作詞

葉之和駆刃

『夜桜』

    夜桜

作詞: 葉之和駆刃


恋した 季節に たたずむ光と影
彼方に 見ふる 月明かり灯し
一つ二重の 掌に舞い降りて
深く 去りゆく 希望の欠片を探して

あの日 殺した声は聴こえぬ
宵に 流れる唄は 遠き桜色ピンクの花

愛は桜 恋は桜 夜に桜
不意に 落としたのは涙でした
さくら さくら 見えないの
光る命は 幾重の淡き桜

夕闇に澄んだ 空は高く青し
紅く 染められ 夜風にまた吹かれ
数多の匂い 歪なカタチを責む
花は 枯れて 季節は巡りゆく

淋しがりやの 花ぞ舞い落ちて
愛に 聞こゆる 名もなき花は恋し

昨日桜 明日桜 おぼろ月にも
哀しさ増す 心のよう
さくら さくら もう来ない
時の高鳴りに 花が舞い 風を煽る

愛は桜 恋は桜 夜に桜
不意に 落としたのは涙でした
さくら さくら 見えないの
今宵あなたに 雪が降りつつも

さくら さくら もう来ない
光る命は 生まれゆく夜の桜

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