天女×天姫×天使…天華統一
第13話 新たなる仲間
「おい。銀髪」
「我のことか?」
「お前以外に銀髪はここにはいないだろ?」
「むぅ…」
「ん?なんだ?不満そうな顔して?」
銀髪の女のこの顔はどっかで見たことがあるな。
どこだ……。
………!そうだっ!
いや、間違いない。
この顔は、あの顔に似ている。
詳しくは、あいつの顔に、表情に似ている……!
「お前…もしかしてMの気質があるのか…!?」
「そんなわけないだろう!!」
気迫迫る表情で否定する銀髪の女。
この気迫…あいつとは…違う気がするな。
「…?どうしたんですか?大和さま。私の顔になにかついてますか?あっ、それともご褒美になにか…あうっ!」
優しい俺は、物欲しそうにしているアマに凸ピンを食らわしてやった。
「うん。やっぱり違うな。本物は」
本物はこう、なんか、すごい。
凸ピンくらいじゃ、物足りないっていう顔をしている。
「でだ、銀髪」
「その、髪の色で呼ぶのをやめてくれないか?我にはパールヴァティーという名がある。できればその名で呼んではくれまいか?」
戦闘時の時とは違う、どこか女の子みたいな(いや、女の子だけど)声で俺に言う銀髪の女。
戦闘時の印象とのギャップのせいか余計に女の子っぽく見える。
「それもそうだな。人を髪の色とかで呼んだら姉ちゃんに怒られるかもだしな」
まあでも。名前が分からない場合は仕方がない。
いや、アマが教えてくれた気もしなくもないが、こいつから聞いたのは初めてだ。
「じゃ、パール…パールヴァ…パー…」
普段あんまり使わない口をどうにか動かし、名前を呼ぼうとするが、これは難かしい。
やはり、日本人の俺には言い慣れない発音だ。
「パンティ」
うん。やっぱりこれは言い慣れてる分、言いやすい。
「なっ…!」
俺の言った名前に対して、銀髪の女もとい、パンティは驚きの声を上げる。
いや、見方を変えたら怒っているようにも見えなくもない。
まあ、無理もないだろう。名を教えてくれた女の子に向かって、その名前を呼ぶどころか、可愛くアレンジしすぎて変な名前を言ってしまったんだ。怒らないはずがない。
「わ、悪い。その言いずらくてな」
「いや、いいんだ。それよりも嬉しくてな…つい、変な声を上げてしまった」
「う、うれしい?パンティって呼ばれることがか?」
こいつは淫乱かビッチなのか?
これは…困った。Mにビッチが相手とかムリゲーなんだけど。
「ああ。あだ名で呼ばれたのは初めてでな。だからなのか、けっこううれしい」
「そ、そうか」
どうやら、ただ純粋にうれしいみたいだ。
ハニカミながらパンティ、パンティ、というパンティの姿はなんか乙女チックなんだが、罪悪感がハンパない。どうやらパンティはパンティという言葉事態を知らないみたいだ。
「悪い。パンティはやめよう。つか俺が無理」
ずっと言い続けるとか俺のチキンハートじゃ無理だ。
「パールにしよう。宝石の名前でもあるし、ピッタリだろ」
「それでも構わないが…いや、どちらにしろ、あだ名だからうれしい」
名前の最初を取っただけっていう安直な考えだけどな。
「でだ、パール」
「なんだ?」
さっきのふわふわとした穏やかな雰囲気とは違い、ピリッとした張りつめたような雰囲気になる。
そんな中で、俺は口を開く。
「お前を登用…仲間に加えることにした」
「処断はしないということか?」
「その通りだ。つか、処断をする気ならさっきみたいなやり取りはしない」
「ふっ。それもそうだな」
パールは少し、微笑んだ後、態勢をただし、そのまま俺がしたみたいに土下座をした。
「なにやって…」
「大和さま!!」
俺がパールの土下座を辞めさせようと、手を伸ばしたところをアマに掴まれる。
アマは無言で、その表情で、黙ってみていてくださいとでも言いたそうに俺を見た。
「慈愛深き選択、この上ない喜びとともに感謝感激の次第。我はこの命が尽きるまで貴方様に尽くし、貴方様の戦力になれるよう精進いたします。我、パールヴァティーは貴方様にこの命、捧げます」
土下座してもなお、透き通るような、それでいて決意に満ち溢れるような、パールの声が耳に入る。
ゲームじゃ、絶対に分からないままであたっだろう、人を仲間にする、仲間になるという出来事がいかに重要なことなのかを分かった瞬間だった。
俺はパールに頭を上げさせて、土下座を辞めさせる。
女の子の土下座を見ると、俺の中の何かがゾクゾクするけど、ずっと見ていていい物じゃない。
「あっそうだ。アマ、パールの前に」
「?はい」
アマをパールの前に立たせて、パールもまた立たせる。
「いいか?俺が来る前にお前らがどんな関係なのかは正直、わからねえ。けど、一緒に俺の仲間になる以上は仲良くしてもらいたい。姉ちゃんも喧嘩はよくないって言ってたしな。今すぐに仲良くなれとは言わない。でもじょじょにでいい仲良くはなってくれ。これは俺の願い…いや、命令だ」
命令という言葉を使えば強制みたいに聞こえるかもしれない。
けど、これくらいは言わないと戦国の世じゃダメな気がした。
二人は、俺の命令に異を唱えることはなく、ただコクンと首を縦に振った。
そして、俺が言わずともお互いに手を差し出して握手を組み交わしていた。
「よろしくおねがいしますね。パールさん」
「先ほどの言動はすまなかった。こちらこそよろしく頼むアマ」
二人とも、ぎこちない笑顔を浮かべていた。
だが、一歩前進したと俺は思う。
「我のことか?」
「お前以外に銀髪はここにはいないだろ?」
「むぅ…」
「ん?なんだ?不満そうな顔して?」
銀髪の女のこの顔はどっかで見たことがあるな。
どこだ……。
………!そうだっ!
