているのだろうか。
ディースはまるで本当にその気配を感じるが如く、口を開いた。
「うむ。匂いというより、気配である。こう……ピンク色っぽい感じで、フワフワした感じだ!」
いやいや、本当に……なーに言っちゃってるんだろうかこの男はっ。99回も断られて、むしろ頭がおかしくなったのではないだろうか。
「ははは、ディースも冗談キツイぜ。俺は弓の道を極めんとする男……ロア・キースだぜ?んな浮ついた気配を漂わせてたと?」
「うむ」
「んなんけねぇだろ!」
少し語気が強くなった。
「むぅ……そうか。しかし、ロア殿からはなんというか……」
「いや、ありえねぇから……というか、てめぇの話だろーが」
俺が言うと、ディースは肩を竦めた。
「我輩はいい。もう、嫁探しは半分以上諦めているからな。我輩としては、ロア殿には早い内に嫁を探しておいた方がいいと、伝えておきたいところであるな」
「だから俺は……」
否定しようとした俺に、ディースはその俺の言葉を遮るように言葉を紡ぐ。
「いやいや、ロア殿……この歳になってから分かるのだ。嫁がいると、色々とよい……アレの処理とか」
「……なるほど」
いや、別にそれに感化されたとかない。別に、本当に。
ディースはテーブルに肘を乗せ、手を組む。そして、目を伏せながら言った。
「宿に泊まっている時、ふと隣の部屋からギシギシとした音が聞こえると何とも羨ましくてな」
「それは、あれだな。壁ぶん殴るな」
「そんなことするわけが……ロア殿は容赦というか、遠慮がなさ過ぎだな!」
当たり前だ。そんなの羨まし過ぎて我慢できない。とりあえず、壁殴って黙らせる。
「しかし、そうか……嫁探しかー」
世界一の弓の名手を目指すために、こうして世に出てきたわけだが……せっかくこうして世の中に出たのだから、嫁探しをするというのもまた面白いかもしれない。
と、テーブルの横に誰かが立っている気配がした。ディースも気がつき、ほぼ同時に視線を動かすと、そこには笑っている(目は笑ってない)レシアが立っていた。
なんか、怒ってる……?
「……中々部屋に戻ってこないと思ったら、お前は一体こんなところで何をしているのですか?」
「そいつと酒を飲んでただけだっつーの……ん?」
レシアに説明しようと、ディースを紹介しようと思って視線を向けたらディースがレシアを見て、固まっていた。
頬が赤くなっているのは、酒が入っているからだろうか。レシアを見つめる目は見開かれ、まるで見惚れているような……あぁ!そうだ!レシアは姿形はいいんだ!
俺はさっきまでの会話を思い出し、ディースにこの女はやめておけと……そう言おうとして……ディースが先に口を開いた。
「あ、あぁーー!!」
「え?あ、きゃ!?」
バッと立ち上がり、ディースはレシアの手をその大きくてゴツい手で握る。最初、レシアは反射的にそれを避けようとしたのだが、ディースもそれに合わせた。気が緩んでいたのか、その追撃にはレシアも反応できずに手を取られてしまっていた。その際に、とても可愛らしい叫び声をあげたが……いや、そんなことはどうでもいい。
俺はディースを止めようと立ち上がるが、またしてもディースが先に口を開いた。
「き、貴殿は……まるで天使のように美しい……あぁ、我輩はこんなに美しく見目麗しい女性に出会ったことがない!」
「え?は、はい?あ……え?」
綺麗だとか、美しいだとか言われ慣れてそうなレシアが顔を赤くして、突然のことに戸惑っている。
なんだこれ?
さらにディースは続けて言葉を紡ぐ。
「わ、我輩と結婚を前提にお付き合いしてくだされ!」
「え?」
「っ!」
俺は予想していた展開に、頬をひきつらせる。
突然の告白に、店内はシンっと静まり返る。そして、レシアも突拍子もないことに驚き、何も言えずに顔を赤く染めたまま、口をパクパクさせている。
だが、さすがは王女付きの護衛なだけはあった。直ぐに復活して、言った。
「いえ、お気持ちありがたいのですが……そ、その……お互いのこともよく知りませんし……」
しどろもどろになって断ろうとするレシアだが……ことディースに対して、その断り方は非常に悪手であると俺は瞬時に理解する。
そして案の定ディースは、付け入る隙を見つけると声高に言った。
「では、お互いのことを知り合えばよいのであるな!?」
「え?ま、まあ……そういうことではありますが……?」
引き下がると思っていたのだろう。だが、俺にはわかっていた。ディースは引き下がらないことを……。
おい。
「あの……」
「では、まずは自己紹介から……我輩はディース・シュトロンガーである!」
「え?あ、私は……レシア・ブレーメンです」
レシアは流されるように自己紹介する。
おい、なんでちょっと満更じゃなさそうなんだ。なんで名乗ってやがる?
