FANTASY WAR ONLINE
第六話
なんともまあ、外面と内面は違うものである。外装は奇天烈な芸術家が独創的の意味をはき違えたようなデザインをしていたくせに、内装はシンプルにまとまっている。本を読む場所であると存在全てで答えている。この雰囲気で声を出すのにちょっと勇気がいるな。司書に話しかけるのですら悪いことのような気がしてくる。
「受け付けはこっちよ」
ナターシアの後についていくと受付に座っている司書が出迎えてくれる。ゆっくりと丁寧なお辞儀である。
受付の言う通りに俺は書類に記入事項を書き入れ提出。そうして図書カードを手に入れた。魔族語で書かれている。図書館には神代語の本はないそうだ。どうやって、神代語を覚えるのか聞いたら、神職者から学校で習うらしい。なるほど。
「ここに魔族語で書かれた本が置いてあるわ」
「他の棚にはどの言語で書かれた本が?」
人族の言語かな? それにしちゃ、人族の割合が多い気がするが。
「それぞれの種族の言語ごとに分けて置いてあるわね。スバルなら、獣人語。他にも、エルフやドワーフといった種族が用いる精霊語、天使語、悪魔語……」
「獣人語。そんなのもあるのか」
「ええ、今日働いている司書の一人が獣人だから、教えてもらったらどう?」
「ふむ、それもいいな。教えてもらえるか交渉してくれるかい?」
「提案したのは私だし、それぐらいお安い御用よ」
ナターシアが俺のそばを離れてしばらくすると一人の男性の獣人を連れて戻ってくる。
「彼が言葉を教えてくれる先生のゴードンよ」
「ゴードンです。よろしくお願いします、スバルさん」
「スバルです。こちらこそよろしく」
ゴードンは豹の獣人のようだ。自分でもそう言っている。
というわけで適当な席につき、今度は獣人語を覚えることにした。簡単でありますように。
○ ○ ○
獣人語は全ての文字が表意文字だった。いうなれば中国語。こりゃえぐい。しかし、俺が獣人だからなのか、すんなり理解できる。今なら、軽い絵本ならすらすら読める。しかも、種族スキルに【獣人語】のスキルが生えた。それで、魔族語もスキルがあるのかと思い、頑張って魔族語の絵本を読めるようになったころ、汎用スキルに【魔族語】のスキルが。この二つはレベルがあるので、上がれば上がるほど難しい本も難なく読めるようになることだろう。
俺はゴードンに礼を言うと、魔族語の本から重要そうな本を探していく。
今、俺のステータスでぶっちぎりで高いのはMNDの項目である。これは魔法防御やMPに関わってくるステータスである。つまり、俺のMPは獣人のくせにめちゃくちゃ高い。普通なら、STRとかAGIとかにステータスふりをするのだろう。俺はしなかったけど。
でも、MP多いなら魔法とか使いたいよな? じゃあ、魔法を覚えよう。ということで魔法とタイトルに書かれた本を手に取っている。最初に読むのは『魔法の基礎』からである。
○ ○ ○
わかったことがある。魔法というものの他に魔術という概念が存在するということである。魔導士と呼ばれる人たちが魔術を編み出し、それを魔道言語と呼ばれる言語で書き記し、それを魔法陣の形に形成。それを魔法紙に写し取って魔法のスクロールが完成する。で、それを手に入れて覚え、詠唱をすることによって魔法が発動するという。
ふむふむなるほど。これは……魔法を使う意味がないな。魔術安定だな。魔術は自身の魔力を自分の手によって操り魔法を発現させる。で、呪文を詠唱することによって魔力を操れない人でも魔法を発現させることが出来ると。ちなみに、魔力は訓練すればだれでも操れるようになるらしい。だったら魔術安定ですね。スクロールにはお金がかかるらしいし。所持金は一万G。いくらするのかはわからないが、お金は今は使わないでおくほうがいいだろう。装備品すらないからね、今。
魔術を覚えるには魔導士に弟子入り以外で覚えることは出来ないらしい。そりゃそうだ。魔力なんてどうやって操れるかわからんもん。そもそも魔力がどこにあるのかすらわからん。交信していたが、何かが抜けるような感覚とかも一切なかった。
だったら、全員魔導士に弟子入りすれば魔法がいらなくなるだろうって? 訓練に時間がかかるらしい。それであきらめる人が多いんだと。個人のセンスの問題なんだろうな。俺はどうだろうか? 獣人のマイナス補正とかあるのかね? 行ってみないとわからないが。
「ナターシア、この街に魔導士っているのか?」
「魔導士? ああ、この街にはいないけど、ちょっと離れた森の中になら住んでいるわ。エルフだから森の中が落ち着くらしいの」
「なるほど。そこまでの道のりとかは教えてくれるか?」
「いいけど、魔術を覚えるつもりなの?」
「努力するだけならタダだろ?」