いや、間違いない。
この顔は、あの顔に似ている。
詳しくは、あいつの顔に、表情に似ている……!
「お前…もしかしてMの気質があるのか…!?」
「そんなわけないだろう!!」
気迫迫る表情で否定する銀髪の女。
この気迫…あいつとは…違う気がするな。
「…?どうしたんですか?大和さま。私の顔になにかついてますか?あっ、それともご褒美になにか…あうっ!」
優しい俺は、物欲しそうにしているアマに凸ピンを食らわしてやった。
「うん。やっぱり違うな。本物は」
本物はこう、なんか、すごい。
凸ピンくらいじゃ、物足りないっていう顔をしている。
「でだ、銀髪」
「その、髪の色で呼ぶのをやめてくれないか?我にはパールヴァティーという名がある。できればその名で呼んではくれまいか?」
戦闘時の時とは違う、どこか女の子みたいな(いや、女の子だけど)声で俺に言う銀髪の女。
戦闘時の印象とのギャップのせいか余計に女の子っぽく見える。
「それもそうだな。人を髪の色とかで呼んだら姉ちゃんに怒られるかもだしな」
まあでも。名前が分からない場合は仕方がない。
いや、アマが教えてくれた気もしなくもないが、こいつから聞いたのは初めてだ。
「じゃ、パール…パールヴァ…パー…」
普段あんまり使わない口をどうにか動かし、名前を呼ぼうとするが、これは難かしい。
やはり、日本人の俺には言い慣れない発音だ。
「パンティ」
うん。やっぱりこれは言い慣れてる分、言いやすい。
「なっ…!」
俺の言った名前に対して、銀髪の女もとい、パンティは驚きの声を上げる。
いや、見方を変えたら怒っているようにも見えなくもない。
まあ、無理もないだろう。名を教えてくれた女の子に向かって、その名前を呼ぶどころか、可愛くアレンジしすぎて変な名前を言ってしまったんだ。怒らないはずがない。
「わ、悪い。その言いずらくてな」
「いや、いいんだ。それよりも嬉しくてな…つい、変な声を上げてしまった」
「う、うれしい?パンティって呼ばれることがか?」
こいつは淫乱かビッチなのか?
これは…困った。Mにビッチが相手とかムリゲーなんだけど。
「ああ。あだ名で呼ばれたのは初めてでな。だからなのか、けっこううれしい」
「そ、そうか」
どうやら、ただ純粋にうれしいみたいだ。
ハニカミながらパンティ、パンティ、というパンティの姿はなんか乙女チックなんだが、罪悪感がハンパない。どうやらパンティはパンティという言葉事態を知らないみたいだ。
「悪い。パンティはやめよう。つか俺が無理」
ずっと言い続けるとか俺のチキンハートじゃ無理だ。
「パールにしよう。宝石の名前でもあるし、ピッタリだろ」
「それでも構わないが…いや、どちらにしろ、あだ名だからうれしい」
名前の最初を取っただけっていう安直な考えだけどな。
「でだ、パール」
「なんだ?」
さっきのふわふわとした穏やかな雰囲気とは違い、ピリッとした張りつめたような雰囲気になる。
そんな中で、俺は口を開く。
「お前を登用…仲間に加えることにした」
「処断はしないということか?」
「その通りだ。つか、処断をする気ならさっきみたいなやり取りはしない」
「ふっ。それもそうだな」
パールは少し、微笑んだ後、態勢をただし、そのまま俺がしたみたいに土下座をした。
「なにやって…」
「大和さま!!」
俺がパールの土下座を辞めさせようと、手を伸ばしたところをアマに掴まれる。
アマは無言で、その表情で、黙ってみていてくださいとでも言いたそうに俺を見た。
「慈愛深き選択、この上ない喜びとともに感謝感激の次第。我はこの命が尽きるまで貴方様に尽くし、貴方様の戦力になれるよう精進いたします。我、パールヴァティーは貴方様にこの命、捧げます」
土下座してもなお、透き通るような、それでいて決意に満ち溢れるような、パールの声が耳に入る。
ゲームじゃ、絶対に分からないままであたっだろう、人を仲間にする、仲間になるという出来事がいかに重要なことなのかを分かった瞬間だった。
俺はパールに頭を上げさせて、土下座を辞めさせる。
女の子の土下座を見ると、俺の中の何かがゾクゾクするけど、ずっと見ていていい物じゃない。
「あっそうだ。アマ、パールの前に」
「?はい」
アマをパールの前に立たせて、パールもまた立たせる。
「いいか?俺が来る前にお前らがどんな関係なのかは正直、わからねえ。けど、一緒に俺の仲間になる以上は仲良くしてもらいたい。姉ちゃんも喧嘩はよくないって言ってたしな。今すぐに仲良くなれとは言わない。でもじょじょにでいい仲良くはなってくれ。これは俺の願い…いや、命令だ」
命令という言葉を使えば強制みたいに聞こえるかもしれない。
けど、これくらいは言わないと戦国の世じゃダメな気がした。
二人は、俺の命令に異を唱えることはなく、ただコクンと首を縦に振った。
そして、俺が言わずともお互いに手を差し出して握手を組み交わしていた。
「よろしくおねがいしますね。パールさん」
「先ほどの言動はすまなかった。こちらこそよろしく頼むアマ」
二人とも、ぎこちない笑顔を浮かべていた。
だが、一歩前進したと俺は思う。
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