話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

TSしたら美少女だった件~百合ルートしか道はない~

シフォン

田中×毒物=「効かねぇよそんなもん………え?」

食事の三十数分後。あるいは四半刻と少しあと。
ちなみに一刻は二時間のことなので(一日は十二刻で分けられる)、その四分の一が四半刻ということなのだが………まぁこれに特に意味はないな。ただの豆知識だ。
そんなもんを覚えているのは昔覚えておくと有用だからって遠縁の親戚の一人が言っていたからなんだけどな。


で、今大事な話題に移ろう。
どうやらさきほどの料理、やはりというかなんというか親父が何かを仕込んでいたらしく母さんは今現在二階で眠りこけているのだが、ここで1つの謎が産まれた。
なんでそれは俺に対して効かなかったのか。というか俺が美味い美味いと食べたアレは結局何だったのか。
その答えは得られそうにないが………少なくとも、俺に対して効かなかった理由だけはある程度説明を付けられなくもないんだ。
それは何かって?
それならちょっと前の事を思い出すといい。俺は絶望やら何やらで何回か自殺を試みただろ?
多分この一言で分かる奴は分かるだろうな。
そう、俺の体には神のおかげで自殺防止のよく分からん力が付けられてるんだよ!
恐らく外的かつ物理的なダメージ等にはオートカウンターが、俺自身による自殺などの内的ダメージにはこの自殺防止機能が反応して防御する………と、いう自殺も他殺も延々と防ぎ続ける狂気のコンボが俺の中に存在してる。
正直それに気付いた時ぶるっと来たね。
だってこの2つがあれば、何か絶望的では済まされない酷いことが起きても寿命を待つ以外に死んで何もかもから逃れるという最終手段を完全に防がれてしまうではないか。
ちくしょう、神は俺から選択の権利すら奪っていくというのか。
なら徹底的に抵抗してやるぜ!
………どうやって抵抗するのか訳わかんねぇけど。

まぁ、俺の個人的感情によりとりあえず神にキレてみたけど、実際問題自殺防止機能の方は今のところマイナスに働いてはいないんだよなぁ。なんたって今自殺する気はないし。
むしろ今回の親父による毒を防いだ功を考えればプラスに働いていると言っても良いだろう。
だが………そう考えていると絶対に足元をすくわれた挙句追い打ちを喰らう。
それはこれまでの神の所業の統計上間違いはない。

「ところで後輩ちゃん、何故に君は気配無く後ろから忍び寄ろうとしているんだい?」

例えばほら、なんだか後輩ちゃんの様子がおかしいぞ。
だっていつもの後輩ちゃんにはあるまじき獲物を前にした肉食獣のような眼をしているし、存在を感じるのが難しいと思うほど存在感が薄くなっている。
まるで全力で姿を隠す忍者を相手にかくれんぼをしているかのようにやりにくいというか………絶対に何かある気がする。

あくまで直感だけど、しかし現在後輩ちゃんの様子がおかしいことからも何か微妙な出来事があったり………

「べ、別に先輩を襲っちゃおうかなーなんて思ってないですよ?」
「いや待て今聞き捨てならん単語が聞こえた」
「気にしなくて良いのでとりあえず落ち着いてみては?………水です」

あらまありがと、気が利くね………ってちゃうわ。
今後輩ちゃんの強引な話の流れの持って行き方にも関わらずついうっかり引っ掛かるところだった………
ところでこの水、やたらリポ〇タンDを煮詰めたみたいな匂いがするんですが!?
つーか後輩ちゃんがここまで隠し事を出来なくなるほど正常な判断力を失っているって何事………
いや待て、もしかしてさっきの親父の料理の影響か!?

チクショウ………なんてことしてくれやがるんだ、許さねぇぜ親父!
だがちょっといつもより積極的(何に、とは言わないが)な後輩ちゃんも悪くないと思う俺が心の中に存在しているのは事実………悔しい。
しかし後輩ちゃんがなんでこんなものを用意できたかは謎に包まれてる。
どうしてだ?どうして後輩ちゃんがこんなものを………まぁいいか。

「………あ、先輩、背中にホコリが付いてますよ?」

あ、サンキュー後輩ちゃん。
うんそうだ、きっと後輩ちゃんがいつもに比べておかしく見えるのはきっと俺の見間違いに違いない。
こんな気の利く子がいつもに比べておかしいわけg………あびゃっ!?

「TSしたら美少女だった件~百合ルートしか道はない~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く