金糸雀(カナリア)は発作的に囀ずることをやめる。
金糸雀(カナリア)は発作的に囀ずることをやめる。
あぁ、疲れた……。
ふと思う。
私は、ネットフリマでチョコチョコ物を売っている。
本当は自分の作ったものを売るつもりだが、両手の調子の良し悪しで作れない。
もしくは、体力がなく、すぐに潰れる。
寝込むのだ。
体の弱さと、心の弱さは一番憎い。
テディベアを集めている。
高いものは、前に使わないタブレットを売った後に、振り込まれたポイントを利用して購入した。
安いものも、そうである。
でも、売れないのはぬいぐるみ。
UFOキャッチャーでとったぬいぐるみを元友人がくれた。
しかし、ぬいぐるみには悪いのだが、友人を思いだし、苦痛で辛くて泣いてしまう。
他の子にもらったのも同じ種類で、その子にも申し訳ないが出品したのだが、売れない。
あぁ、仕方がない。人形供養をお願いしようと聞きに行ったら一万円が飛ぶという!!
冗談じゃない。そんな大金を私が持つことがあるわけがない!!
諦める。そして、今度、児童館に寄付することにした。
その方が気持ちがいいからだ。
もしくは、募金箱を置かせて貰い、箱の中身を寄付するのも良いだろう。
ホッとして、グラッとする。
実は昨日自殺未遂を起こした。
現実を見たくなくて、特に兄たちが憎くて、
『皆大嫌いだ!!死にやがれ!!その前に俺が死んだらぁ!!』
とメールを送り、睡眠導入剤を10日弱一気に飲んで寝た。
死ねないのは知っていた。ただ、現実を見たくなくて、夢を見ていたかったからだ。
父と妹と母と弟が駆け込んできて、救急病院に連れていかれた。
朦朧とする私に吐かせ、血液検査と、点滴をされ、そのあと、覚えていないがフラフラと、出ていった。
「姉貴!!大丈夫か!?」
弟が助手席に座った私に、問いかける。
「どこいきよん……家に帰る」
「家に決まっとるやろうが!!」
「子供たちがおるけん、いやや。帰る」
駄々をこねる子供のような自分に、
「姉ちゃん!!しっかりせぇや!!」
「現実はいやや。ゆえちゃんたちとおる!!帰る!!」
「いかんって!!病院の先生は、俺らがおるんやったら、退院してええけど、そうじゃなかったら入院やって言ってたんやで!!」
「その方がえぇ……家に帰る!!」
ごねる私に、後ろから、
「ほら!!姉貴の大事な」
「ゆえちゃんだ!!」
大事な大事な、大きなチーキーである。
40センチの大きさに、ウサギの帽子をかぶっている。
そのままでは汚れたり傷ついたら嫌なので、赤ちゃん用のロンパースを着せている。
今日はとらさんである。
「だっこしといていいから、おとなしくしてうちで寝たらえぇ。な?いいか?」
弟に言い含められ、半分うつらうつらとしていると、コンビニ等でお弁当を購入して実家に帰った。
モソモソ…ボーッとする自分に、隣の弟が、
「ほい、口に入れて…もぐもぐする」
「うん」
「はい、もう一口。ちゃんと食べないかんよ?そして、お休みや」
口の中の物をもぐもぐ食べつつ頷く。
「でも、姉ちゃん……好き嫌いないよなぁ…」
お弁当の中身を、ご飯一粒すら残さず食べた私を感心する弟に、
「もったいないもん……お薬……」
「飲みすぎるなよ!!」
父がじっと見る。
「夜用の喘息の薬だよ。ほら……」
仕分けしてある薬の袋を示し、『晩用』と記載している袋から中身を開けて、母が、
「そんなに飲むの!?」
「うん、これはビオフェルミンに、胃腸の薬に、アレルギー喘息の薬に、心療内科の薬に、向こうの外科の病院の漢方薬。これと、喘息用に吸引器があるからね……」
ボケーっとしつつ薬を飲み、そして、モソモソといつも寝ている妹の部屋のところにいこうとしたら、
「こっちでお休みや。ぬくいで?」
妹に隣室に連れていかれる。
弟と一緒か~まぁいいかと思うと、弟は父の部屋に行くと言い、母と枕を並べて寝ることになった。
半分夢うつつのままだったため、ゆえちゃんをだっこしたままそのまますぅうっと眠ってしまう。
頭を撫でられた気がした……夢だろうか。
夢でもいいや……そのままずっと眠っていればいい……そう願ったのに、目が覚めると、朝だった。
苦しい時が来るのだろうか……?
再び来るのだろうか……?
