この気持ちを何と呼ぼう

些稚絃羽

この気持ちを何と呼ぼう

この気持ちを何と例えよう
心の底で燻るこの気持ちを


それはまるで
流れる清水の様に清々しく
降り注ぐ陽の様に暖かく
背を伸ばす緑の様に青々しく
春の朝の様に健やかで
夏の朝の様に軽やかで
秋の朝の様にたおやかで
冬の朝の様に煌やかで
それでいて
獰猛な激流の様に荒々しく
肌を刺す熱の様に痛々しく
吹き荒ぶ暴風の様に狂おしく
春の夜の様に静やかで
夏の夜の様に艶やかで
秋の夜の様にしめやかで
冬の夜の様に密やかで


どんなに表しても表しきれない
この気持ちを何と呼ぼう

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