スキルゲ!!

チョーカー

異なる文化の奇妙な登校風景

 「ふぅ~」とため息を漏らす。
 登校するにも一苦労あった。
 いわゆる通勤ラッシュ時、多くの人たちが、あらゆる方法で登校、出勤に勤しむ時間帯。
 今まで住んでいた町ではありえない方法で人間が移動してるのを見て、改めてカルチャショックを受ける。
 空を飛んでる人間やテレポーテーションなら、まだ理解できる。
 中にはどうやって移動してるのか?まるでわからない移動方を行ってる人々がいた。
 思い出しただけで、リバースしそうに・・・・・・
 どうやら、この場所の交通ルールを初めから勉強しないと、生きてはいけないのかもしれない。
 いや、それより根本的な法律を勉強しないと・・・・・・。
 本当に日本語は通じるのか?
 円は!?日本銀行券こと、紙幣は使用できるのか?

 ここは日本であって日本ではない。その言葉の意味を実感してきた。
 さて、事前に見学に来ていたとは言え、学生として登校するのは初めてなわけで、これから通う学び舎が見えてくると、少しばかり緊張してきた。
 転校生として、まず職員室に顔を出さないといけないので、早めの登校。
 しかし、学校の近くまで来ると、すでに登校中の生徒が多くなっている。
 当然、この中に知り合いなどいるはずもないが、ついキョロキョロと周囲をみてしまう。
 知り合いなど、いるはずもないのに・・・・・・
 あれ? 不意に一人の女生徒に目が留まる。
 腰まで伸びた綺麗な黒髪が特徴的な少女。
 可愛いというより、キレイな少女といった方がふさわしいかもしれない。
 なんでだろ?どこかであったような気がする。いわゆるデジャヴった奴なのだろうか?
 僕が訝しがっている間に少女は他の生徒たちに混じって見えなくなった。
 「う~ん」と唸りながら、頭を捻ってみても思い出せない。
 という事は―――逆に言うと記憶に残るほどのインパクトのある出会いではなかったのだろう。
 そもそも、人違いの可能性が高い。
 ・・・・・・まぁ、忘れて気にしないことにしよう。

 やがて、これから通うことになる、我が学び舎の全貌が見えてきた。

 『私立キングダム西高等学校』

 すげぇ!?すげぇネーミングセンスだ!?
 いや、地区の名前がそのまま、学校名になっているんだろうけど・・・・・・
 けど、けれども―――『私立キングダム西高等学校』って!?
 むしろ、その名前を誇るように西洋の城をイメージした学校に、少なからず恐怖を感じる僕であった。

 

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