ディースはレシアの手を取りながら、嬉しそうに笑う。レシアはそんなディースを見ながら、ふと俺を見た。そして、首を傾げた。
「いやぁ、レシア殿……名前までも可憐で美しい!」
「あ、ありがとうございます」
「これから少し飲まないかね?がっはっはっはっ!」
「いえ、わたしは結構です」
「そんな遠慮しない!ほら!飲もうではないか!」
「いえ、ですから結構ですと……あの……見てないで助けてください」
レシアは俺に助けを求めてくる。本当に困っているのだろうが、レシアなら無理矢理にでも引きはがせるはずだ。
強く出られないのは、実は満更でもないからか?嬉しかったからか?
……なんだこれ。面白くねぇ。全然全く、面白くねぇ。レシアが困ってるのを見ても、全く。
なんだこれ。
カウンター席から少し離れ、店の隅の方にある席で俺とディースは向かい合って、注文した酒を入れる。
「嫁探し?」
俺はディースが旅をしている理由を尋ねた。すると、ディースからはそんな返答が帰ってきた。
木製ジョッキの酒を呷り、ディースは懐かしむように目を閉じて言った。
「うむ……我輩、武道の道を極めること以外に興味がなかったのでな。この歳になるまで嫁も貰えず、ついに両親から嫁を貰うまで帰ってくるなと言われてな!がっはっはっはっ!」
とても愉快そうに笑っているが……はたしてこの男はいくつなのだろうと俺は疑問に思った。目測だと……40は……行き過ぎだ。しかし、割と老けているように見える。隻眼のせいだろうか。
結局俺は直接本人に尋ねることにした。
「いくつなんだ?」
「もう三十は過ぎたな!」
「三十?もっと老けてるように見えるぞ!」
「よく言われる!」
なにせ身体が大きいし、顔もなんか濃いからなぁ……普通にいい奴ではあるが、なんか良い人で終わってる感じである。不運な役回りばかりが多そうな奴だ。
「で?なんか良い人は見つけられたか?」
俺が尋ねると、ディースは笑いながらも肩を竦めて答えた。
「ふぅむ。見つけられたがな。我輩、すでに九十九回ほど求婚を断られている」
「うわぁ……そりゃあくるな」
むしろ、よくそこまで求婚したもんだ。男としては賞賛してやりたいが、一般感覚で言ったら阿保だな。こいつ……。
ディースはどこか物悲しげにしながらジョッキをその大きな手のひらで包み、注がれた酒をジッと見つめながら言った。
「我輩、もう諦めている。女子が好む男は、強き男というよりも……やはり金や顔であるからな。我輩、どれも当てはまらん!」
「世知辛い世の中だぜ、全く」
あぁ、全くそうだ。やはり男は強くてなんぼだというのに、昨今はそういう考え方薄れている。もしも君が強姦に襲われた時、金持ちのイケメンが君を守れると思っているのどろうか……。
答えはノー。
戦場に身を置く者なら常識だが、同じ人間を殴ったり蹴ったり……さらに言えば殺すという行為は相当なストレスを覚える行為だ。
だから人殺し初心者は皆そのストレスや、道理に反した行いに恐怖する。ちなみに、先天的に殺しを苦にも思わない奴の多くは殺し屋か英雄になるような存在だそうだ。どうでもいいけど……。
とにかく、普段からイキってる輩ほどいざという時には真っ先に逃げる。それが人間だ。その点、俺やディースのように殺し慣れてしまった道理を外れた輩の方がそっちに置いては信頼が置ける。
ディースはため息を吐き、言った。
「それで我輩、近頃は嫁探しよりもさらに己を鍛えているわけだ」
「その方が建設的だな。もうよくねぇか?嫁とか」
「うむ。もうよいな!」
俺の率直に思った意見に……ディースはそう言ってはいるが、九十九回求婚しているのだ。実は、結婚したいと考えているのだろう。たしかに、独り身は色々と辛いだろう……俺は別にどうでもいいです。弓の道を極めんとする俺に、そんなピンク色な何某は必要なねぇ。いや、別に羨ましいとかねぇよ?
