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山田 武

偽善者とステータス確認



「……さて、次はステータス及びスキルの確認になるんだが……大丈夫なのか? 正直、自分のスキルで身を滅ぼす気がするんだが」

《ご安心ください。能力値はともかく、スキルでの問題はございません》


 いや、未だに能力値の方は制御できてないからな。
 フルパワー開放ッ! って感じの展開にもしなったとしても、一番最初に死ぬのはそれに耐えられないぞ、俺は。


「まあ、とりあえず確認するのが大切だな」


 そう自分に言い聞かせて……ステータスをオープンすると――


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ステータス
名前:メルス (男) 〔ノゾム  (男) 〕
種族:[不明]Lv230   〔人間 Lv40〕
職業:なし 〔放浪者 Lv45〕

二つ名:"模倣者"・"試練の魔王"

 HP:1011000/1011000
 MP:43599000/43599000
 AP:1755000/1755000

 STR:57700〔50〕
 VIT:57700〔50〕
 AGI:57700〔50〕
 DEX:57700〔50〕
 INT:57700〔50〕
 LUC:0〔50〕

 BP/SP:使用不可〔偽装値〕

スキルリスト
武術New
全武術スキル→{夢現流武具術Lv-}

魔法New
全魔法スキル→{夢現魔法Lv-}

身体
<千思万考Lv94><澄心体認Lv72>
【神出鬼没LvMAX】【成長補正Lv80】

New
<領域干渉Lv1><久遠回路Lv1><肉体支配Lv1>
【瞬間記憶】【完全記憶】→{夢現記憶Lv-}
【風林火山】→<風林火陰山雷Lv1>
【物体再成】→<物質再成Lv1>
【七感知覚】→<八感知覚Lv1>

技能New
:言之葉LvEX:{夢現工房Lv-}

耐性New
{夢現反転Lv-}<特殊干渉無効Lv->

特殊
:開封LvEX:{感情Lv99}CS{多重存在Lv99}CS
{夢現空間Lv99}CS{他力本願Lv99}CS
<畏怖嫌厭Lv->【試練の魔王Lv-】
【断罪者Lv40】【一蓮托生Lv20】
【拈華微笑Lv1】【和衷協同Lv20】

New
<限界踏破Lv->【友和交渉Lv1】【魔者殺しLv3】
【箱庭作り】→<箱庭造りLv1>
【因果応報】→<天罰覿面Lv1>

種族スキル 
(因子注入Lv-)(アレンジLv-)(未知適応Lv-)
(万象変化Lv-)(異端種化Lv-)
(???Lv-)(???Lv-)

全種族スキル([不明]除く)→(生命之樹Lv-)

契約
(ユラル:主従契約)(ドゥル:主従契約)New

個有スキル
[眷軍強化 Lv100%]MAX
[神代魔法 Lv90%]CS
\<合成魔法LvMAX><混沌魔法LvMAX>
 <多重魔法LvMAX><常駐魔法LvMAX>

 New
 <複製魔法LvMAX><干渉魔法LvMAX>
 <集束魔法LvMAX><生成魔法LvMAX>
 <広範魔法LvMAX><極大魔法LvMAX>
 <次元魔法LvMAX><虚空魔法LvMAX>

権能スキル 
(神氣Lv80)CS(神眼Lv58)←たくさんの神眼
(神手Lv70)(神脚Lv10)←(瞬脚)

New
(神体Lv10)(神血Lv10)(神口Lv1)(神耳Lv1)

祝福
(■■■の寵愛)(■■■の注目)(聖■の加護)

New
(レイの守護)→(レイの寵愛)
(シンクの守護)→(シンクの寵愛)
(アオイの守護)→(アオイの寵愛)
(神々の加護)(迷宮世界の神の加護)
\(札神の加護)(詐神の加護)(魔機神の加護)
 (辰神の加護)(破壊神の加護)(軍神の加護)
 (吸血神の加護)(太陽神の加護)
 (月光神の加護)(機械神の加護)
 (機人神の加護)(迷宮神の加護)

呪い
(運営の邪縛)

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「……何、これ……」

《スキルですが》


 んなことは解っとるわ! だけど、色々とおかしいだろ!

 何でHPとかは一桁増えてるんだ!
 何で(ノーマル)スキルが非表示なんだ!
 何で兇悪そうなスキルが盛り沢山なんだ!
 何で加護がこんなに増えたり変わったりしてるんだ!!


「い、いろいろと気になる箇所だらけじゃないか! 俺がこれに、ツッコミを入れないと思ってたのかよ!」

《ご安心ください。メルス様が困ると思われますのは、恐らくこれらのスキルの制御だと愚考いたします》

「……まあ、そうだな」


 レア度からして嫌な予感しかしないしな。


《ですがこれらのスキル、全てわたしたちの手で制御がされておりますので。メルス様はただ命ずるだけで、それらを十全に扱うことが可能となります。心配なさらずとも大丈夫です》

「……今までも、能力値は制御してもらってたし……まあ、そこは置いておこう。なら、今まであったはずの(ノーマル)スキルはどうなったんだ。全部が新スキルの素材になったわけじゃないんだろ?」

《そちらは、メルス様が予測なされたように非表示に切り替わっただけです。最近の国民たちの行動によって、メルス様が習得可能なスキルはほぼ無限に存在しておりますので、それらを一つ一つ表示していては……恐らくメルス様の頭の処理が、今のままだと追いつかないかと》


 そんなに!?
 どんだけ頑張ってるのさ、うちの国民は・
 俺の知らない間に一体どんな冒険を……って、ダンジョンがいっぱいあったな、うちの第四世界ラントスには。


「なぁ、アン。これだけあれば、俺は確かにこの先も戦えるかもしれないけど……それって、闘ってるって言えるかな?」

《……わたしたちは、貴方様と共にこの先を歩みたいと願っています。他の誰でも無く、独りで闘おうとする貴方様と。わたしたちを戦わせたくないのは分かっていますが、解りたくはありません。貴方様がわたしたちに傷付いてほしくないと思うように、わたしたちもまた、貴方様に傷付いてほしくないのです……この言葉、結構言ってますよね》

「うん、言われてる」


 シリアスの雰囲気は苦手なことは分かってくれているので、途中で切り上げるアン。
 だから俺も、倒せた奴には背中を任せる、的なことを言ったんだけどね。
 未だ無敗だから誰にも頼めないよ。


《……クッ、アレでしたら絶対にメルスチェリー様に勝てますのに》

「おい、今絶対変なルビを入れただろ。アッチってどっちだ」

《……試してみますか?》

「絶対にやだ!」


 こんな感じで、ちょっと真面目な雰囲気はどこかへと消え去っていく。
 今日も今日とて、モブはボケと共に生きていくのだ。

 ま、本当に必要になったら頼むからさ。
 それまで……待っていてくれよ。



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