ブラックリストハンター ~異世界ルールで警察はじめました~
医務室にて
そして大会は進む。スタンとユウトの両名は順調に勝ち進んでいった。
その間、さまざまな試合が行われた。
例えば、魔法使いのソフィアとスタンの戦い。
ソフィアの魔法に対してスタンは極小の魔力で弾き、受け切った。
するとソフィアの体に変化が起きた。
エロカワ系と言われた四肢が縮み、十代の少女に変化した。
ついに全ての魔力を使い果たしたソフィアは、姿を維持できなくなったそうで、本来の姿に戻ってしまった。
それから暫く―――
「私は負けてないから、魔力が減少する結界内の戦いなんてフェアじゃないわ。え?何をしに来たかって?もちろんリマッチの要求よ!」
とスタンは彼女に付きまとわれる事になったが、彼女の両親が迎えに来て終着した。
さらに大会は進む。
先んじてスタンが準決勝を勝利して決勝進出を決めた。
そして、ユウトの準決勝が始まるのだが……
「おい、スタン。少し休めよ」
「え?あっ?はい?休んでいますが?」
「そうじゃねぇよ」とリョウマは舌打ちをした。
スタンは意味が解らずキョトンとした表情だ。
「お前、体がボロボロになってんじゃねぇか。まともに戦いたいなら医務室くらい行って来いよ」
リョウマの言う通り、スタンの体はボロボロだった。
それはスタンの戦い方に問題がある。
相手にやりたい事をやらす。
相手が使用したい技があれば発動まで待つ。 相手の攻撃を甘んじて受ける。
その上で勝利する。 相手の長所を引き出すのがスタンのスタイルだ。
そのため、疲労と怪我は尽きない。
「でも、ユウトさんの試合も見ないと……」
「医務室から見えるようにモニターみたいなものがあるだろう」
「……それは、そうですけど」
言いよどむスタン。すると横から―――
「行ってくるのじゃスタンよ。ここはワシが守っておるから」
そう言ったのは加賀だった。
「お前、なんのキャラだよ。大会中、終始寝てた癖にな!」
リョウマの突っ込みにスタンは笑った。彼もどこか、緊張していたのだろう。
「わかりました。それでは行ってきますよ」
「よし、俺もついていこう。加賀、お前はお留守番な」
「え?それじゃ仕方ないですね。じゃ、もうひと眠り……そう言えば、運営のお偉いさんがいなくなってますが?」
「それも気づいてなかったのかよ。トルニャさんなら、決勝やその後の準備があるから忙しいってな」
「……あぁ、あの人ってトルニャって名前だったんですね」
「いや、その時は、寝てなかっただろ?お前?」
「Zzz…」
そのまま、寝て誤魔化す加賀を残して、リョウマ達は医務室へ行った。
医務室。
そこで出迎えた人間は、ある意味では医務室に相応しくない職業の人間だった。
聖職者。
リョウマは「参加者から死亡者がでたのですか?」と言いかけた。
しかし、どうやら違うらしい。
医務室にも関わらず医師がいない。
いるのは緑髪で長髪。黒い牧師服の神父さんだが……
気になる所は、牧師服の上に白衣を纏っている部分だ。
「やぁ、決勝進出者で優勝候補のスタン選手じゃないですか!」
神父はスタンを椅子に座るようにすすめた。
それから神父は「それでどこか悪い所が?」とスタンへ聞く。
リョウマの予感は当たっていた。
この医務室の主こそが、この神父なのだ。
その間、さまざまな試合が行われた。
例えば、魔法使いのソフィアとスタンの戦い。
ソフィアの魔法に対してスタンは極小の魔力で弾き、受け切った。
するとソフィアの体に変化が起きた。
エロカワ系と言われた四肢が縮み、十代の少女に変化した。
ついに全ての魔力を使い果たしたソフィアは、姿を維持できなくなったそうで、本来の姿に戻ってしまった。
それから暫く―――
「私は負けてないから、魔力が減少する結界内の戦いなんてフェアじゃないわ。え?何をしに来たかって?もちろんリマッチの要求よ!」
とスタンは彼女に付きまとわれる事になったが、彼女の両親が迎えに来て終着した。
さらに大会は進む。
先んじてスタンが準決勝を勝利して決勝進出を決めた。
そして、ユウトの準決勝が始まるのだが……
「おい、スタン。少し休めよ」
「え?あっ?はい?休んでいますが?」
「そうじゃねぇよ」とリョウマは舌打ちをした。
スタンは意味が解らずキョトンとした表情だ。
「お前、体がボロボロになってんじゃねぇか。まともに戦いたいなら医務室くらい行って来いよ」
リョウマの言う通り、スタンの体はボロボロだった。
それはスタンの戦い方に問題がある。
相手にやりたい事をやらす。
相手が使用したい技があれば発動まで待つ。 相手の攻撃を甘んじて受ける。
その上で勝利する。 相手の長所を引き出すのがスタンのスタイルだ。
そのため、疲労と怪我は尽きない。
「でも、ユウトさんの試合も見ないと……」
「医務室から見えるようにモニターみたいなものがあるだろう」
「……それは、そうですけど」
言いよどむスタン。すると横から―――
「行ってくるのじゃスタンよ。ここはワシが守っておるから」
そう言ったのは加賀だった。
「お前、なんのキャラだよ。大会中、終始寝てた癖にな!」
リョウマの突っ込みにスタンは笑った。彼もどこか、緊張していたのだろう。
「わかりました。それでは行ってきますよ」
「よし、俺もついていこう。加賀、お前はお留守番な」
「え?それじゃ仕方ないですね。じゃ、もうひと眠り……そう言えば、運営のお偉いさんがいなくなってますが?」
「それも気づいてなかったのかよ。トルニャさんなら、決勝やその後の準備があるから忙しいってな」
「……あぁ、あの人ってトルニャって名前だったんですね」
「いや、その時は、寝てなかっただろ?お前?」
「Zzz…」
そのまま、寝て誤魔化す加賀を残して、リョウマ達は医務室へ行った。
医務室。
そこで出迎えた人間は、ある意味では医務室に相応しくない職業の人間だった。
聖職者。
リョウマは「参加者から死亡者がでたのですか?」と言いかけた。
しかし、どうやら違うらしい。
医務室にも関わらず医師がいない。
いるのは緑髪で長髪。黒い牧師服の神父さんだが……
気になる所は、牧師服の上に白衣を纏っている部分だ。
「やぁ、決勝進出者で優勝候補のスタン選手じゃないですか!」
神父はスタンを椅子に座るようにすすめた。
それから神父は「それでどこか悪い所が?」とスタンへ聞く。
リョウマの予感は当たっていた。
この医務室の主こそが、この神父なのだ。
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