「いいわ、わかった。紙に書いてあげるわ」
俺は、魔導士の家までの道のりを紙に書いてもらい。図書館を後にした。
「受け付けはこっちよ」
ナターシアの後についていくと受付に座っている司書が出迎えてくれる。ゆっくりと丁寧なお辞儀である。
受付の言う通りに俺は書類に記入事項を書き入れ提出。そうして図書カードを手に入れた。魔族語で書かれている。図書館には神代語の本はないそうだ。どうやって、神代語を覚えるのか聞いたら、神職者から学校で習うらしい。なるほど。
「ここに魔族語で書かれた本が置いてあるわ」
「他の棚にはどの言語で書かれた本が?」
人族の言語かな? それにしちゃ、人族の割合が多い気がするが。
「それぞれの種族の言語ごとに分けて置いてあるわね。スバルなら、獣人語。他にも、エルフやドワーフといった種族が用いる精霊語、天使語、悪魔語……」
「獣人語。そんなのもあるのか」
「ええ、今日働いている司書の一人が獣人だから、教えてもらったらどう?」
「ふむ、それもいいな。教えてもらえるか交渉してくれるかい?」
「提案したのは私だし、それぐらいお安い御用よ」
ナターシアが俺のそばを離れてしばらくすると一人の男性の獣人を連れて戻ってくる。
「彼が言葉を教えてくれる先生のゴードンよ」
「ゴードンです。よろしくお願いします、スバルさん」
「スバルです。こちらこそよろしく」
ゴードンは豹の獣人のようだ。自分でもそう言っている。
というわけで適当な席につき、今度は獣人語を覚えることにした。簡単でありますように。
○ ○ ○
獣人語は全ての文字が表意文字だった。いうなれば中国語。こりゃえぐい。しかし、俺が獣人だからなのか、すんなり理解できる。今なら、軽い絵本ならすらすら読める。しかも、種族スキルに【獣人語】のスキルが生えた。それで、魔族語もスキルがあるのかと思い、頑張って魔族語の絵本を読めるようになったころ、汎用スキルに【魔族語】のスキルが。この二つはレベルがあるので、上がれば上がるほど難しい本も難なく読めるようになることだろう。
俺はゴードンに礼を言うと、魔族語の本から重要そうな本を探していく。
今、俺のステータスでぶっちぎりで高いのはMNDの項目である。これは魔法防御やMPに関わってくるステータスである。つまり、俺のMPは獣人のくせにめちゃくちゃ高い。普通なら、STRとかAGIとかにステータスふりをするのだろう。俺はしなかったけど。
でも、MP多いなら魔法とか使いたいよな? じゃあ、魔法を覚えよう。ということで魔法とタイトルに書かれた本を手に取っている。最初に読むのは『魔法の基礎』からである。
○ ○ ○
わかったことがある。魔法というものの他に魔術という概念が存在するということである。魔導士と呼ばれる人たちが魔術を編み出し、それを魔道言語と呼ばれる言語で書き記し、それを魔法陣の形に形成。それを魔法紙に写し取って魔法のスクロールが完成する。で、それを手に入れて覚え、詠唱をすることによって魔法が発動するという。
ふむふむなるほど。これは……魔法を使う意味がないな。魔術安定だな。魔術は自身の魔力を自分の手によって操り魔法を発現させる。で、呪文を詠唱することによって魔力を操れない人でも魔法を発現させることが出来ると。ちなみに、魔力は訓練すればだれでも操れるようになるらしい。だったら魔術安定ですね。スクロールにはお金がかかるらしいし。所持金は一万G。いくらするのかはわからないが、お金は今は使わないでおくほうがいいだろう。装備品すらないからね、今。
魔術を覚えるには魔導士に弟子入り以外で覚えることは出来ないらしい。そりゃそうだ。魔力なんてどうやって操れるかわからんもん。そもそも魔力がどこにあるのかすらわからん。交信していたが、何かが抜けるような感覚とかも一切なかった。
だったら、全員魔導士に弟子入りすれば魔法がいらなくなるだろうって? 訓練に時間がかかるらしい。それであきらめる人が多いんだと。個人のセンスの問題なんだろうな。俺はどうだろうか? 獣人のマイナス補正とかあるのかね? 行ってみないとわからないが。
「ナターシア、この街に魔導士っているのか?」
「魔導士? ああ、この街にはいないけど、ちょっと離れた森の中になら住んでいるわ。エルフだから森の中が落ち着くらしいの」
「なるほど。そこまでの道のりとかは教えてくれるか?」
「いいけど、魔術を覚えるつもりなの?」
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「いいわ、わかった。紙に書いてあげるわ」
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