もう、要らない。
苦しいことも、悲しいことも、全て消し去ってしまいたい。
赤ん坊に戻って、ゆりかごで眠りたい……。
永遠に、永久に……。  
ふと思う。
私は、ネットフリマでチョコチョコ物を売っている。
本当は自分の作ったものを売るつもりだが、両手の調子の良し悪しで作れない。
もしくは、体力がなく、すぐに潰れる。
寝込むのだ。
体の弱さと、心の弱さは一番憎い。
テディベアを集めている。
高いものは、前に使わないタブレットを売った後に、振り込まれたポイントを利用して購入した。
安いものも、そうである。
でも、売れないのはぬいぐるみ。
UFOキャッチャーでとったぬいぐるみを元友人がくれた。
しかし、ぬいぐるみには悪いのだが、友人を思いだし、苦痛で辛くて泣いてしまう。
他の子にもらったのも同じ種類で、その子にも申し訳ないが出品したのだが、売れない。
あぁ、仕方がない。人形供養をお願いしようと聞きに行ったら一万円が飛ぶという!!
冗談じゃない。そんな大金を私が持つことがあるわけがない!!
諦める。そして、今度、児童館に寄付することにした。
その方が気持ちがいいからだ。
もしくは、募金箱を置かせて貰い、箱の中身を寄付するのも良いだろう。
ホッとして、グラッとする。
実は昨日自殺未遂を起こした。
現実を見たくなくて、特に兄たちが憎くて、
『皆大嫌いだ!!死にやがれ!!その前に俺が死んだらぁ!!』
とメールを送り、睡眠導入剤を10日弱一気に飲んで寝た。
死ねないのは知っていた。ただ、現実を見たくなくて、夢を見ていたかったからだ。
父と妹と母と弟が駆け込んできて、救急病院に連れていかれた。
朦朧とする私に吐かせ、血液検査と、点滴をされ、そのあと、覚えていないがフラフラと、出ていった。
「姉貴!!大丈夫か!?」
弟が助手席に座った私に、問いかける。
「どこいきよん……家に帰る」
「家に決まっとるやろうが!!」
「子供たちがおるけん、いやや。帰る」
駄々をこねる子供のような自分に、
「姉ちゃん!!しっかりせぇや!!」
「現実はいやや。ゆえちゃんたちとおる!!帰る!!」
「いかんって!!病院の先生は、俺らがおるんやったら、退院してええけど、そうじゃなかったら入院やって言ってたんやで!!」
「その方がえぇ……家に帰る!!」
ごねる私に、後ろから、
「ほら!!姉貴の大事な」
「ゆえちゃんだ!!」
大事な大事な、大きなチーキーである。
40センチの大きさに、ウサギの帽子をかぶっている。
そのままでは汚れたり傷ついたら嫌なので、赤ちゃん用のロンパースを着せている。
今日はとらさんである。
「だっこしといていいから、おとなしくしてうちで寝たらえぇ。な?いいか?」
弟に言い含められ、半分うつらうつらとしていると、コンビニ等でお弁当を購入して実家に帰った。
モソモソ…ボーッとする自分に、隣の弟が、
「ほい、口に入れて…もぐもぐする」
「うん」
「はい、もう一口。ちゃんと食べないかんよ?そして、お休みや」
口の中の物をもぐもぐ食べつつ頷く。
「でも、姉ちゃん……好き嫌いないよなぁ…」
お弁当の中身を、ご飯一粒すら残さず食べた私を感心する弟に、
「もったいないもん……お薬……」
「飲みすぎるなよ!!」
父がじっと見る。
「夜用の喘息の薬だよ。ほら……」
仕分けしてある薬の袋を示し、『晩用』と記載している袋から中身を開けて、母が、
「そんなに飲むの!?」
「うん、これはビオフェルミンに、胃腸の薬に、アレルギー喘息の薬に、心療内科の薬に、向こうの外科の病院の漢方薬。これと、喘息用に吸引器があるからね……」
ボケーっとしつつ薬を飲み、そして、モソモソといつも寝ている妹の部屋のところにいこうとしたら、
「こっちでお休みや。ぬくいで?」
妹に隣室に連れていかれる。
弟と一緒か~まぁいいかと思うと、弟は父の部屋に行くと言い、母と枕を並べて寝ることになった。
半分夢うつつのままだったため、ゆえちゃんをだっこしたままそのまますぅうっと眠ってしまう。
頭を撫でられた気がした……夢だろうか。
夢でもいいや……そのままずっと眠っていればいい……そう願ったのに、目が覚めると、朝だった。
苦しい時が来るのだろうか……?
再び来るのだろうか……?
もう、要らない。
苦しいことも、悲しいことも、全て消し去ってしまいたい。
赤ん坊に戻って、ゆりかごで眠りたい……。
永遠に、永久に……。  
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