いや、本当に。
俺は追加で酒を頼み、ディースに勧める。
「まあ、飲めよ」
「ありがたくいただこう……うむ。時に、ロア殿には意中の相手がいたりはしないのかね?」
「あ?俺か?俺は……いねぇよ」
一瞬、脳裏に思い浮かんだ顔に俺は頭を振って答えた。いや、ありえないありえない。このアルティメット強い弓使いたる俺が、うん。ないない。
「むぅ?そうか……我輩、断られ過ぎて幾分か恋の匂いというのに敏感であってな」
「あ?恋……?」
何を言っているのだろうか。
ディースはまるで本当にその気配を感じるが如く、口を開いた。
「うむ。匂いというより、気配である。こう……ピンク色っぽい感じで、フワフワした感じだ!」
いやいや、本当に……なーに言っちゃってるんだろうかこの男はっ。99回も断られて、むしろ頭がおかしくなったのではないだろうか。
「ははは、ディースも冗談キツイぜ。俺は弓の道を極めんとする男……ロア・キースだぜ?んな浮ついた気配を漂わせてたと?」
「うむ」
「んなんけねぇだろ!」
少し語気が強くなった。
「むぅ……そうか。しかし、ロア殿からはなんというか……」
「いや、ありえねぇから……というか、てめぇの話だろーが」
俺が言うと、ディースは肩を竦めた。
「我輩はいい。もう、嫁探しは半分以上諦めているからな。我輩としては、ロア殿には早い内に嫁を探しておいた方がいいと、伝えておきたいところであるな」
「だから俺は……」
否定しようとした俺に、ディースはその俺の言葉を遮るように言葉を紡ぐ。
「いやいや、ロア殿……この歳になってから分かるのだ。嫁がいると、色々とよい……アレの処理とか」
「……なるほど」
いや、別にそれに感化されたとかない。別に、本当に。
ディースはテーブルに肘を乗せ、手を組む。そして、目を伏せながら言った。
「宿に泊まっている時、ふと隣の部屋からギシギシとした音が聞こえると何とも羨ましくてな」
「それは、あれだな。壁ぶん殴るな」
「そんなことするわけが……ロア殿は容赦というか、遠慮がなさ過ぎだな!」
当たり前だ。そんなの羨まし過ぎて我慢できない。とりあえず、壁殴って黙らせる。
「しかし、そうか……嫁探しかー」
世界一の弓の名手を目指すために、こうして世に出てきたわけだが……せっかくこうして世の中に出たのだから、嫁探しをするというのもまた面白いかもしれない。
と、テーブルの横に誰かが立っている気配がした。ディースも気がつき、ほぼ同時に視線を動かすと、そこには笑っている(目は笑ってない)レシアが立っていた。
なんか、怒ってる……?
「……中々部屋に戻ってこないと思ったら、お前は一体こんなところで何をしているのですか?」
「そいつと酒を飲んでただけだっつーの……ん?」
レシアに説明しようと、ディースを紹介しようと思って視線を向けたらディースがレシアを見て、固まっていた。
頬が赤くなっているのは、酒が入っているからだろうか。レシアを見つめる目は見開かれ、まるで見惚れているような……あぁ!そうだ!レシアは姿形はいいんだ!
俺はさっきまでの会話を思い出し、ディースにこの女はやめておけと……そう言おうとして……ディースが先に口を開いた。
「あ、あぁーー!!」
「え?あ、きゃ!?」
バッと立ち上がり、ディースはレシアの手をその大きくてゴツい手で握る。最初、レシアは反射的にそれを避けようとしたのだが、ディースもそれに合わせた。気が緩んでいたのか、その追撃にはレシアも反応できずに手を取られてしまっていた。その際に、とても可愛らしい叫び声をあげたが……いや、そんなことはどうでもいい。
俺はディースを止めようと立ち上がるが、またしてもディースが先に口を開いた。
「き、貴殿は……まるで天使のように美しい……あぁ、我輩はこんなに美しく見目麗しい女性に出会ったことがない!」
「え?は、はい?あ……え?」
綺麗だとか、美しいだとか言われ慣れてそうなレシアが顔を赤くして、突然のことに戸惑っている。
なんだこれ?
さらにディースは続けて言葉を紡ぐ。
「わ、我輩と結婚を前提にお付き合いしてくだされ!」
「え?」
「っ!」
俺は予想していた展開に、頬をひきつらせる。
突然の告白に、店内はシンっと静まり返る。そして、レシアも突拍子もないことに驚き、何も言えずに顔を赤く染めたまま、口をパクパクさせている。
だが、さすがは王女付きの護衛なだけはあった。直ぐに復活して、言った。
「いえ、お気持ちありがたいのですが……そ、その……お互いのこともよく知りませんし……」
しどろもどろになって断ろうとするレシアだが……ことディースに対して、その断り方は非常に悪手であると俺は瞬時に理解する。
そして案の定ディースは、付け入る隙を見つけると声高に言った。
「では、お互いのことを知り合えばよいのであるな!?」
「え?ま、まあ……そういうことではありますが……?」
引き下がると思っていたのだろう。だが、俺にはわかっていた。ディースは引き下がらないことを……。
おい。
「あの……」
「では、まずは自己紹介から……我輩はディース・シュトロンガーである!」
「え?あ、私は……レシア・ブレーメンです」
レシアは流されるように自己紹介する。
おい、なんでちょっと満更じゃなさそうなんだ。なんで名乗ってやがる?
ディースはレシアの手を取りながら、嬉しそうに笑う。レシアはそんなディースを見ながら、ふと俺を見た。そして、首を傾げた。
「いやぁ、レシア殿……名前までも可憐で美しい!」
「あ、ありがとうございます」
「これから少し飲まないかね?がっはっはっはっ!」
「いえ、わたしは結構です」
「そんな遠慮しない!ほら!飲もうではないか!」
「いえ、ですから結構ですと……あの……見てないで助けてください」
レシアは俺に助けを求めてくる。本当に困っているのだろうが、レシアなら無理矢理にでも引きはがせるはずだ。
強く出られないのは、実は満更でもないからか?嬉しかったからか?
……なんだこれ。面白くねぇ。全然全く、面白くねぇ。レシアが困ってるのを見ても、全く。
なんだこれ。
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