ゲームの世界で天下統一を目指す俺

ハタケシロ

第二十一戦

俺の目の前に見えるのは武田軍の軍隊
その先頭に見える武田信玄の隣にはやけに武田信玄にくっついている人影が見えた

「どうする迅?」
「とりあえず武田軍の数も少ないし、待機だな」
「ん。了解」

俺はサクラと共に武田を迎え撃つべく出陣した。
慶次さんに武田はお前に任せると言われ、気合も入っている。
だが武田はかなりの少数で攻めに来ているため、拠点、両本陣を作ってから俺達は相手の出方を伺うことにした。

慶次さん達は『伊達』が戦をしているとのソードの情報を受け、動向を気にしている。伊達がどこと戦をしているのかが重要なそうだ。そして伊達政宗がちゃんと戦を出来るのかも



前田城

「でソード。『伊達』はどこと戦をしてる?」
「はっ。配下のものの報告によりますと隣国青森の舞剣と」
「舞剣?それは確かここ最近やっと荒れていた青森を平定した新参者じゃないか。まさか天下取りにもう名乗りを上げるとはな」
「ああ。かなりの有力な名家を抑えての平定だからな。自信もあるんだろそれに俺から見てもかなりの強国だと思う。伊達の嬢ちゃんが防げるかだな」

今この場には前田慶次と直江兼続、そしてソードが伊達の戦について語っていた。

「だがまあ、領土は広いんだ。そう簡単に´城攻め,にはならんだろう」
「それはそうと慶次。なぜ迅一人をを武田に向かわせた?」
「一人じゃねぇ。サクラも連れていっている」
「いやなぜ他の幹部を連れて行かないのかってことだ」
「若いやつには若いやつをぶつけなきゃな。いずれあいつらの時代が来る。まっその前に俺が天下を一つにするけどな」
「ふっそうか。」

二人の会話を聞いてソードは前田はまだ強くなるという確信を得ていたのだった



「武田が攻めてきました!」

そう報告を受けたのは待機して小一時間が立ったときだった。

「随分武田にしては遅いはね」
「同感だなサクラ。武田信玄なら形振り構わずどんとんくると思ったんだけどな。まっ作戦立案は頼んだよサクラっ!」
「そんな満面の笑みで言われてもね。分かったわ取りあえず防御を固めてこっちから攻めるのは辞めましょう。こんなに時間があったんだもの何かあるはずよきっと」

そうサクラは神妙な顔で言う
確かになにかあるだろう。だけど武田信玄が奇抜な策を立てれるとは思えないな

「報告!現在拠点が一つ陥落しました!敵『総大将』が出ている模様!武田騎馬隊は見当たりません!」

先程からまた少したち報告があった

「武田信玄みずからもう出てるの!?」
「らしいなでも騎馬隊が居ないなんて変だな」
「それもそうね。総数が少ないにしても騎馬隊は連れてきてるものだと思ったけど」

今回の武田はどこかおかしいと薄々俺達は感じ始めてきた。

「でも武田信玄はそこまで早く拠点を落とせないんだな」
「それはそうよ。普通は今の武田信玄ぐらいのペースが一般的なんだから。直政みたいに早いのは滅多にいないわ。」

そうなのかやっぱ直政さんは凄い部類なんだな
そんなことを思っているとまたぼーとしたがあった

「また拠点が陥落しました!」
「えっ!?」

サクラの驚く声が漏れる。
それもそうだ明らかにさっきより拠点の陥落された早さが違う。

「本気を出したのかな?武田信玄は」

俺は冗談混じりにサクラに言うがサクラは神妙な顔つきで何かを考えていた。そして

「明らかに早い……迅!私達も行くわよ!」

言うが早いかサクラは本陣を飛び出していった
これじゃこの前と逆だな
俺は苦笑しつつサクラを追う。
今回はイレギュラーなことが多い。多分サクラはそれを確かめるために戦場に出たんだろう



攻略されつつある味方拠点にはサクラが先にいた
だがそのサクラの表情は唖然としていた

サクラの目の視線の先をおってみると

「んっしょ、えいっ」

刀を器用に振回しながら俺達の兵を斬る幼女がいた

振り向きざまに幼女と目が合った
にやっと笑う幼女
そして甲高く言う

「おまえか!わたしのおっとにかったという`千人切り,は!」

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