スキルゲ!!

チョーカー

相談

 「う~~~ん。う~~~~~~~~~~~~~~~ん」
 僕の話を聞いた芦屋先生は、頭を斜め45度に傾け、唸りだした。
 そして一言。

 「それはもう警察にでも相談したら?」

 えええええええええええええええええええええええええええええええええ!?
 いやいや、なんかもう台無しだよ。空気読んでくださいよ。

 「しかし、朝倉。この街にだって治安維持の行政機関は存在している。
 外の世界で『七不思議に殺される』って叫んでも、警察に行くではなくて病院に送られるだけだが・・・・・・。
 ここは『キングダム』であり、そういう世界だ。ごく当たり前に受けいられる」
 「・・・・・・わかりました」
 先生が言いたいのは、警察に任せて、自分はこれ以上はこの件に関わらないと言うこと。
 確かに先生が言っている事は正しいのかもしれない。
 適材適所。警察が動く事件なら、学校の先生じゃなくて警察に頼れ。
 ごく当たり前の話。けれども、僕は芦屋先生に・・・・・・
 期待していたのかもしれない。
 勝手に期待して、断れると落胆して、一人で裏切られたような錯覚に陥る。
 そんな自分はいやになってしまう。
 「失礼します」と僕は一礼し、理科準備室から出ようとする。
 しかし、「いや、待ちなさい」と先生は止めた。
 「勘違いしているかもしれないが、話は終わっていないよ。まだ、僕は警察に相談するべきだと1案を出しただけじゃないか」
 先生は携帯電話を取り出し、誰かに連絡を取る。
 「僕です。頼みたいことがあるので全員で理科準備室に・・・・・・はい、お願いします」
 簡潔に了見だけつげ、先生は電話を切った。
 「さて―――少し、時間を取らせるけど、コーヒーでも飲むかい?」
 「いえ、お構いなく」
 「そうか」と先生は言い。自分用にコーヒーの準備を始める。
 フラスコに水道水を入れ、実験用のバーナーに火を灯す。
 そんな理科実験室らしいコーヒーの作り方を披露されて複雑な気持ちだった。

 暫くしてノックの音がした。
 先生が呼び出した人物はコーヒー用のお湯が沸くよりも早くやってきたようだ。 
 「どうぞ」と先生の返事をまってからドアは開かれる。
 やってきた人物は、2人。
 この学校の警備員だった。
 

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